2年後のロサンゼルスオリンピック(LA28)の切符が懸かる「2026女子アジア選手権大会」が8月21日(金)より天津(中国)で開催される。大会に挑む女子日本代表が8月12日に味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)での練習を公開。その後、選手14人とフェルハト・アクバシュ監督が取材に応じ、意気込みを語った。
さまざまな立場から見据える
アジアの頂点
チームの目標は一つだが、アプローチの方法は選手によってさまざまだ。前回のパリオリンピックに出場した小島満菜美は「パリのとき、オリンピックの切符を取るのがどれだけ苦しく大変だったか。出場したのは最後のネーションズリーグ(VNL)だけだったが、身に染みて感じている」と当時を振り返り、「(アジア選手権で切符を獲得すれば)2年間しっかり準備できる。ここで取りたい」と強い意欲を見せる。豊富な経験を買われ、チームのまとめ役も担う小島はチームについて、「日々成長しているが、終わりはないと思う。最善の準備をして自分たちがどれだけ自信を持ってできるか」と自らに矢印を向け大会に臨む。
実戦形式の練習では男子大学生が相手コートに入って、高さのあるスパイクやブロックへの対策を練った。その高さに負けないスパイクで得点していたのが秋本美空だ。今年度の試合では途中出場が多いが、ドイツ・ブンデスリーガのドレスナーSCで得た経験を生かし、「緊張はあまりせず、普通に入れるようになった」と精神面での成長を語った。セッター陣との会話も欠かさず、「よかったトスや自分がどう入るかを毎回話している。ブロックの上から打ちたいので、自分の最高到達点にトスを持ってきてもらう」と要望を伝えているという。アジア選手権に関しては「切符を取りにいくのはもちろん、オリンピックの本大会に向けて自分のレベルを上げて準備したい」と2年後も見据え、さらなる成長を追い求める。
ミドルブロッカーは島村、山田、山口と宮部藍梨の
4人が参加
今大会のライバルとなる中国やタイの攻撃を封じるネット際の砦であるミドルブロッカー。今年のVNL全ラウンドに出場した島村春世と山田二千華、予選第2週以外はメンバーに名を連ねた山口真季の3人に加え、予選第1週以降コンディション不良で外れていた宮部藍梨も練習に姿を見せた。
VNLファイナルラウンド進出に貢献した島村は「昨年よりも、ここぞという場面で得点できないことが多かった」と振り返った。そのなかでもVNL大阪大会のポーランド戦で見せたBクイックは自信のあるプレーに。「相手セッターとマッチアップすることが多いなかで、Bクイックが突破口の一つになっている」と語るように、強みのブロード攻撃とともに武器として確立している。
多くの時間をトレーニングなどに費やしてきた宮部は、日本代表から離れた期間を「自分の体と向き合うことができたのでプラスになった」と話す。全身をまんべんなく鍛えたことで筋肉量が3㎏増えたといい、「マッチョになりました」と笑みを浮かべた。所属していたヴィクトリーナ姫路で昨季はオポジットを任されていたことを踏まえつつ、「サイドをやっていたことが助けになると思うし、自分の強みなのでしっかりチームに還元したい」と大一番に照準を合わせる。
アジア選手権で日本はベトナム、韓国、ホンコンチャイナと同組に。準々決勝以降の決勝トーナメントは予選ラウンドの結果によって組み合わせが決まる。アクバシュ監督は「私たちのグループは少し厳しい。準々決勝に向けて可能な限りいい位置につけられるよう戦っていく」と序盤の戦いを見据えた。LA28の出場権獲得を目指し、女子日本代表の戦いは今年最大の山場を迎える。
8月18日(火)発売予定の月刊バレーボール9月号では、
女子日本代表の石川真佑主将と和田由紀子、佐藤淑乃の座談会などを掲載。
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