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大宅真樹キャプテンと小野遥輝が語る三連覇を目指すサントリーの強さ 大宅「全員に感謝」

 

三連覇を目指し、4月23日(日)にファイナルを戦うサントリーサンバーズ。大宅真樹キャプテンと今シーズン限りで勇退する小野遥輝の同級生コンビが、チームの強さの秘けつを語った

 

小野遥輝(左)と大宅真樹

 

――新加入の藤中颯志選手や、今季本格的にレギュラーに定着したデ・アルマス アライン選手ら若手の活躍も光るシーズンです

大宅 昨シーズンまでいた2人(引退した鶴田大樹、ジェイテクトSTINGSに移籍した柳田将洋)が中心選手で、その後はかなりのプレッシャーがあったと思います。それでも、(藤中)颯志と(デ・アルマス)アラインはそう感じさせないようなプレーや、チームを勝たせたい気持ちがほんとうに強くて。僕自身も助けられた試合は多くありました。

ただ、(ドミトリー・) ムセルスキー選手がいない間は栗さん(栗山雅史)も頑張ってくれましたし、選手が離脱したときには代わって出る選手がすごく活躍していたので、全員に感謝しています。

小野 技術はほんとうに申し分ないですが、メンタルの部分で不安定さが出てしまうかなという不安は少しありました。それでも、彼ら自身強いメンタルを持ってくれて、すごくいい戦力になりました。シーズンを通してプレッシャーがあるなかでとても活躍してくれて、ほんとうにチームに必要不可欠な存在です。

その2人は特にそうですが、鍬田(憲伸)など試合に出る機会が増えている選手もいます。若手からベテランまで活躍できる選手がそろっていて、それは今シーズンの強みだと思います。

 

――「チームを勝たせたい気持ちが強い」という印象は、どこから感じますか?

大宅 アラインからは「俺が決めたい」とか「俺に(トスを)持ってきて」というコミュニケーションがすごく増えています。颯志は今シーズン初めてサントリーに来ましたが、チームへの声掛けがすごく上手。兄(藤中謙也)がいるので、その分もやりやすいのかな。2人に共通するのはコミュニケーション能力がすごく高い点です。

 

――アライン選手とのコミュニケーションはこれまでいかがでしたか?

大宅 昨シーズン前半はオポジットでプレーしていて、トスを上げざるをえないシチュエーションが多かったです。ただ、今シーズンはムセルスキー選手と一緒にコートに立ち、スパイクの本数が少し減ってしまうなかで、彼自身の自分が決めたい気持ちがどんどん出てきていると思います。それをちゃんと口にして伝えてくれるので、どんどん託していけるようになりました。

 

――今季でお二人は5年目のシーズンを迎え、チーム内で年長になってきました。お互いの成長はいかがですか?

小野 試合に出始めたころは、年上の方しかおらず、僕たちがいちばん年下として試合に出ていました。ただ、ほかの選手よりも経験を積み、年々チームを引っ張る立場に変わってきていると思います。

コートに年下の選手が増えてきているなかで、自分や真樹はずっと試合に出ているメンバーでもあるので。今シーズンはみんなで若手選手を支えながら、うまく盛り立てることができたんじゃないかと思っています。

大宅 キャプテンになって3シーズン目になり、チームを率いないといけないという気持ちが生まれたり、何かアクションを起こすことは自然と身に付いてきました。

自分だけでなく、コート内の空気が沈んでいるときに遥輝の声が聞こえる場面がどんどん増えています。上の立場になってきて、「自分が何とかしなきゃいけない」「してあげたい」という気持ちがプレー以外でも見えてきているので、キャプテンとしても助けられました。少し上から目線になってしまいますが、成長したと思います。

 

取材/田中風太

 

小野遥輝(おの・はるき)

1995年10月27日生まれ/身長187cm/最高到達点340cm/御殿場南高(静岡)→東京学芸大/ミドルブロッカー

大宅真樹(おおや・まさき)

1995年4月23日生まれ/身長178cm/最高到達点328cm/大村工高(長崎)→東亜大/セッター

 

お互いへのリスペクトと、大宅選手から小野選手への愛があふれる2人のインタビューは、発売中の月刊バレーボール5月号をチェック!!

 

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