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【西田有志×富樫勇樹】トップアスリートのサポーターとの向き合い方

 

 

バレーボール日本代表の西田有志とバスケットボール日本代表の富樫勇樹は、共にスポーツサポータ-&ケアブランド「ZAMST(ザムスト)」の契約選手という共通点がある。撮影の裏話から

 

 

 

――今回、ザムストの「CHANGE your MAX」のブランドイメージに起用されました。プレーシーンの撮影はいかがでしたか?

 

富樫 これがけっこう難しかったんです。求められる姿勢や撮影の角度もあって。それに、プレーの瞬間を動画ではなくて、写真でしたから。

 

西田 僕もジャンプは何回ぐらい跳んだだろう。リアルに30回くらい。おそらく練習よりも跳んだのではないかと(笑)

 

──MAX=最大、の言葉にちなんで、もちろんこれからも更新していくと思いますが、これまでのキャリアで最高潮だったゲームやプレーを挙げるとすれば?

 

富樫 どれだろう…。全国中学校大会の決勝、とか言っちゃうかもしれない。

 

西田 めっちゃ前や!!(笑)

 

富樫 そこからずっと下がっているんじゃないかな…。と言えるくらい、自分のバスケットボール人生の中で大きな思い出の一つなんです。地元の新潟で決勝があって、監督が父親ということもあって、とても記憶に残っています。

 

西田 ほんまにそれでいくんですね(笑) 僕はそういうのがないですね。というのも、「これが最高だ」とは自分のプレーヤー人生が終わるときに言いたいんです。まだ目標がたくさんあるし、それが終わってから振り返りたい。大会で優勝すれば当然うれしいですが、それはプレーヤーとしてよりも純粋に結果そのものがうれしいだけなので。オリンピックでメダルを獲ったら、そうなるのかな。

 

――MAXの先、究極のパフォーマンスの表現とは何でしょうか?

 

富樫 僕はやはりバスケットボール選手として自分が活躍して、勝利や優勝を手にする。それが理想型の一つかなと思います。

 

西田 それはもちろんですよね。やはりプレーヤーである以上、自分たちの仕事である場所で結果を残す、勝つこと。それに尽きると思います。そのための練習やトレーニングですから。もちろん、それだけとは言わないですけど、結局の一番はどれかと聞かれたら、行き着く答えではありますよね。

 

 

――そのためにコンディション面で日々、気をつけていることはありますか?

 

富樫 (やや目を泳がせながら)いい質問ですね…。

 

西田 トレーニング、ケア、食事、睡眠…、全部ですね。そのなかでも、疲れを残さないように早く寝るようにしています。寝たからといって疲れが取れるかはわからないですが、一番は睡眠時間を8時間しっかりと作ることです。ストレッチにしろ、食事にしろ、睡眠にしても時間を確保することは大切にしています。

 

富樫 それが僕は、本当に何にもないんですよね、寝る時間も食事も(苦笑)

 

西田 (笑)

 

富樫 寝なくてもいいし、食事は何でもいいし、自由です。

 

西田 それでこんなに結果を残せるんですからね!!

 

富樫 逆に、そういう言い方をされると、少々あれなんですよ(笑) 自分でもこれがいい、と思っているのは確かです。これ以上、何かに気を遣うとメンタルに影響するというか。(選手としては)うまくなるかもしれませんが、高いパフォーマンスを出せるかとなったときに、ストレスを感じたくないです。気にする人は気にするだろうし、気になるのであれば気を遣ったほうがいい。僕は気にしないです。

 

西田 それ、すごいなぁ。おそらく僕はまだその境地まで達していないです。「気にしない」というのは実際、めちゃくちゃ難しいですよ。でも、それが一番強いですよね。ストレスがないから生きやすそう。僕は毎日、「これやらな、あれやらな」と過ごしているから時間がないです(笑)

 

富樫 実際は気になるものだと思うんですよ。でも、睡眠時間が短かったから次の日の試合のパフォーマンスが少しダメでも、それが原因だとは思わない。食事に関しても、これを食べたらからダメだった、という記憶が人生で一度もないというか。もちろん気にする人は気にするでしょうし、それならやったほうがいいですよね。

 

 

2人がサポーターを着用したきっかけは?

 

 

 

――そのなかでも、お2人はパフォーマンスにつなげるために、サポーターを着用されています。そのきっかけは?

