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RUS20/21[第26節]ケメロヴォが8連勝で逆転2位通過

世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。レギュラーシーズン最終節が実施され、最後に最も多い連勝でフィニッシュしたのはケメロヴォ!! 2位通過を決めました。さぁ、戦いはプレーオフへ!!(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■ザイツェフがチーム最多得点で牽引。8連勝でケメロヴォが逆転の2位通過

[MATCH OF THE ROUND]

◆《第9節》クズバス・ケメロヴォ 31 エニセイ・クラスノヤルスク

(25-14,22-25,25-12,27-25)

(現地3/10)

◆《第22節》クズバス・ケメロヴォ 32 エニセイ・クラスノヤルスク

(26-24,25-17,21-25,19-25,20-18)

(現地3/11)

◆《第26節》クズバス・ケメロヴォ 30 ASKニジニ・ノヴゴロド

(25-13,25-19,25-23)

(現地3/14)

 コロナ禍のため消化試合数が少なかったケメロヴォ。残り3試合を残した時点で、先にレギュラーシーズンを終えていたカザンに勝ち点1と迫っており、3試合の成績次第では順位の逆転も可能だった。そうして臨んだクラスノヤルスクとの2連戦の初戦(第9節)を3-1で勝利し、2位に浮上。2戦目(第22節)でフルセットの激闘を制すると、最終第26節もしっかりと勝利し、これでレギュラーシーズンを8連勝でフィニッシュ。堂々の2位通過で、シードとしてのプレーオフ(ファイナル6)進出を決めた。

 

 今季のケメロヴォは、バレーボール界が誇るスーパースター、イバン・ザイツェフ(イタリア)を獲得。レギュラーシーズンを終えて、ザイツェフはチーム最多となる430得点(アタック:371、ブロックポイント:30、サービスエース:29得点)のパフォーマンスで牽引した。2018-19シーズン以来の優勝へ向けて、ここからさらにギアを上げていく。

 

豪快なアタックでファンを魅了するザイツェフ(写真コート奥/第25節)

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◆《第14節》ディナモ・モスクワ 3-2 ASKニジニ・ノヴゴロド

(24-26,27-25,25-13,24-26,15-12)

(現地3/10)

◆《第26節》ディナモ・モスクワ 3-0 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ

(25-20,21-25,22-25,25-22,15-10)

(現地3/13)

 すでにレギュラーシーズン1位通過を決めていたモスクワは、主砲OPツベタン・ソコロフ(ブルガリア)を温存。最後の2試合はいずれもフルセットにもつれ込んだが、きっちりと勝ち切り7連勝でフィニッシュ。第14節のノヴゴロド戦ではOHサム・デルー(ベルギー)が22得点、続く最終第26節のオーブラスチ戦ではOPロマナス・スクレビチャフ(ロシア)が21得点、とそれぞれチーム最多得点をあげた。

最後に“ディナモ対決”を制したモスクワ(写真コート左)

 

◆《第13節》ロコモティブ・ノヴォシビルスク 3-0 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク

(25-22,25-22,25-22)

(現地3/12)

◆《第26節》ロコモティブ・ノヴォシビルスク 3-0 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク

(25-19,25-17,25-16)

(現地3/14)

 今季、チームのトップスコアラーとして活躍してきたノヴォシビルスクのOPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)は最終第26節でニジネヴァルトフスクに対し、両チーム通じて最多4本のサービスエースをマーク。シーズン通してサービスエース68本の数字は、今季リーグトップの成績となった。一方、ニジネヴァルトフスクのOPビタリー・パパゾフ(ロシア)は451得点(アタック:398、ブロックポイント:39、サービスエース:14)で今季の得点王に輝いた。

VリーグのJTでもプレーしたルブリッチ

 

◆《第26節》ゼニト・サンクトペテルブルク 31 ガスプロム-ウグラ・スルグト

(25-15,25-20,23-25,25-19)

