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ITA20/21[第6節]コバチ体制2戦目でチステルナ今季初勝利

 ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! シーズンが始まり、黒星続きとあってはテコ入れが必要というもの。監督を交代したチステルナが、ついに今季初勝利をゲットです(Photo:Legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

■昨年欧州制覇のコバチ監督を招聘したチステルナ、待望の今季初勝利!! 

[MATCH OF THE ROUND]

チステルナ 3(25-23,25-23,21-25,25-23) モンツァ

〔10/18@ラティーナ〕

 今季は開幕から4連敗と苦しい戦いを強いられていたチステルナ。チームは立て直しを図るべく、男子セルビア代表の監督を務めるスロボダン・コバチ氏を招いた。コバチ氏は現役時代に男子ユーゴスラビア代表(当時)として2000年シドニーオリンピックで金メダルを獲得、昨年は監督として母国をヨーロッパ選手権制覇に導いた実績を持つ。

 

 コバチ氏は10月13日にチステルナに合流し、さっそく翌日には監督就任後、最初のゲームへ。相手は、2016/17シーズンまで指揮していたペルージャだったが、あえなくストレートで敗れていた。

気迫たっぷりにチームを鼓舞するコバチ監督

 これで開幕5連敗となったチステルナだったが、「チームには素晴らしい選手がそろっている」とコバチ監督。ホームにモンツァを迎えた第6節、選手たちは新指揮官の期待に応えてみせた。OPアーサー・シュワーツ(カナダ)がチーム最多20得点、OHルイジ・ランダッツォ(イタリア)が14得点、OHケバン・ティリ(フランス)が13得点とアタッカー陣が確実に点を重ねる。2セットを連取し、第3セットを落としたものの第4セットはローテーションを回すなどコバチ監督の采配も冴えて、待望の今季初勝利。試合後、コバチ監督は「この勝利に満足している。この結果がチームにとって大事だったんだ」と勝利を喜んだ。

 

 今夏は積極的に選手を補強したチステルナ。その中の一人であり、現在はコンディション調整中のOPジュリオ・サッビ(イタリア)の戦列復帰と、新監督の手腕が融合すれば、次の勝ち星もそう遠くないはずだ。

21得点をあげたモンツァのOHフィリッポ・ランザ(写真コート手前)を、懸命にブロックで防ぐチステルナの選手たち

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ルーベ 3(25-11,25-20,25-14)0 パドヴァ

〔10/18@チヴィタノーヴァ・マルケ〕

 盤石の強さを誇るルーベはパドヴァの2本に対して、サービスエース計10本と圧倒する。相手に誰一人として2桁得点を許さぬほどの、力の差を見せつけて快勝。さぁ次節、ルーベはミラノをホームに迎える。

ルーベのキャプテン、OHオスマニー・ユアントレーナ(写真コート奥右)は14得点

モデナ 3(25-16,25-17,26-24)0 ピアチェンツァ

〔10/18@モデナ〕

 前節で今季2敗目を喫したモデナは仕切り直しの一戦。この日はOHネマニャ・ペトリッチ(セルビア)がチーム最多16得点と奮闘。MBドラガン・スタンコビッチ(セルビア)が3本のブロックポイント、OHモーリツ・カーリツェク(ドイツ)が4本のサービスエース、とそれぞれが強みを発揮してストレート勝ちを収めた。

総合的に見れば、モデナが高いレベルにあることに違いはない

ペルージャ 3(17-25,25-22,25-17,27-25)1 トレンティーノ

〔10/18@トレント〕

 レギュラーシーズン最初のトップ4との対戦となったペルージャ。点差をつけられて第1セットを落とすと、フィタル・ヘイネン監督は第2セット開始からMBをファビオ・リッチ(イタリア)をロベルト・ルッソ(イタリア)に交代する。この策が的中し、ルッソはチーム最多5本のブロックポイントをマーク。攻めては、OHウィルフレド・レオン(ポーランド)がこの日もチーム最多となる4本のサービスエースを決めるなど17得点で牽引し、無傷の6連勝をあげた。

レオンと、トレンティーノのOPニミル・アブデルアジズ(オランダ)による空中戦

ミラノ 3(15-25,25-19,27-25,25-221 ヴェローナ

〔10/18@ミラノ〕

 第1セットを大差で落としたミラノだったが、Sリッカルド・スベルトーリ(イタリア)は努めて冷静だった。OPジャン・パトリ(フランス)がチーム最多19得点、OH石川祐希(日本)が16得点、OHルカ・バシック(フランス)が15得点と続き、逆転勝利を収めた。対するヴェローナはOHマテイ・カジースキ(ブルガリア)が6本のサービスエースを含む25得点をあげるも…、3連敗。

好調ミラノを支える司令塔スベルトーリ(写真中央)は、試合のMVPに選出

ヴァレンティア 3(23-25,25-23,25-21,19-25,17-152 ラヴェンナ

〔10/18@ラヴェンナ〕

 フルセットの大熱戦は、OHチボー・ロサール(フランス)が両チーム通じて最多25得点、OHトリー・デファルコ(アメリカ)が15得点、OPアボウバカル・ドラメ(ブラジル)が12得点と続いたヴァレンティアに軍配。ラヴェンナは今季フルセットの勝率0%を継続中だが、新加入のOHエリック・レプキー(カナダ)がこの日チーム最多22得点をあげたのは好材料だ。

敗れてなお、試合のMVPに選出されるほどのインパクトを残したレプキー

セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round6終了時)》

1 ペルージャ 6勝0敗(勝ち点18)-

2 ルーベ 6勝0敗(勝ち点17)-

3 ミラノ 5勝1敗(勝ち点14)-

4 ヴァレンティア 4勝2敗(勝ち点10)-

5 モデナ 3勝2敗(勝ち点9)▲

6 ヴェローナ 2勝4敗(勝ち点7)▼

7 トレンティーノ 2勝3敗(勝ち点6)-

8 ピアチェンツァ 2勝4敗(勝ち点6)-

9 ラヴェンナ 1勝5(勝ち点6)▲

10 モンツァ 2勝4敗(勝ち点5)▼

11 パドヴァ 1勝5敗(勝ち点4)-

12 チステルナ 1勝5敗(勝ち点3)-

※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

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