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日本体大が春季関東男子オープン戦初日で白星 市川健太キャプテン「少しも無駄にできない」

市川健太(日体大)

 4月10日(土)から始まった2021年度春季関東大学男子1部オープン戦。大会は無観客で催され、会場では検温や消毒のほか、各試合は1時間以上の間隔が空けられ、チームどうしの接触を減らすように感染拡大防止対策がとられている。10日の第1日には昨年末の全日本インカレで上位の成績を残した各校が、新チームでシーズンをスタートさせた。

 

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 まず、全日本インカレ準優勝の日本体大はエースとして注目される髙橋藍(2年)が日本代表合宿に参加のため不在だったが、東京学芸大にストレート勝ちを収めた。全日本インカレでは決勝で早稲田大の強力サーブに屈したことから、サーブとトータルディフェンスの強化に取り組んでいるといい、キャプテンの市川健太(4年)は「これまでの練習でやってきたことが結果として表れました」と安堵の表情。「今日から大学生活最後のシーズンが始まったので、今年こそは優勝、という気持ちです」と意気込んだ。

 

 一方で、全日本インカレ3位の日本大はシーズン黒星発進となった。中央大にストレート負けを喫した日本大は、無観客の状況下でプレーすることの難しさを実感した様子で、キャプテンの髙橋塁(4年/藍の兄)は「一つ上の先輩たちはムードを高めて観客と盛り上がることで、勝利につなげていました。ですが、今回は無観客ということで、せっかくいいプレーをしても、流れを自分たちに持ってくることができなかった」と苦い顔。「もっともっとコートの中で話して、自分たちで雰囲気をつくっていきたい」と前を向いた。

 

 昨年度は全日本インカレこそ開催されたが、コロナ禍のため大学カテゴリーでは大会中止が相次いだ。この大会も関東大学1部リーグのチームはオープン参加という形式となっている。とはいえ、選手たちにとっては貴重な実戦機会であり、日本体大の市川キャプテンは「オープン戦を開いていただけるだけでも、選手たちのモチベーションは変わってくると思います」と感謝。「一戦一戦が、日本一への一歩。少しも無駄にできません」と言葉に力を込めた。

 

取材/坂口功将(編集部)

 

 

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