 

西田 中高生の頃って、上手な選手が着けている姿に惹かれる傾向があるじゃないですか。それもあって、サポーターを着けるようになったのがきっかけです。

 

富樫 僕はミニバスの頃から着けることができないタイプでした、恥ずかしくて(笑) なので、子どもの頃のまま、何も着けずに今に至ります。そんななか、ザムストに要望を伝えて、厚みのあるパットの入ったスパッツ(ブレイブパッドショーツ)を作っていただきました。今まで20年以上バスケをやってきて、太ももに相手のヒザが入る、いわゆる“モモカン”が多かったんです。それが起きるのは仕方のないことなので、起きたときに痛みや衝撃を軽減できるようにということでずっと履いています。プロとしてコートに立つことには強いこだわりがあるので、多少ケガをしていても出場しますし、実際に今はBリーグでも連続出場記録はかなり長いほうです。コートに立ち続けたいという思いは強いですね。

 

西田 僕は腕を圧迫したい、緊張感が欲しいなと思っていました。ただ、ロングスリーブではなく、前腕部分だけがよかったので、ザムストにアームスリーブを作っていただきました。着用してからパフォーマンスがずっと維持されている感覚なので、個人的にもよかったと感じています。

 

 

――それまでのロングスリーブは合わなかったのですか?

 

西田 というよりも、気になったんです。上腕部まで締め付けられている感じや、腕の曲げ伸ばしで、筋肉の収縮に応じて盛り上がったりするのが。直接、何かパフォーマンスに影響があったわけではないのですが、プレーをする上で気になった部分がありました。

 なので、細かいところまで要望を聞いていただいて、開発していただきました。ふだんは両腕に着用しています。極論を言えば、スパイクを打つ利き手ではない右側はいらないかもしれませんが、その点もアンバランスな部分が気になってしまうので。それに両腕につけたほうがパフォーマンスはいい気がします。

 

富樫 確かに、そういうのが気になることもあるね。例えば、サポーターやギアにもトレンドがあって、例えば長い丈のソックスを着用している選手も多いけれど、僕は一回も履いたことがない。というのも、みんなから「めちゃくちゃ似合わない」って笑われるのよ。だから、基本的には、スパッツだけで安心です。

 

西田 似合う、似合わないは大事ですよね。僕もハイソックスを履いていたんですよ。でも、僕も一番身近な存在である妻に「似合わないからやめて」と言われて。

 

富樫 (笑)

 

西田 ショックだったので、今はくるぶしの上くらいの丈です(笑)もちろん用途によると思います。痛みがあるなら、それを緩和するために着用する必要もあるわけですから。

 

富樫 プレーにプラスされることがあるなら、着用します。でも、そうではなくて、似合わないのなら、何のために着けるんだろう? と思っちゃうよね。自分、これは似合わないのにな、って(笑)

 

――似合う、似合わないでいえば、お2人ともアスリート体型で、服のコーディネートも大変なのでは?

 

西田 僕はお尻が大きいほうなので、それに合わせたら大変なんです。全然、形が合わない。でも、足の長さに合わせると、今度はお尻が入らない、とか。難しいので、あんまり高い服は買いません。

 

富樫 僕はそんなに気にするほうでは。ですが、自分も一番、自慢の部位はお尻なんです。トレーナーからも、ケガをしない理由のすべてがお尻にある、と言われるくらいで。逆に、ほかの部分は弱い、とか。

 

西田 (笑)

 

富樫 だから姿勢もよくなくて。すべてお尻が持っていっている。

 

西田 でも最強じゃないですか。

 

富樫 見てみて、この筋肉のつきかた。めちゃくちゃプリッとしているでしょう?

 

西田 すごいっす。反り腰ですよね。

 

富樫 そう、お腹が出るくらいの反り腰で。それが心地いい姿勢。

 

西田 僕もお尻は大きいほうです。上半身は鍛えようと思ったらなんぼでもできますけど、ここ数年はずっと下半身をトレーニングしています。なので、反り腰です。バレーボールだとキューバ人選手がめちゃくちゃ跳ぶんですけど、そのお尻が馬のようにぐっと上がっていて。それと一緒、と言われます。

 

富樫 僕は「お尻以外は一般人」と言われます(笑)

 

――そんな体をサポートするザムストの印象はいかがですか?

