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山村宏太監督(サントリー) 牧大晃(高松工芸高)ら身長2m選手の活躍に「自分のプレーが恥ずかしくなります(笑)」

現役時代は身長2m5㎝のミドルブロッカーとして日本代表でも活躍したV1男子サントリーサンバーズの山村宏太監督に、大型選手が活躍する高校バレーについて聞いた。パナソニックパンサーズに加入した身長2m10㎝の牧大晃(高松工芸高3年)をはじめ、大型選手の育成に必要なことを、自身の経験も踏まえて語ってもらった

文/田中風太 写真/田中風太、石塚康隆

 

 

 

 

――試合前(2月5日のサントリー対東レアローズ戦)には、日本航空高(山梨)と東北高(宮城)によるエキシビションマッチが行われました。白熱した試合が繰り広げられましたが、今の高校生のレベルと、その年代の選手たちが取り組んでおくべきことがあれば教えてください

山村 高校生のレベルはかなり高くなっていると思います。いろんな記事を読ませていただいていますが、一人一人が何をしなければいけないかを考えられて、バレーボールIQが高くなっていると感じています。

 その中でも、今後の男子バレーボール界を担っていく体の大きな選手たちがどんどん出てきて、自分で考えて取り組んでいる点に関しては、日本のバレーボール界もかなり変わってきたという印象を受けています。

 個人的な意見ですが、高いレベルで通用するスキルを身につけるために、いろんなポジションを経験してほしいです。海外の選手を例に挙げると、イタリアの(イバン・)ザイツェフ選手はセッター経験者で今はオポジットをしています。僕のように身長が高い選手がミドルブロッカーしかしていないというわけではなく、さまざまなポジションでプレーすることで、ボールコントロールなどのスキルが向上します。

 そういった点では、高松工芸高の牧選手は今アウトサイドヒッターですが、今後どのポジションで活躍するにしても、今取り組んでいることはいいと思います。指導者の方も、未来のことを考えていろんな取り組みをされている点は、すごく楽しみです。

 

――同じ身長2mの選手たちのプレーを見て、率直に感じたことはありますか?

山村 こんなことを言っていいのかわからないですが…。今の選手たちは、僕が日本代表だったころよりも難しいことを要求されていますが、それを実践しています。それについて、うちのチームのミドルブロッカー陣にも「すごいよ。尊敬する」ということをよく話します。そういう意味では、高校生の身長2m以上の選手たちや、それに近い高身長の選手たちが器用に動いたり、ボールコントロールしている姿を見ると、自分のプレーを恥ずかしく思うことがたくさんあります(笑)

 アウトサイドヒッター、オポジット、ミドルブロッカーと、選手たちのいろんな未来が想像できて、今後はほんとうに楽しみですね。何でもできる高身長の選手たちが増えてきて、世界に対して高さ負けしないチームを作っていくことができるチャンスだと思うので、指導者の方は狭い考えにとらわれることなく、そして選手たちはいろんな可能性を示してくれる指導者に出会ってほしいと思います。

 

 

今後の活躍が楽しみな #4牧

 

 

 

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