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石川祐希が18得点でMVP セリエAプレーオフで初の準決勝に進出【詳報】

石川祐希【Photo:Lega Pallavolo Serie A】

【Photo:Lega Pallavolo Serie A】

 

 石川祐希の所属するミラノは、イタリア・セリエAプレーオフ準々決勝第5戦でペルージャと4月10日(月)にアウェーで対戦し、3-1(18-25, 25-21, 29-27, 25-23)で勝利した。

 

【動画】試合後インタビューに応える石川

 

 全5戦、3戦先勝勝ち上がりで行われたプレーオフ準々決勝。2勝2敗で第5戦を迎えたミラノは、ビッグ4の一角を崩して四強に名乗りをあげるべく試合に臨んだ。

 

 第1セット、ミラノはOH石川のスパイクで1点目をあげるが、ペルージャのMBロベルト・ルッソ(イタリア)、OHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)らのサーブで崩されてリードを許す。石川のパイプ攻撃やサービスエースなどで反撃したものの、追いつくことはできずセットを落とした。

 

 第2セット、ミラノは先にリードしたが、4連続失点で5-8と逆転される。しかし、6-9から石川の連続得点やSパオロ・ポッロ(イタリア)のサービスエースですぐに逆転に成功。終盤、19-19と同点に追いつかれたが、石川がスパイクで相手の流れを切ると、直後にサービスエースを決めてペルージャを突き放し、セットを取り返した。

 

 第3セットは4-4からMBアグスティン・ロセル(アルゼンチン)のブロックやポッロのサービスエースでリードを奪うと、石川のフェイクセットからロセルが決めて7-4と突き放す。終盤に4連続失点で逆転を許し、ジュースの末セットポイントを握られる場面もあったが、27-27からペルージャにミスが続いてセットを連取した。

 

 第4セットは石川のパイプ攻撃などで序盤にリードを奪う。中盤、石川に代わってコートに入ったOHミラド・エバディプール(イラン)が相手スパイクを足で拾ったボールをつなぎ、最後はMBマッテオ・ピアノがブロックするなど4点差をつけたが、ここからペルージャの猛追を受けたミラノにミスが出て、15-16と逆転される。一進一退の攻防からミラノはロセルのブロックで再びブレイクすると、迎えたセットポイントで石川がパイプ攻撃を相手コートに突き刺して勝利を決め、ミラノはクラブ史上初となる四強入りの瞬間を迎えた。

 

 石川はチームトップの18得点(サーブ3得点を含む)をあげてMVPに輝いた。アタック決定率は37%、サーブレシーブ返球率は54%(内Aパス15%)だった。またブレイクポイントもチームトップの8得点と勝負所で石川が攻撃をけん引。ミラノでの1年目はCEV チャレンジカップで優勝、2年目はコッパ・イタリア準決勝進出、今季はプレーオフ準決勝進出と、年々目覚ましい実績をあげている。

 

 ミラノは次戦、ディフェンディングチャンピオンのルーベとプレーオフ準決勝第1戦を現地時間4月13日(木)20:30【日本時間14日3:30】からアウェーで戦う。

 

石川祐希コメント

「目標としていたセミファイナル出場を、この難しい試合でペルージャから勝利して勝ち取ったので、うれしいです。このあとルーベとのセミファイナルに勝って、次はファイナルを目指して準備をしていきます」

 

※ポジション表記/OH=アウトサイドヒッター、OP=オポジット、MB=ミドルブロッカー、S=セッター、L=リベロ

 

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