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[ロシア21/22]第9節 ニジニ・ノヴゴロドがモスクワ撃破のアップセット

世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。ロシアカップのセミファイナルラウンドを終えて、2021/22シーズン第9節は衝撃のゲームが!!

(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■アンドリッチが21得点。ニジニ・ノヴゴロドがモスクワから大金星をあげる

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第9節》ニジニ・ノヴゴロド 3-1 モスクワ

(26-24,13-25,25-23,29-27)

(現地12/4)

 敵地である首都に乗り込んだニジニ・ノヴゴロドは今節、昨季リーグ二冠王者のモスクワと対戦。第1セットは相手のミスに乗じて、先取に成功する。続く第2セットはモスクワのOHアントン・セミシェフ(ロシア)のサーブで崩され、リズムをつかめずに大差で落としたが、ドラマはここから待っていた。第3セットでは両チームのオポジットが打ち合いを演じる中、最後はOHアレクサンデル・パトリキン(ロシア)の得点でセットを獲得する。第4セットはOPレオ・アンドリッチ(クロアチア)が豪打を爆発させ、ジュースに持ち込まれはしたものの、奪いきって勝利した。

 

<モスクワのOPツベタン・ソコロフ(ブルガリア/写真左端)のアタックを阻むニジニ・ノヴゴロド>

 

 戦前の予想をくつがえす大金星に、ニジニ・ノヴゴロドの面々は感無量。アンドレイ・ドラニシコフ監督は「選手たちはすべてのボールに食らいついてみせた!! そして最後は落ち着いて戦えていました。勝因を一つあげることは難しいですが、勝利を手にしたことは事実です」と喜び、MBビクトル・ニコネンコ(ロシア)は「相手のサーブは強烈でしたが、しっかりと対応することができました」と試合を振り返った。一方、敗れたモスクワのコンスタンティン・ブライヤンスキ監督は「私たちはミスが多かった。言葉にするなら…、“ひどい”ものだった」と言うしかなかった。

 

*****

 

◆《第9節》クラスノヤルスク 0-3 スルグト

(27-29,25-27,22-25)

(現地12/4)

 前節で連勝が3でストップしたスルグトはホームで仕切り直しの一戦。OPニキータ・アレクセエフ(ロシア)が最多18得点、OHイリヤ・コバレフ(ロシア)が15得点と続いて、ストレート勝ちを収める。「アウェーでありながら、サーブもレシーブもいいパフォーマンスを出せました」とスルグトのMBエゴール・ヤクチン(ロシア)は安堵の表情を浮かべた。

<開幕4連敗を喫したスルグト(写真コート奥)だが、取りこぼしを減らして上位を目指す>

 

++++

◆《第9節》オレンブルク 2-3 ニジネヴァルトフスク

(15-25,25-22,25-22,19-25,8-15)

(現地12/4)

 今季初勝利を目指したオレンブルクは第2、第3セットを奪い、王手をかける。だが、勝利の女神はニジネヴァルトフスクに微笑んだ。OHルスラン・ゴリモフ(ロシア)が第2セット途中からの出場ながらチーム最多20得点の大活躍で、逆転勝利を演出。ニジネヴァルトフスクが4連勝とした。

<逆転勝利の立役者となったゴリモフ>

 

++++

◆《第9節》サンクトペテルブルク 3-0 ウファ

(25-20,25-23,25-18)

(現地12/7)

 サンクトペテルブルクはOPビクトル・ポレタエフ(ロシア)が久々の先発出場を果たすと、第1セットで6得点。コンディションを見極めながらの起用ということで第2セット以降はベンチに下がったが、交代で入ったOPイバン・ポドレビンキン(ロシア)も10得点をあげて、サンクトペテルブルクが快勝した。

 

++++

◆《第9節》ベルゴロド 1-3 レニングラード

(25-18,23-25,22-25,25-27)

(現地12/4)

 アウェーのレニングラードは第1セットを落としたものの、OPセルゲイ・ピライネン(ロシア)がチーム最多25得点、OHマルコ・イボビッチ(セルビア)が3本のブロックポイントを含む18得点と続き、逆転勝利を収めた。

<ピライネン(写真中央)がベルゴロドのブロックを打ち破った

 

++++

◆《第9節》ケメロヴォ 0-3 カザン

(18-25,18-25,22-25)

(現地12/4)

 ケメロヴォが0本に終わったのに対し、カザンはMBアレクセイ・コノノフ(ロシア)とOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)が3本と並ぶなど計8本のサービスエースを浴びせて快勝。なお、ケメロヴォは今節を前にOPアラン・ソウザ(ブラジル)が退団。足のケガが復帰まで時間を要することから両者合意で契約解除となっている。この試合ではOPビタリー・パパゾフ(ロシア)がセッター対角でコートに立った。

<カザンのOPマキシム・ミハイロフ(ロシア/写真コート奥中央)はアタック決定率61%、計16得点の活躍>

 

++++

◆《第9節》ノヴォシビルスク 3-0 ウレンゴイ

(25-19,25-22,29-27)

(現地12/5)

 前節で今季初黒星を喫したノヴォシビルスクだったが、今節ではウレンゴイにストレート勝ち。OPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)が3本のサービスエースを含む最多14得点、MBイリヤス・クルカエフ(ロシア)が4本のブロックポイントを含む12得点と続き、再出発を切った。

<ノヴォシビルスクのOHジョン・ゴードン-ペリン(カナダ/写真右)は代表引退を表明した>

 

++++

 

ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン

==順位表/第9節終了時点==

1 カザン 81(勝ち点25)-

2 ノヴォシビルスク 81(勝ち点24)-

3 モスクワ 72(勝ち点18)-

4 レニングラード 63(勝ち点17)-

5 サンクトペテルブルク 63(勝ち点16)-

6 ニジニ・ノヴゴロド 54(勝ち点16)▲

7 ニジネヴァルトフスク 53(勝ち点13)▲

8 ベルゴロド 45(勝ち点15)▼

9 スルグト 45(勝ち点9)▲

10 ケメロヴォ 36(勝ち点10)▼

11 ウファ 27(勝ち点7)-

12 ウレンゴイ 26(勝ち点6)-

13 クラスノヤルスク 27(勝ち点5)-

14 オレンブルク 0勝9敗(勝ち点2) –

※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

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