ロサンゼルスオリンピックでのメダル獲得を目指す男子日本代表が6月5日(木)、東京都内で会見を開き、27名の選手とティリ・ロラン新監督らが参加した
3年後のために
休養する選手も
フィリップ・ブラン前監督体制でパリオリンピックのメダル獲得を目指した男子日本代表は、同大会でイタリアに敗れて惜しくも準々決勝敗退。2028年に行われるロサンゼルスオリンピックに向け、5シーズンにわたってパナソニックパンサーズ、大阪ブルテオンで指揮を執ったティリ・ロランが新監督に就任した。
「皆さま、はじめまして」と日本語で切り出したティリ監督は「ご覧のように緊張しています」と笑みを浮かべながらも、「大きな野心と期待を抱いています。目標はロサンゼルスオリンピックでのメダル獲得です」と力強く語った。スローガンには「勇往邁進 Los Angels2028」を掲げ、「メダル獲得を目指す挑戦は簡単なことではありません。犠牲を伴うかもしれません。アップダウンもあるでしょう。ただ大切なのは、チーム一丸となり、メダル獲得への目標に向けて努力を重ねていくことです」と言葉に力を込めた。
3年後のターゲットに向け、その第一歩となるシーズン。「2025年はロサンゼルスオリンピックに万全の状態で臨むための移行と再構築の年になる。大きな変更が加えられる1年になります」と語り、「60%ほどのメンバーの再編成がある」と示唆。この日不在だった石川祐希キャプテン、髙橋藍はネーションズリーグ千葉大会(7月16日〔水〕〜20日〔日〕/千葉ポートアリーナ)での合流を目標とし、これまで主力としてチームを引っ張ってきた山内晶大、小野寺太志、山本智大、西田有志らは、「海外の選手もそうであるように、非常にハードなプレーをしているので、休養も必要だと思います」と口にした。
右足関節を手術した関田誠大が当面は不在となるセッターをはじめ、各ポジションで新戦力の台頭が期待される。指揮官も「新しい選手にチャンスではないかと思いますし、それぞれの選手に経験を重ねてほしい」と期待を込めつつも、「どんな変更が加えられようと目標は変わらない。目標は表彰台、表彰台、表彰台です」ときっぱり。6月11日(水)日本時間18:00に初戦を迎える(対中国)ネーションズリーグ、そして、9月に行われる予定の世界選手権でも、常にメダルを目指して戦う。
写真/中川和泉
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