(現地3/12)

 サンクトペテルブルクは現・男子ロシア代表監督のトーマス・サムエルボの元、ブロックに磨きをかけ、最終第26節でもOHイゴール・クリュカ(ロシア)が最多5本、MBイバン・ヤコブレフ(ロシア)が4本と続くなど合計17本のブロックポイントをマーク。OPビクトル・ポレタエフ(ロシア)の離脱はプレーオフに向けて、最大の痛手だが、強力なブロック力を武器に“ゼニト=頂点”をにらむ。

ロシアといえばブロック。サンクトペテルブルクも然りだ(写真コート右/第25節)

 

◆《第26節》ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 30 ベロゴリエ・ベルゴロド

(25-14,25-17,25-16)

(現地3/14)

 最終第26節でも、“燃える闘魂”OHドミトリー・ボルコフ(ロシア)は3本のサービスエースを含むチーム最多13得点をマークし、ストレート勝ちに貢献。ボルコフは今季自己最高となる個人成績を残しており、トータル441得点(アタック:353、ブロックポイント:49、サービスエース:39)はリーグ2位だった。一方、ベルゴロドは11連敗でレギュラーシーズンを終了。下位プレーオフでは立て直したいところだ。

感情むき出しにチームを盛り上げるボルコフ(写真右端)

 

◆《第26節》オイルマン・オレンブルク 30 エニセイ・クラスノヤルスク

(25-23,25-19,25-20)

(現地3/14)

 今季トップリーグ昇格組のオレンブルクは最終節を前に6連敗としていたが、最後はホームでストレート勝ち。OPマキシム・シェミャチキン(ロシア)が3本のサービスエースを含むチーム最多15得点、OHマキシム・プディン(ロシア)が13得点と続き、今季の戦い方で白星をあげた。勝敗数から見ても分かるとおり、力関係が拮抗している下位プレーオフで、サバイバルに挑む。

オレンブルクはOPシェミャチキン(写真右端)が力強いパフォーマンスで牽引する

 

ロシアスーパーリーグ男子 レギュラーシーズン最終成績

1 ディナモ・モスクワ 24勝2敗(勝ち点67)-

2 クズバス・ケメロヴォ 22勝4敗(勝ち点61)▲

3 ゼニト・カザン 19勝7敗(勝ち点54)▼

4 ゼニト・サンクトペテルブルク 18勝8敗(勝ち点55)-

5 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 18勝8敗(勝ち点54)-

6 ロコモティブ・ノヴォシビルスク 17勝9敗(勝ち点53)-

7 ウラル・ウファ 14勝12敗(勝ち点40)-

8 ASKニジニ・ノヴゴロド 11勝15敗(勝ち点31)-

9 ウグラサモトロル・ニジネヴァルトフスク 9勝17敗(勝ち点32)-

10 エニセイ・クラスノヤルスク 8勝18敗(勝ち点25)-

11 ガスプロムウグラ・スルグト 6勝20敗(勝ち点21)-

12 オイルマン・オレンブルク 6勝20敗(勝ち点16)▲

13 ディナモロ・レニングラード・オーブラスチ 5勝21敗(勝ち点20)▼

14 ベロゴリエ・ベルゴロド 5勝21敗(勝ち点17)▼

※勝敗(勝ち点)。記号は第25節からの順位推移

 

【今後のスーパーリーグ】

1位〜2位…プレーオフ(ファイナル6)に進出決定

3位〜10位…プレーオフ予選ラウンドへ(3/20-28 ※2試合制)

・カザン[3位]vs.クラスノヤルスク[10位]

・サンクトペテルブルク[4位]vs.ニジネヴァルトフスク[9位]

・ウレンゴイ[5位]vs.ノヴゴロド[8位]

・ノヴォシビルスク[6位]vs.ウファ[7位]

11位〜14位…下位プレーオフへ(4/2-11 ※一回戦総当たり)

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

 

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