 

富樫 僕も最初はサポーターでザムストを知りました。大学時代から周りで着用している選手は多かったですし、実際に今はスパッツに守っていただけています。安心しながらプレーができていますね。

 

西田 僕も同じで、中高生で一番初めに名前を覚えるメーカーがザムスト。用途に合ったサポーターがそろっていて、そこから自分に合うサポーターを手掛けていただきました。もし競技者の方が今後、サポーターがほしいなと思って調べたときに、真っ先にヒットするのはザムストの製品なのかなと感じます。

 

 

ファンから募集した質問に2選手が回答

 

 

ファンから募集した質問に2選手が回答!

 

Q.メンタルを安定させる術を教えてほしいです


富樫 心掛けていることは特にないですね。心掛けている時点で気にし過ぎなのでダメですよ!!(笑)


西田 本当にそうですよね。練習をやった上での試合、であるはずなので心配なことはない。調子のよし悪しはあるにしても、結局できることは限られるので、あまり考えないようにしています。


Q.お2人とも海外での生活をご経験されています。日本語以外の言葉で会話するときのコツは?


富樫 僕は高校で自然と英語を使わなければいけない環境だったので、その3年間の経験が大きいですね。今のチームメートにもアメリカ人の選手がいるので、忘れることなく毎日しゃべれています。でも、英語の習得は早くはなかったと思います。中学生までは英語がまったくできなかったので、苦労というか、時間はかかりました。


西田 僕は一切、勉強をしていないです。日本代表に入ってから、当時のコーチ(現在のフィリップ・ブラン監督)がフランスの方でした。さすがに1年目は英語もわかりませんでしたが、2年目から同じような単語を言っているなと思うようになって、3年目で何を言っているのかがわかるように、そして4年目でしゃべれるようになりました。

 イタリアでプレーしたときは最初、イタリア語の意味がわからなさ過ぎましたね(笑)文法自体は英語より少ないと思うんですけど、女性名詞や男性名詞と性別によって単語が変わるんです。それに通訳なしでイタリアに行ったので、「とりあえず英語で会話しないと」と思って、英語を介して「このイタリア語はどういう意味?」と。そういうコミュニケーションで会話をしているので、しゃべれてはいるけれど文法はめちゃくちゃだと思います(笑)(笑)僕は伝わればいいと思っているので。

Q.
もし2人で1日休日を過ごすとしたら、何をしたいですか?


西田 ムズっ(笑)とりあえずごはんは行くじゃないですか。あと、何しますか?(笑)


富樫 なんだろうな。例えばゴルフとかしますか?


西田 します、大好きです!


富樫 あら、決まりました。ゴルフに行ってからごはん!

 

西田 最高ですね!

 

富樫 僕、(ゴルフの腕前は)普通です。普通に誰とでも回れるくらい。


西田 コースは結構回っていますか?


富樫
 最近は行けてない。夏と冬は行けなくて、行くとしたら3、4、9、10月あたりです。


西田
 僕は3、4年ゴルフをやれてないんですけど、コースは2回だけ回って、2回目でスコアは100を切ったんです。


富樫 えっ! 何それヤバ!?(笑)


西田 ひたすら飛ばすことだけ考えて。「ドラコン(ドライビングコンテスト)に出たら、ええところまでいけるんちゃうかな?」というくらい飛ばしますよ。


富樫 それは真っすぐに飛ばして?


西田 飛ばすように頑張りました。だから打ちっぱなしに4時間くらいいたり(笑)マックスで350ヤードです。


富樫 350はヤバい(笑)


西田 でも、アイアンやパターなどの細かいのは大っ嫌いなんですよ。力はあるから7番アイアンは130150ヤードぐらいでるので、近くなったら少しずつ近付けていきます(笑)


富樫 コース2回しか回ってなくて、それでしょ? 僕は逆にアプローチが得意です。短くなればなるほど、いいかなと。100ヤードくらいが得意の距離です。短ければ短いほどいい。


西田 僕はその逆ですね(笑)

 

 

西田 有志 NISHIDA Yuji
186cm・89kg/オポジット/2000130日生(24歳)/三重県出身/所属歴:大安中→海星高→ジェイテクトSTINGS→ビーボ・ヴァレンティア(イタリア)→ジェイテクトSTINGS→パナソニックパンサーズ

 

富樫 勇樹 TOGASHI Yuki
167cm・65kg/ポイントガード/1993730日生(30歳)/新潟県出身/所属歴:本丸中→モントロス・クリスチャン高→秋田ノーザンハピネッツ→テキサス・レジェンズ→千葉ジェッツ

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