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[ロシア21/22]第21節 カザン強し!! ボルコフとミハイロフのサーブにノヴォシビルスク屈する

世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22レギュラーシーズン第21節では、ここまで1敗どうしの両チームが首位攻防戦を繰り広げました

(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■ノヴォシビルスクに攻守で圧倒して競り勝ったカザンは1敗をキープ

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第21節》カザン 3-1 ノヴォシビルスク

(28-26,25-20,23-25,25-17)

(現地3/12)

 ここまでに喫した黒星は、ともに1つのみ。前回対戦時の第8節(昨年11月20日)ではカザンがホームで勝利していた。対するノヴォシビルスクも、以降は無敗をキープしてきた。今季のリーグ戦をリードするカザンとノヴォシビルスク、その首位攻防戦が再び実施された。

 

 先手を奪ったのはホームのノヴォシビルスクで、OPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)やOHセルゲイ・サビーン(ロシア)のサービスエースでリードを奪う。だが、じりじりとカザンに詰められてジュースに。最後はサビーンのアタックが3枚ブロックで仕留められ、先取を許す。

 

<カザンのボルコフ<左>とノヴォシビルスクのMB⑦コンスタンティン・アバエフ<右>のネット上の競り合い>

 

 続く第2セットは、結果としてこの日5本のサービスエースをマークするカザンのOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)のサーブに苦しめられ、中盤までに5-12と大きくリードされる展開。そのまま第2セットを落としたノヴォシビルスクは第3セット開始時から選手2名を交代。投入されたOPパベル・クルグロフ(ロシア)が中心となって得点を重ね、セットを取り返す。

 

 ノヴォシビルスクは第3セットで投入したOHセルゲイ・ニキチン(ロシア)の決定率が上がらず、第4セットからは再びOHジョン・ゴードン-ペリン(カナダ)がコートへ。だが、攻めあぐねる展開が続き、カザンに計6本のブロックシャットを浴びて、敗れた。勝利したカザンはOPマキシム・ミハイロフ(ロシア)が4本のサービスエースを含む最多23得点、ボルコフが18得点と続いたほか、OHバルトシュ・ベドノシュ(ポーランド)の最多4本を含め、計13本のブロックポイントをマーク。攻守で圧倒し、20勝の大台に今季最速で到達した。

 

*****

 

◆《第21節》モスクワ 3-0 ウファ

(25-20,25-18,25-13)

(現地3/12)

現在4敗のモスクワは上位2チームにこれ以上の差はつけられたくないところ。今節ではSパベル・パンコフ(ロシア)が驚異の最多7本のサービスエース、ブロックポイントも3本を記録するなど大車輪の活躍を披露する。「前回はフルセットと苦しめられた相手でしたが、こちらも前回との違いを見せることができました。今、チームをいいムードにあります」とブライヤンスキ・コンスタンティノフ監督も満足の様子だった。

 

++++

◆《第21節》レニングラード 3-2 クラスノヤルスク

(25-20,23-25,25-22,23-25,15-10)

(現地3/11)

 ホームのレニングラードは登録14名のうち12名がコートに立つ総力戦でフルセットの接戦を制する。OHデニス・ビリュコフ、MBセルゲイ・シェルビャコフ、MBアレクサンデル・アブロシモフ(いずれもロシア)の3名がそれぞれ最多4本と、計19本のブロックポイントをマークした。「勝因は、チーム力です」とビリュコフはコメント。

<クラスノヤルスクはMB⑭アントン・マキシモフ(ロシア)がアタック決定率60%(15本中)とアクセントになったが>

 

++++

《第21節》ニジネヴァルトフスク 3-2 スルグト

(17-25,25-22,25-19,20-25,15-10)

(現地3/13)

 全チームの中で最多となる今季8度目のフルセットのゲームを演じたニジネヴァルトフスクだが、そこでは勝ち越しており、今節もしっかりと勝ち切ってみせる。MBユーリ・チェプコフ(ロシア)が最多7得点を含む16得点をあげるなど計4選手が2桁得点をマークした。

 

++++

◆《第21節》ニジニ・ノヴゴロド 3-0 オレンブルク

(25-21,25-20,25-23)

(現地3/13)

 アウェーに乗り込んだニジニ・ノヴゴロドはOPレオ・アンドリッチ(クロアチア)が両チーム通して最多24得点。OHアンドレイ・ティティチ(ロシア)が13得点、OHアレクサンデル・パトリキン(ロシア)が12得点と続き、快勝を収めた。

 

++++

◆《第21節》ベルゴロド 3-0 ケメロヴォ

(25-22,25-20,22-25,25-18)

(現地3/13)

 プレーオフ進出のためにはここからが、互いに正念場のベルゴロドとケメロヴォの一戦。ホームのベルゴロドはOPモハメド・アルハクダディ(モロッコ)が最多21得点をあげて、勝利を収める。対するケメロヴォは第2セット途中から出場のOHロマン・パクシン(ロシア)がチーム最多15得点と気を吐くも今季2度目の4連敗を喫した。

 

++++

◆《第21節》サンクトペテルブルク 3-0 ウレンゴイ

(25-20,25-20,25-19)

(現地3/13)

 レギュラーシーズン後半戦に入ってから黒星が先行するサンクトペテルブルクだが、今節はストレートの完勝。OHキリル・ウルソフ、OHフョードル・ボロンコフ(ともにロシア)の両エースが最多14得点と並んだ。

 

++++

◆《第16節》ウレンゴイ 3-2 レニングラード

(23-25,25-22,25-23,25-27,15-8)

(現地3/15)

 延期されていた第16節が行われ、ここまで5連勝中だったレニングラードは計13本のブロックポイントを許し、勝利ならず。対するウレンゴイはOPウラディスラフ・バドケビッチ(ベラルーシ)が最多33得点の大活躍もあり、連敗を2でストップさせた。

 

++++

ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン

==順位表/第21節終了時点==

1 カザン 201(勝ち点61)-

2 ノヴォシビルスク 172(勝ち点49)-

3 モスクワ 164(勝ち点45)-

4 レニングラード 146(勝ち点38)-

5 サンクトペテルブルク 137(勝ち点39)-

6 ベルゴロド 99(勝ち点31)▲

7 ケメロヴォ 911(勝ち点27)▼

8 ニジネヴァルトフスク 911(勝ち点25)-

9 ニジニ・ノヴゴロド 811(勝ち点26)-

10 ウレンゴイ 713(勝ち点18)-

11 スルグト 615(勝ち点17)-

12 クラスノヤルスク 614(勝ち点17)-

13 ウファ 415(勝ち点16)-

14 オレンブルク 019(勝ち点5)-

※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

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