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RUS20/21[第4節]ブロックが機能し、クラスノヤルスク3連勝

 世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。開幕から4試合、コロナショックに見舞われてはいますが、白熱のゲームが続いています(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

■計12本! ブロックがハマったクラスノヤルスクが3連勝

[MATCH OF THE ROUND](現地10/11)

エニセイ・クラスノヤルスク 3(25-15,25-17,25-22)0 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ

 いかに取りこぼしをせずに勝ち星を重ねられるかが、この厳しいリーグで上位に行くための鍵でもある。昨季7位のクラスノヤルスクは開幕戦こそ昨季1位のノヴォシビルスクに敗れたものの、そこから2連勝、いずれもストレート勝ちを収めるなど勝ち点を積み上げている。そうして臨んだ第4節はホームにレニングラードを迎えての一戦となった。

クラスノヤルスクのOHヤン・エレシェンコ(ロシア/写真左端)のバックアタック

 レニングラードはサーブにややミスが目立つも、OPニキータ・アレクセーブ(ロシア)、OHデニス・ビリュコフ(ロシア)のアタックでカバーする。だが、この日はクラスノヤルスクのブロックが上回った。MBアレクサンドル・クリスキ(ロシア)が4本、MBザック・ドミトリー(ロシア)が3本とコンスタントにブロックポイントを積み上げていく。攻めてはOHトドル・スクリモフ(ロシア)が4本のサービスエースを含む19得点、ザックも11得点と続き、ストレート勝ちを収めた。

 終わってみれば、レニングラードの1本に対し、クラスノヤルスクのブロックポイントは計12本。ユーリ・マリニン監督は「レニングラード戦はいつも厳しい戦いになるが、今日はしっかりとした準備が生きた。サーブもよく、ブロックは完全に機能した」と選手たちを褒めちぎった。

クラスノヤルスクは、この勢いを継続させたいところだ

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クズバス・ケメロヴォ 3(25-14,25-23,25-17)0 ロコモティブ・ノヴォシビルスク

 2018/19シーズン王者ケメロヴォと、2019/20シーズン最終成績1位のノヴォシビルスクとの注目カードはケメロヴォが攻守で圧倒。中でもMBペータル・クルスマノビッチ(セルビア)が6本、OHアレクサンドル・マルキン(ロシア)が5本、MBミハイル・シェルバコフ(ロシア)が4本、とチーム合計16本のブロックポイントでストレート勝ち!

今季ケメロヴォに加入したクルスマノビッチ

ゼニト・カザン 3(25-12,25-19,25-18)0 オイルマン・オレンブルク

 試合の流れを掌握したカザンは2セット獲得後、セッターとオポジットを交代する余裕を見せながらも、しっかりとストレート勝ちを収める。次節、ケメロヴォとの全勝対決!!

スーパーリーグ昇格組のオレンブルク(写真コート手前)にとっては、高い壁だった…

ベロゴリエ・ベルゴロド 3(25-23,25-17,25-15)1 ガスプロム-ウグラ・スルグト

 開幕3戦全敗どうしの一戦はベルゴロドが、ロシアリーグ初挑戦のOPガビリエレ・ネッリ(イタリア)が3本のブロックポイントを含む20得点、若きエースOHパベル・テチューヒン(ロシア)が19得点をあげて、待望の今季初勝利を手にした。

昨年のワールドカップでは代表のポイントゲッターとして活躍したネッリ(写真左)

ゼニト・サンクトペテルブルク 3(25-14,25-12,25-18)0 ウラル・ウファ

 サンクトペテルブルクはOHイゴール・クリュカ(ロシア)が戦列復帰でさっそくチーム最多12得点をマーク。MBイーゴリ・フィリッポフ(ロシア)が3本のブロックポイント、3本のサービスエースを含む12得点と並び、ウファを一蹴した。

移籍初年度、キャプテンマークを与えられたクリュカ

ディナモ・モスクワ 3(25-14,25-16,27-25)0 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク

 第3節が不戦勝扱いとなり、今のところ開幕から負けなしのモスクワ。この日はSパベル・パンコフ(ロシア)が4本のブロックポイント、3本のサービスエースとトスワークだけでなく自らの得点でチームを牽引。第3セットこそもつれたものの、きっちりとストレート勝ちを収めた。

モスクワのブライヤンスキ・コンスタンティン監督もパンコフに「敬意を表したい」とコメントした

ASKニジニ・ノヴゴロドにコロナショック。第6節でリーグ復帰の見通し

 10月13日のロシアバレーボール協会からの発表内容によると、ASKニジニ・ノヴゴロドは新型コロナウイルス感染が発覚。第3節のモスクワ戦(10月7日)、第4節のウレンゴイ戦(10月11日)は不戦敗の扱いとなった。第5節のクラスノヤルスク戦(10月17日)の不出場は確実と見られており、続く第6節のベルゴロド戦(10月21日)でリーグ復帰を目指す見方とのことだが、先行きは不透明だ。

ロシアスーパーリーグ男子 レギュラーシーズン順位(round4終了時)》

1 ディナモ・モスクワ 4勝0敗(勝ち点12)▲

2 クズバス・ケメロヴォ 4勝0敗(勝ち点12)▼

3 ゼニト・カザン 4勝0敗(勝ち点10)▼

4 エニセイ・クラスノヤルスク 3勝1敗(勝ち点9)▲

5 ゼニト・サンクトペテルブルク 3勝1敗(勝ち点9)▲

6 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 2勝2敗(勝ち点7)▲

7 ロコモティブ・ノヴォシビルスク 勝2敗(勝ち点7)▼

8 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ 1勝3敗(勝ち点4)▼

9 ベロゴリエ・ベルゴロド 1勝3敗(勝ち点1)▲

10 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク 1勝3敗(勝ち点3)▼

11 ウラル・ウファ 1勝3(勝ち点3)▼

12 オイルマン・オレンブルク 1勝3敗(勝ち点2)-

13 ASKニジニ・ノヴゴロド 1勝3(勝ち点1)▼

14 ガスプロム-ウグラ・スルグト 0勝4敗(勝ち点0)-

※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

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