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高橋慶帆がフランスで成長し帰国 心身両面で得た多くの学び

12日の明治大戦ではチームトップの15得点をあげた高橋

 今季、フランスのパリ・バレーでプレーした高橋慶帆がレギュラーシーズンを9位で終えて帰国。プレーオフ進出を逃した悔しさを糧に、在籍している法政大で、412日に開幕した春季関東大学リーグ戦に出場している。

 

 

12日の明治大戦ではチームトップの15得点をあげた高橋

 

 

 高橋は43日に帰国したのち、法政大に合流。チームメートから「少し体つきが変わった」と言われたと話す。「ケガから始まったシーズンだったので、自分の体をつくらないといけないと思い、ケガが明けてからコンスタントにトレーニングと食事を含めて、体重も増加させながら自分でコントロールしていた」と振り返った。

 

 パリ・バレーでは本職のオポジットだけではなく、アウトサイドヒッターとしてもプレーした。「海外での試合を通して、オポジットとして何が求められるのか、少しずつ認識が明確になってきた」と語る。12日の明治大との試合では、まだコンディションは上がっていないと話したが、打点の高いスパイクやサーブで得点を重ねた。また何度も相手スパイクをレシーブし、守備でも貢献。「ある程度頭がクリアになった。ディグの仕方がわかるようになり、うまく拾えていた」と手応えを感じていた。

 

 

打点の高いスパイクは相手にとって脅威となる

 

 

 プレーだけでなくメンタル面、特にミスをしたあとの行動でも大きな学びがあったという。「何が悪かったのかなどを話し合い、個々の認識をはっきりしたほうが次につながる。今日(12日)もミスした選手が謝るだけだと、そのミスがあやふやになってしまうので、自分をはじめ、周りの選手から見てわかることは厳しく指摘し合い、改善につなげたい」。フランスで勝負の厳しさを味わった高橋の姿勢が、より強いチームを形成していく。

 

 昨年、一昨年と男子日本代表に登録され、Bチームで活躍した。今年は「まず日本代表に選ばれるようにアピールしないといけないので、目の前のことにしっかり取り組んで、より上達していきたい」と口にする。最終学年となる大学のシーズンに関しても「自分が入ったばかりなので、まだチームのまとまりが足りない。うまく修正して、コミュニケーションをとりながら強いチームを目指す」と意気込む。フランスで貴重な経験を積んだ高橋はその学びを仲間に還元しつつ、チームをより高いレベルへと引き上げていく。

 

 

ここからチームと個人の両面で調子を上げていきたい

 

 

■高橋慶帆

たかはし・けいはん/20031013日生まれ/身長194㎝/最高到達点357㎝/習志野高(千葉)→法政大4年/オポジット

 

取材/廣田充則(編集部) 写真/山岡邦彦(NBP

 

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