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昨季最下位のKUROBEが連勝 ホームゲームで全力発揮を【V1女子・今週の見どころ】

 3週目を迎える2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)は今週末、5会場で10試合を行う。NECレッドロケッツ(6位・2勝2敗)と岡山シーガルズ(9位・1勝3敗)は試合が予定されていない。

 

 伊東克明監督が今季より就任したKUROBEアクアフェアリーズは先週末、地元でホームゲームを戦い、11月5日(土)はフルセット勝利。うれしい監督初勝利をあげると、翌6日(日)も梅津憂理のサーブなどを軸に粘り強いバレーを展開してセットカウント0-2から逆転勝利を飾り、2勝2敗の7位にまで浮上した。昨季はV・レギュラーラウンド33試合を戦ってトータル3勝の12位だったことを考えると上々のスタートだが、大事なのはこの勢いの継続である。次に対戦するのは、同じく辻健志監督が新たに就任して先週末はホームゲームを戦い、6日に念願の初勝利をあげたデンソーエアリービーズ(10位・1勝3敗)。北ガスアリーナ札幌46(北海道)での2試合は、いずれも勝利へのひたむきな思いを全力プレーで表す好ゲームが期待される。

 

 

 そのKUROBEに、アウェーで悔しい連敗を喫したのはヴィクトリーナ姫路(8位・1勝3敗)。主砲のセレステ・プラクやサウスポーの田中咲希が決定力の面で健闘しているが、バックアタックを打っているのは実質的にプラク1人だけで、チームとしてのバックアタック本数は4試合で25本と最も少ない。それでも日本代表の宮部藍梨や佐々木千紘ら、力のあるミドルブロッカーを軸にネット際の攻防で着実に得点機会をものにできれば、競り合いからも勝利をつかむ力はあるはず。ホームのヴィクトリーナ・ウインク体育館(兵庫県姫路市)に久光スプリングスを迎える今週末は、女王が相手でも恐れることなく突き進みたい。

 

 CNAアリーナ★あきた(秋田県)では、日立Astemoリヴァーレ(2位・3勝1敗)とV1男子・ジェイテクトSTINGSの合同ホームゲームが行われる。今季、好スタートを切った日立Astemoでは、齋藤加奈子(由利高出身)、野中瑠衣(秋田北高出身)という地元出身選手が活躍中。加えて、対戦する東レアローズ(5位・3勝1敗)には野中の先輩に当たる中田紫乃(秋田北高出身)が在籍し、高いパフォーマンスを発揮している。男子の試合と合わせて地元出身選手を観戦できるチャンスともあって、秋田会場は盛り上がること必至。立冬を過ぎ、北国の厳しい冬もその気配を増してきたが、熱い試合の連続を目撃し、その熱気を感じていただきたい。

 

 

 

 

V1女子試合結果一覧(11/6終了時点)

 

【次ページ】V1女子の順位を確認

 

V1女子順位表(11/6終了時点)

順位

チーム

試合数

P

勝率

得S

失S

S率

1

埼玉上尾

4

4

0

12

1.00

12

0

2

日立Astemo

4

3

1

9

0.75

11

6

1.83

3

久光

4

3

1

8

0.75

10

6

1.67

4

JT

4

3

1

8

0.75

11

7

1.57

5

東レ

4

3

1

7

0.75

11

9

1.22

6

NEC

4

2

2

6

0.50

6

7

0.86

7

KUROBE

4

2

2

5

0.50

8

10

0.80

8

姫路

4

1

3

5

0.25

8

10

0.80

9

岡山

4

1

3

4

0.25

6

10

0.60

10

デンソー

4

1

3

3

0.25

6

11

0.55

11

トヨタ車体

4

1

3

3

0.25

5

10

0.50

12

PFU

4

0

4

2

0

4

12

0.33

※勝利数、ポイント、セット率、得点率の順に高いチームが上位

※P=ポイント、得S=得セット、失S=失セット、S率=セット率

 

 

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