コウノウエベルトバレーボールシューズ SKY LO KB
スペシャルインタビュー
パナソニックパンサーズ×デサント
「最高のシューズとユニフォームでプレーする姿を通して、ファンや子どもたちに夢や希望を与えたい」パナソニックパンサーズ
バレーボール選手のパフォーマンスを支えると同時に、ケガの予防という点で欠かせないのがシューズだ。今回、発売されたデサントの新商品「SKY LO KB／コウノウエベルトバレーボールシューズ」について開発に携わった鈴木伸弘さん（デサントジャパン株式会社）と、パナソニックパンサーズからは清水邦広選手、深津英臣選手、兒玉康成選手の３名にご登場いただき、その魅力をそれぞれの視点から語ってもらった。（リモート取材の様子は月バレYouTubeで公開中）
－まずは新商品の「SKY LO KB／コウノエベルトバレーボールシューズ」の特徴、印象から聞かせてください
鈴木さん 名称は「SKY LO KB（スカイローケービー）」になります。最大の特徴は、足の甲の部分にクロス状に備えられたベルトです。これを巻き上げてベルトを締めることで、甲の部分のフィット感が増します。その結果、指全体で地面を捕らえることができ、なおかつ着地時には左右のブレを軽減、安定感をアップさせます。
新商品SKY LO KB
SKY LO KB最大の特徴はベルトを締めると甲の部分のフィット感が増すこと
清水選手 まず、見た目がかっこいいですよね。それに感覚の部分で言いますと、僕自身は“かため”のシューズが好みなのですが、これは軸がしっかりして、ほどよい硬さが備わっています。“やわらかい”素材だと、足の動きに合わせてシューズが変形してしまい、不安定さにつながるのですが、これは安心して履くことができます。クッション性もよく、プレーをするうえでの頼もしい相方です。
深津選手 僕はいつもソールの硬さやシューズ自体の重さを重視して選ぶのですが、その点、このシューズはクッション性もよく、なおかつ軽さもぴったりです。また、ベルトを締めることでシューズが足にフィットしていると感じます。
兒玉選手 僕は足首のホールド感と足底のグリップ力を重視したいのですが、このシューズにはプレー中の動きをしっかりとサポートしてもらっています。また、黒色のモデルを着用しているのですが、トータルコーディネートもばっちりです。
－選手の皆さんはもともと、シューズに対してはどのようなこだわりをお持ちでしたか？
兒玉選手 ホールド感やグリップ力を意識するようになったのは、ケガをしてからです。バレーボールを始めた当初からシューズには興味を持っていましたが、当時は“見た目が派手で、誰も履いていないようなモデル”を選ぶ傾向にありました。ですが、パナソニックパンサーズに入団し、先輩たちの話を聞いているうちに、ケガの予防やパフォーマンスのためにもシューズは大事なんだな、と思うようになりました。
深津選手 昔の僕は、シューズ選びも単純で、例えば日本代表などで自分が“すごいな”“憧れるな”と思う選手と同じモデルを選んで履いていました。
清水選手 子どものころはプレーも、憧れの選手をまねすることから始めるものですから。それはシューズも一緒だと思います。
僕は学生のころからシューズ選びでは自分の好みを優先していましたし、それは今も変わりません。ただ、以前だと多少は不満に感じて妥協していた部分も、デサントのシューズに出会ってからは、いっさいなくなりました。まさに今回のシューズは自分が求めているものをすべて満たしてくれています。
深津選手 このシューズは見た目もすごくかっこいいですし、パナソニックパンサーズでも多くのトッププレーヤーが履いているので、子どもたちにも憧れを持ってもらえると感じています。
－ポジション柄、このシューズを履くことで感じている利点はありますか？
深津選手 僕はセッターなので、セットアップする際に後衛からネット際に移動したり、逆にネット際からほかの位置へ移動することがあります。このシューズは靴の中で遊びがないので、自分の動きにシューズがついてきてくれていると感じます。
「自分の動きにシューズがついてきてくれている」深津英臣
兒玉選手 僕はミドルブロッカーなので、ブロックに跳んで着地してからすぐにアタックの動作に移る場面が多いです。その切り替え動作をするうえで、ほかのシューズにはない“蹴り出しの強さ”を感じています。スムーズに動けているイメージなんです。
「自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮できる一足」兒玉康成
清水選手 僕のオポジットというポジションは試合中、思い切りジャンプをして着地するという動作を繰り返します。回数でいえば、30本、40本、多ければ50本くらいでしょうか。もちろん、回数を重ねるごとに疲れも出てくるのですが、このシューズはクッション性のよさから、疲労を感じるまでの時間が遅い印象です。たとえフルセットにもつれこんで、最後まで接戦が続いても、自分のパフォーマンスを発揮できるシューズです。
「自分が求めているものをすべて満たしてくれています」清水邦広
－商品を開発するにあたってのきっかけはどういったものでしたか？
鈴木さん すでに野球のギアとして、「コウノエベルト」を採用したスパイクで実績がありました。プロ野球でも福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大選手や石川柊太選手、埼玉西武ライオンズの外崎修汰選手、千葉ロッテマリーンズの荻野貴司選手に着用していただき、好評でした。野球ではありとあらゆる動きが求められる中、最初の一歩を踏み出すうえで鍵となるのが、足とスパイクの一体感なんです。シューズの中で足が遊ばない、という点に重きを置き、それをバレーボールシューズに応用できないかと考えて開発にあたりました。
