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世界クラブ日本勢初の準優勝の大阪ブルテオンが帰国 3日後にはサントリーとの首位攻防戦へ

(左から)西田有志、山本智大、富田将馬、エバデダン ラリー

2025男子世界クラブ選手権にアジア代表として出場し、日本勢初の準優勝に輝いたSVリーグの大阪ブルテオンは、激闘を終えて1224日(水)に帰国した

 

 

(左から)西田有志、山本智大、富田将馬、エバデダン ラリー

 

 

守りは通用するも

次のポイントはブロック力

 

 戦いの舞台となったベレン(ブラジル)から飛行機を2度乗り継ぎ、40時間以上にも及ぶ長距離移動。疲れがたまるなかでも、西田有志キャプテンの言葉には力があった。

「もちろん非常に悔しさは残っていますし、最後は負けて2位になったのでなかなか喜べないと思います。でも、銀メダルを取れたことは一つの進歩。胸を張る、とまでは言わないですが、そこはチームとして自信を持っていいのかなと思います。いろんなチームと試合ができたことは非常によかったです」

 

 日本勢初の決勝では、予選ラウンドでフルセットの末に惜敗したシル・シコマ・モニーニ・ペルージャ(イタリア)と対戦。第3セットはジュースにもつれ込む接戦を演じたが、ストレート負けを喫した。

 

 ベストリベロに輝いた山本智大を中心としたディフェンスからの展開について、西田は「今の日本がやっているスタイルは、しっかりと世界にも通用する」と手応えをつかんだ一方で、次のポイントに上げたのがブロック力。決勝ではスパイクで大活躍したエバデダンラリーは、悔しさをにじませながら言った。

「スパイクはセッターありきなところは否めないと思っているので、決まったことはありがたいですが、自信とはまた違う部分があって。ミドルブロッカーにとってはブロックがいちばんの芸としてあげるところ。そこにもっと磨きをかけるべきだと思いました」

 

 世界最高峰の舞台で、刺激になる再会もあった。決勝ではペルージャの石川祐希と対戦。だが石川がコートに立つ機会はなく、山本は「本心は試合に出てもらって戦いたかった」と語りながらも、「世界のトップでプレーしているので、非常にリスペクトしています。今後は日本代表活動で一緒にプレーしていくと思うので、お互いがさらにレベルアップして、日本代表を引っ張っていけるように頑張りたい」と前を見据えた。石川が宿舎の部屋に訪れ、「バレーから生活の話まで。いろんな話をして楽しかった」とリラックスする時間もあったという。

 

 

帰国して笑顔を見せる選手たち

 

 

 激闘の余韻に浸る間もなくSVリーグは再開し、1227日(土)にはおおきにアリーナ舞洲(大阪)で1位のサントリーサンバーズ大阪と対戦する。エバデダンは「やばいですよね。ボールがちゃんと見えるかが心配」と苦笑い。だが、「飛行機の中でも選手全員が時差ボケ(対応)にフォーカスしていたところがあって。今、ほとんど寝ていないです。時差に対してはなんとかクリアできたかなと思います」と対策はバッチリ。25日(木)午後から早速練習を行い、首位攻防戦に臨む。

 

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