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男子日本代表 中垣内監督が9月末で退任 後任は未定

 

 男子日本代表監督の中垣内祐一監督が9月19日(日)、第21回アジア選手権終了後に行われた今季の活動終了に伴う会見において退任の意向を発表した。

 

 会見では最初に2017年の就任から東京2020オリンピックまでの総括を行なった。就任にあたって「外国人コーチの招聘と選手の海外(挑戦)支援」、「サーブを起点としたディフェンスからのブレイクを目指すバレーボール」、「アンダーエイジカテゴリーからの一貫指導体制の確立」の3つを柱としたと語り、各項目の取り組みを振り返った。その後、記者からの質問で今後の進退について問われた中垣内監督は「今月末で契約が満了(勇退)。今後の進路については未定」と明かした。

 

 公益財団法人日本バレーボール協会の嶋岡健治会長は「オリンピックが新型コロナウイルスの影響で延期し、海外遠征なども減少し大変な苦労だったと思うが、決勝トーナメントに進み7位という結果を残した。アジア選手権でも世界選手権への出場権を確保した。5年間としては有意義なことをやっていただいた」と労った。今後の監督選考について「今の時点ではまったくの白紙。現在監督推薦会議の立ち上げを準備している」と話した。

 

 

【中垣内祐一監督コメント】

 

「第21回アジア男子選手権大会」の終了とともに男子日本代表監督の任期を満了し、同職を退任することとなりました。

 

 この間、我々男子日本代表チームに熱い叱咤激励を賜りましたファンの皆さま、強化に携わってくださった関係者の、皆さまに心より御礼申し上げます。

 

 5年間の在任期間は、悩み、苦しみ、葛藤と戦う日々でしたが、選手たちの成長を特等席で見守れる幸せな時間でもありました。

 

「日本男子バレーを復活させたい」という関係者の強い思いも、現場にひしひしと伝わってきました。選手の所属先、大学とも日本代表チームでの強化を全面的に信頼し、時には身勝手とも映りかねない我々の要望に快く対応くださったおかげで、東京2020オリンピックに向けた強化に邁進できました。東京2020オリンピックの7位という成績は、日本男子バレー界全体で勝ち取った結果であり、才能あふれる選手とともに明るい未来が続く可能性を、私は確信しています。

 

 5年間で日本代表に選出した50人強の選手たち、体制発足からプロフェッショナルに徹し、最後まで一人も欠けることなくチームを支えてくれたスタッフたち、各種試合や合宿を準備してくださった関係者の方々、すべてのみなさまに感謝する次第です。また、2018年の世界選手権で惨敗し、監督解任騒動に及んだ折にも、辛抱強く私を信じ続けてくださった皆さまに、とりわけ御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 おかげさまで日本男子バレーは復活の一歩を踏み出すことができました。今後もその歩みが二歩、三歩とさらに高みに届くことを祈ってやみません。

 

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