バレーボールのカテゴリーに関していえば、弊社はこれまでの実績から“ウェアのデサント”という声もありますように、アパレル面での評価をいただいてきました。今回、新たにシューズの開発にあたり、まずはVリーガーに着用していただけるようなシューズを完成させることを第一にスタートさせました。
ぜひ選手の皆さんにはこのシューズを愛用していただき、最大限のパフォーマンスを発揮してもらいたいと思います。
深津選手 このシューズを試しているときに、デサントの担当者さんが何度も練習や試合会場に足を運んでくださりました。そこではシューズの感触や感想を聞いていただき、僕も感じたことがあれば伝えるようにしていました。そうしてプレーヤーとメーカーの信頼を築いたうえで完成した一つのシューズなので、僕も大事にしています。
兒玉選手 自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮できる一足だと思いますので、これを履いて結果を残すことが、このシューズを開発するにあたっての苦労や思いへの恩返しになると感じています。
清水選手 シューズをつくってくださるメーカーの方々の思いを乗せながらプレーして、試合ではどんどん得点を重ねたいと思います。
－ちなみに、パナソニックパンサーズのユニフォームもデサントが手がけています。着用された感想はいかがですか？
兒玉選手 見た目はタイトですが、すごく動きやすい!! バレーボールの動作を繰り出しやすいのがポイントだと感じています。
清水選手 僕たちのようなスパイカーだと特に実感すると思いますが、スパイク動作の際にひっかかる感覚がないんです。しっかりと肩を回してスイングすることができるのでプレーしやすい一着です。それに僕は汗っかきなのですが、速乾性も抜群。選手にとっては、ありがたいユニフォームです。
深津選手 デザインもめちゃくちゃかっこいいですよね。僕は星城高（愛知）時代からデサントのユニフォームやウェアを着用させてもらっているのですが、当時から「デザイン、かっこいいね」という声をたくさん聞きました。
清水選手 スポーツメーカーのデザインなんだけど、“ザ・スポーツ!!”ではないところがある。ファッショナブル、というような。
深津選手 デザイン性があふれ出ているので、ほかのチームと比べてもかっこよさが際立つと感じています。
－このシューズ、そしてユニフォームを着用してプレーする皆さんが見られるVリーグもまもなく開幕しますが、お互いの“ここを見てください”をそれぞれ紹介していただけますか？
清水選手 では僕は深津選手を。彼はなんといっても“日本の太陽”ですから（笑）
深津選手 そうです!!
清水選手 （笑） このノリのよさも含めて、チームのムードーメーカー的存在ですし、いざ試合になれば、チームでいちばん闘志をむき出しにしてプレーします。劣勢の場面では深津選手の力が必要になってくると期待していますし、彼の上げるトスだからこそ必ず得点したいと思っています。どんどん僕にボールをもってきてください!!
深津選手 どんどん上げます!! では僕は兒玉選手を。とはいえ、皆さん、そんなに注目しなくても大丈夫ですよ、そうでなくても彼は大声を出しているので（笑） 兒玉選手は入団してから出場機会も少なかったのですが、昨季は出番も増えたことで年々、力をつけてきていると感じています。それに練習では誰よりも高いアタック決定率をたたき出しています。今季こそは、という覚悟を彼自身がいちばん持っていると思うので、その姿を見てもらいたいです。
兒玉選手 頑張ります。最後に僕は清水選手についてアピールしたいと思いますが、すべてをここで話すと２時間くらいかかってしまうので簡潔に（笑） 清水選手はどんな逆境でもはね返すパワーが何よりの魅力です。どんなケガでも復活しますし、苦しい場面でもチームが託した思いを必ず得点にしてくれます。頼れるエースの姿を皆さん、ぜひ見てください!!
－最後にバレーボール界に選手、そしてメーカーとして携わる皆さんの、今後に向けた思いを聞かせてください」
鈴木さん 弊社としても、すべてのプレーヤーが“わくわくする”シューズをお届けしたいと考えています。そして、「バレーボールってかっこいいな」「やってみたいな」と感じる子どもたちを一人でも多く増やして、バレーボール界の未来に貢献したいと思います。
「すべてのプレーヤーが“わくわくする”シューズをお届けたい」とデサントの鈴木さん
清水選手 僕たちは選手として、自分たちの思いを乗せてプレーすることで初めて、見ている方々に何かを感じてもらい、受け取ってもらえると思っています。昨今のコロナ禍で応援していただけることが当たり前ではないのだと実感しましたし、ほんとうにすべてを懸けて、一生懸命にプレーしたいと考えています。
兒玉選手 すでに応援してくださっている方々はもちろん、会場に来ていただいた方々がデサントのユニフォームを着て応援したくなるような頑張りを見せることが、僕たちにできることだと思うので、一つでも多くの勝ち星を重ねて、優勝につなげたいです。ゆくゆくはデサントの、この青色のユニフォーム一色のホームゲームをみんなでつくりあげたいです。
深津選手 直近の２シーズンは優勝まであと一歩のところで敗れるという悔しい結果に終わっています。その分、また今季も頂点に向かって挑戦したいですし、もう優勝以外は絶対に嫌なので。この最高のシューズとユニフォームを着て、ファンや子どもたちに夢や希望を与えられるようなプレーをしたいです。そして結果を出して、恩返しをしたいと思います。パナソニックパンサーズの戦いをぜひ見てください!!
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