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駿台学園中男子が東西交流杯で優勝 65チームが参加し4年ぶりに開催

 

 「パナソニック旗 第37回全国東西中学生交流バレーボール大会」が3月25日(土)から27日(月)に川崎市立橘高等学校(神奈川)をメイン会場に行われた。“東西交流杯”の名称で親しまれるこの大会は、コロナ禍のため直近3年間は中止されていたが、今年は4年ぶりに開催。全国各地から中学生男子の計65チームが集った。

 

【ギャラリー】全国大会の前哨戦!? 東西交流杯最終日の模様

 

 昨年夏の全国大会を区切りとして代替わりした中学生世代は、新チームが昨年秋から各都道府県で新人大会に挑んだほか、年明けからは一部のブロックで選抜大会(新人ブロック大会)が設けられている。そうして強化を図る中、この東西交流杯は全国各地のチームと対戦する貴重な機会となった様子で、出場校の監督からは「全国大会の前哨戦のようですね」という声も。夏の総合体育大会(選手権大会)に向けて、中学バレーのシーズンはここから本格化していく。(文中の学年は大会当時/取材・写真:坂口功将〔編集部〕)

 

 優勝:駿台学園中(東京)

 

 

準優勝:城南中(広島)

 

〔決勝〕駿台学園中 2(25-16,25-16)0 城南中

 

 駿台学園中は代々受け継がれる「サーブ&ブロック」とエース①竹内颯汰を中心としたアタックで大会を制した

 

 会場中から「優勝候補」という声が聞かれた城南中(広島)は、寺岡蒼大と前田鳴斗の1年生の両エースが躍動。決勝では全国制覇7度の駿台学園中(東京)と対戦し、序盤は3連続得点とリードを奪う。駿台学園中の海川博文監督は城南中について「身体能力の高さに驚きました。負ける可能性も十分考えられました」と印象を語ったが、修正能力の高さは名門の証しか。すぐさま駿台学園中がエース竹内颯汰のアタックや組織的なブロックからリズムを取り戻し、5連続得点をあげて逆転に成功。第1セットを奪うと、続く第2セットは開始から8連続得点をマークして、これで勝負あり。ストレート勝ちで駿台学園が優勝を飾った。

 

 最後は高い壁に屈した城南中の中山雄太監督は「食らいつきたかったですが…。力の差がありました」と唇を噛んだ。それでも、県外の、なおかつ全国屈指のレベルを味わった選手たちの姿を目に「勉強になったことでしょう」とさらなる成長をうながした。

 

〔3位決定戦〕サレジオ中 2(25-22,25-12)0 安田学園中

伝統のスピードある立体コンビバレーに磨きをかけるサレジオ中

 

■パナソニック旗 第37回全国東西中学生交流大会/出場チーム

〔岩手〕宮野目中、金ケ崎中 〔宮城〕高砂中、大河原中、古川中 〔秋田〕横手明峰中 〔山形〕陵西中、山形八中、山形六中 〔石川〕兼六中、光野中 〔福井〕南越中、鯖江中 〔長野〕箕輪中 〔静岡〕浜松修学舎中 〔愛知〕矢作中 〔三重〕海星中 〔大阪〕パンサーズジュニア(クラブ) 〔広島〕城南中 〔山梨〕城南・富竹・甲府東中(合同チーム)、押原中、町立南部中、日本航空高附中 〔茨城〕結城南中、開城中 〔栃木〕宮の原中、陽東中、陽南中 〔群馬〕塚沢中、箕郷中、藪塚本町中 〔埼玉〕大石中、武里中、黒浜中 〔千葉〕習志野七中、小中台中、船橋葛飾中、法田中 〔東京〕サレジオ中、安田学園中、駿台学園中、聖徳学園中、渕江中、大森二中、南六郷中 〔神奈川〕成瀬中、田浦中、万騎が原中、岡村中、上郷中、早渕中、東山田中、富岡中、つきみ野中、岡本中、宮前平中、宮内中、向丘中、西高津中、西生田中、西中原中、大師中、東橘中、南加瀬中、富士見中

 

大会の模様や優秀選手一覧は本誌「月刊バレーボール5月号」(4/14発売予定)の「特選!! 大会レポート」に掲載!!

 

【ギャラリー】全国大会の前哨戦!? 東西交流杯最終日の模様

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