令和8年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技の部、京都府予選の最終日が、6月7日(日)に三段池扶桑化学工業アリーナ(福知山三段池公園体育館)で行われた。今年は京都がインターハイ本戦の舞台となるため、開催地枠も含めた2校が出場。例年のトーナメントとは違ってベスト4リーグ形式で行われ、1位の東山高が2年連続18回目、2位の洛南高が2年ぶり24回目の本戦切符をつかんだ
東山高
岩田キャプテンが
両チーム最多17得点の活躍
相手のブロックを大きく弾き飛ばすと、東山高の岩田怜緯キャプテンがフロアに倒れ込んだ。チャンピオンシップポイントが灯った第2セット、24-22の場面。両チーム最多の17得点目を、ライトからのバックアタックで決めた。開催地枠も含め、2校が本戦に進むことができる今年のインターハイ府予選。全勝どうしで洛南高とともに出場権は獲得していたが、岩田キャプテンには負けられない理由があった。
「ここで決めきれなかったら、エースとキャプテンと言えないし、託されたものを決めきらなかったら、上(のカテゴリー)でもやっていけないので。自分がチームを勝たせるという気持ちでした」
洛南高の足音が、背後まで迫ってきていた。第1セットは岩田キャプテンの連続サービスエースもあって25-18で先取したが、第2セットは14-7から猛追を許す。相手の2年生エースの小葉松健に強打、さらにはサービスエースを決められ、一時は1点差に。だが、そこから豊田充浩監督が「競り合いで負けないで、ラリーを制するのがうちのパターン。相手のメンタルを削っていくラリーができたと思います」というリベロ辻本侑央(※)を中心とした守りが光る。終盤には小葉松の強打をしのぎ、昨年度の春高で最優秀選手賞に輝いた岩田キャプテンが打ちきった。
「向こうは2年生なので負けたくなかったですし、あそこで自分が決めきれなかったら相手に流れがいってしまう場面でした。チームメートがつないでくれたことにしっかりと感謝して、最後は決めきろうと思いました」(岩田キャプテン)
駆け寄る仲間たちを労うと、優勝後の恒例の儀式「カモンロッソ」で感情を爆発させた。
岩田、そして当時1年生ながら大会ベストリベロ賞に輝いた辻本らを擁し、春高で6年ぶりに優勝した昨季。そのスタメンの半数が残るが、岩田には不安があった。3月の全国私立高等学校男女選手権大会(さくらVOLEEY)の決勝では、セットを先取しながらも清風高(大阪)に逆転負け。「自分がキャプテンになってから、思うような結果が出なかったり、チームメートをまとめきることができなかった。正直、京都を1位で突破できるのかな、という不安がありました」。しかし、チームの大黒柱として2年連続での1位で通過に貢献した。「京都インターハイなので、自分たちが優勝して、まずは(全国)三冠の一つ目を取れるように頑張りたい」と強い眼差しで言った。
※辻は1点しんにょう
洛南高
第2セットに追い上げも
細田監督「負けるべくして負けた」
サーブで崩れた第1セットから立て直し、第2セットは小葉松の得点で見せ場をつくった洛南高だったが、細田哲也監督はきっぱりと言った。
「2セット目はいい勝負になったかもしれませんが、負けるべくして負けた試合だと思いました」
U18日本代表候補で191㎝のエース小葉松に加え、登録メンバー18名のうち5人が190㎝以上、半数以上が185㎝オーバーという全国屈指の大型チーム。小葉松だけでなく、途中交代ながらスパイクでチーム2位タイの4得点をマークした岸田和佐にも、指揮官は「ポテンシャルはNo.1だとわかっているんです」と期待を込める。それだけに、求めたのは一つ一つのプレーに対する精度と、高みを目指す日々の意識。地元開催で訪れた、2025年の春高以来の全国の舞台に、細田監督は「全国はこういうところなんだ、と気づいてほしい」と願いを込めた。
6月7日の試合結果(ベスト4リーグ)
東山高 2(25-17,25-21)0 北嵯峨高
洛南高 2(25-13,25-18)0 花園高
北嵯峨高 2(25-21,18-25,25-14)1 花園高
東山高 2(25-18,25-22)0 洛南高
最終順位
1位 東山高 3勝0敗
2位 洛南高 2勝1敗
3位 北嵯峨高 1勝2敗
4位 花園高 0勝3敗
■インターハイ2026 全国各地で予選開催中【6/6~6/7・出場校一覧】
■インターハイ2026 全国各地で予選開催中【5/25~6/1・出場校一覧】
■他校の監督へ教えを乞う!? 鹿児島商高がWD名古屋主催の大会で見せた姿勢の正体とは。29日からインターハイ鹿児島県予選が開幕
■愛知工大名電高がプロ監督制をスタート 「幸せになる子どもや指導者が増えていくことが目標」北川祐介監督はGM、藤巻睦が新監督に
