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RUS20/21[第2節]名門カザンが今季初タイトル獲得

 世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。今季のスーパーカップとして実施された、ロコモティブ・ノヴォシビルスクとゼニト・カザンによる第2節の模様から(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

■ベドノシュが大車輪の活躍。カザンがスーパーカップ2020を制する

[MATCH OF THE ROUND](現地10/3)

ゼニト・カザン 3(25-18,22-25,25-23,23-25,15-9)2 ロコモティブ・ノヴォシビルスク

 昨季レギュラーシーズン首位のノヴォシビルスクと、世界クラブ王者の実績を持つ名門ゼニト・カザンによる第2節は、『VTBスーパーカップ2020』として開催された。舞台はこの試合がこけら落としとなった、ノヴォシビルスクの新アリーナ。新たな歴史の幕開けにふさわしい一戦となった。

舞台となった『ロコモティブ・アリーナ』

 試合は両者一歩も譲らず、フルセットにもつれこむ。ホームのノヴォシビルスクはエースOPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)が24得点をあげてチームを牽引。守っては、MBドミトリー・シシェルビニン(ロシア)が7本のブロックポイントをマークする。

カザンの攻撃を操ったSアレキサンダー・ブティコ(写真中央)

 だが、そうそうたるアタッカー陣を擁するカザンの攻撃力と、分厚いブロックがこの日は上回った。カザンは今季新加入のOHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)が8本のサービスエース、5本のブロックポイントを含むチーム最多27得点という圧倒的なパフォーマンスを披露。OH位アルバン・ヌガペト(フランス)が16得点、OPマキシム・ミハイロフ(ロシア)が15得点と続き、文字通り“スーパーカップ”を制する。カザンが、今季初タイトルを手にした。

 試合後、キャプテンのアレキサンダー・ブティコ(ロシア)は「これまでの素晴らしい実績は、あくまでも歴史に過ぎない。次の勝利を目指すのみ」と語った。リーグを代表する名門クラブの戦いはこれからも続く。

トロフィーを手に歓喜するカザンのメンバー

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クズバス・ケメロヴォ 3(20-25,25-15,25-22,25-16)1 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク

 新第1セットを落としたケメロヴォだったが、第2セット以降、冷静にチームを立て直し逆転勝利。OPイバン・ザイツェフ(イタリア)が4本のサービスエースを含むチーム最多18得点をマークした。

エニセイ・クラスノヤルスク 3(25-13,25-21,25-23)0 ガスプロム-ウグラ・スルグト

 クラスノヤルスクはOHヤン・エレシェンコ(ウクライナ)がチーム最多16得点。第3セットにはメンバーを大きく入れ替えるなど、余裕のストレート勝ち。

オイルマン・オレンブルグ 3(20-25,25-20,14-25,25-22,25-22)2 ベロゴリエ・ベルゴロド

 今季スーパーリーグ昇格組みのオレンブルグは、OHマキシム・プディン(ロシア)がチーム最多22得点の活躍。フルセットの激闘を制し、第2節にして、今季リーグ1勝目をつかみとった。

ゼニト・サンクトペテルブルク 3(25-11,27-25,25-23)0 ASKニジニ・ノヴゴロド

 開幕戦黒星スタートとなったサンクトペテルブルクは、エースOPビクトル・ポレタエフ(ロシア)が4本のサービスエースを含むチーム最多20得点、MBイバン・ヤコブレフ(ロシア)が7本のブロックポイントをあげるなど、本来の力を発揮しストレート勝ち。さぁ、ここからだ。

ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ 3(25-22,25-19,25-22)0 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ

 今オフ、OHエゴール・クリュカ(ロシア)が去り、OHドミトリー・ボルコフ(ロシア)との“男子ロシア代表アウトサイドヒッターペア”が解消されたウレンゴイ。ボルコフが11得点の健闘も、開幕2連敗。

ディナモ・モスクワ 3(25-17,25-19,25-17)0 ウラル・ウファ

 今季、カザンから移籍した世界屈指のスコアラー、OPツベタン・ソコロフ(ブルガリア)がアタック決定率70%、チーム最多19得点と攻撃力を爆発させたモスクワがウファを一蹴した。

ロシアスーパーリーグ男子 レギュラーシーズン順位(round2終了時)》

1 ディナモ・モスクワ 2勝0敗(勝ち点6)▲

2 クズバス・ケメロヴォ 2勝0敗(勝ち点6)▲

3 ゼニト・カザン 2勝0敗(勝ち点4)▲

4 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ 1勝1敗(勝ち点4)▲

5 ロコモティブ・ノヴォシビルスク 1勝1敗(勝ち点4)▼

6 ゼニト・サンクトペテルブルク 1勝1敗(勝ち点3)▲

7 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク 1勝1敗(勝ち点3)▼

8 ウラル・ウファ 1勝1敗(勝ち点3)▼

9 エニセイ・クラスノヤルスク 1勝1敗(勝ち点3)▲

10 ASKニジニ・ノヴゴロド 1勝1(勝ち点2)▼

11 オイルマン・オレンブルク 1勝1(勝ち点2)▲

12 ベロゴリエ・ベルゴロド 0勝2敗(勝ち点1)▼

13 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 0勝2敗(勝ち点1)▼

14 ガスプロム-ウグラ・スルグト 0勝2敗(勝ち点0)-

※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

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