
デフバレーボール日本一決定戦は
男女27チームが熱戦
デフ(きこえない・きこえにくい)アスリートのための国際的な総合スポーツ大会、デフリンピックが昨年11月、日本で初めて開催されたのは記憶に新しいところ。今回、デフバレーボール日本一を争う第27回ジャパンデフバレーボールカップ川崎大会がカルッツかわさき(神奈川)で2月20日~22日に開催され、男子11チーム、女子16チームが出場した。
まずは男女それぞれで予選リーグを行い、男子は上位8チーム、女子は12チームが勝ち進んで決勝トーナメントを実施。東京デフリンピックで関心が高まったなか会場には多くの観客が訪れ、コート上のみならず客席でもあちこちで、表情豊かに手話でコミュニケーションを取り合う姿が絶えなかった。
昨年のデフリンピックを終えて日本代表メンバー数人が引退し、若い選手たちの活躍も見られた男子では、代表の正セッター#9明山哲が率いる、好きやねんが優勝。決勝で愛天翔とのフルセットを制して、3年ぶりの栄冠を手にした。
金メダルメンバーは主力以外もさすがの活躍
デフリンピックでみごと金メダルを獲得した女子では、日本代表において主に控えだったメンバーの活躍も光った。若手主体で臨んだ神奈川女子は、エース平岡早百合と司令塔の中田美緒が今回はスタッフ登録だったが、大学生の#12高濵彩佑生が力強くチームを引っ張り、結果は昨年に続く3位と健闘した。
決勝では7匹やぎのがらがらどん(以下、7匹やぎ)対tortoise(トータス)という、昨年の決勝と同カードにして優勝経験のある強豪どうしが激突。7匹やぎは高校生の#7岡田夕愛と#15高橋朋伽、大学生の#3栗林愛美のほか、スタメンに日本代表メンバーがそろう一方、tortoiseは#25石原美海、#9戌丸奈美という日本代表ではリベロの2人がツーセッターを務め、キャプテン#12梅本綾也華と#14沙也華の双子姉妹を軸とした高い攻撃力で得点を重ねた。試合は各セット一進一退で先の読めない展開だったが、tortoiseが7匹やぎを振りきって、2年ぶりに頂点を奪い返した。
大会前には梅本綾也華が故障していた影響もあったというtortoiseの杉本真澄監督は、「心臓の飛び出そうな試合でした」と決勝を振り返りつつ、「沙也華を含めて冷静に戦えていました」と話し、大舞台で結果をつかんだ選手たちの成長を実感していた。
今大会の会長を務めた日本デフバレーボール協会の大川裕二理事長は、「デフリンピックのムーブメントを絶やさず、勢いを継続するという意味で成果の出せた大会となりました」と話し、「引き続きいい状態を保ちながら、次のアテネデフリンピックに向けて頑張りたい」と、新たな目標を掲げていた。
■最終順位
男子
優 勝 好きやねん(大阪)
準優勝 愛天翔(愛知)
第3位 播摂デフバレーボーイズ(兵庫)
女子
優 勝 tortoise(大阪)
準優勝 7匹やぎのがらがらどん(東京)
第3位 神奈川女子(神奈川)
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