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黒鷲旗/“月鷲賞”はこの選手!~大学生編~

  • コラム
  • 2019.05.11

 カテゴリーの垣根を超えて、学生やVリーガーが熱戦を繰り広げた黒鷲旗。今回は、5月2日~4日に行われたグループ戦にて、さまざまな場面でピカッと輝いた選手たちを“月鷲賞”としてご紹介。『黒鷲賞』、『若鷲賞』に続く(?)、『月鷲賞』の受賞選手にも注目だ!<取材/坂口功将(編集部)、永見彩華>

※『月鷲賞』は、実際の黒鷲旗の個人賞とは何の関係もございません

牛頭いわく、指向は280㎝くらい(?)とのこと

牛頭七海(松蔭大3年/177㎝/ミドルブロッカー/横浜隼人高出身)

vs.埼玉上尾メディックス

 技術面では成長の余地を感じるものの、長い手足を生かした高いブロック、スピードあふれる多彩なクイックで存在感を発揮した牛頭(ごず)。中学1年生からバレーを始め、当時は前衛すべてのポジションで攻撃参加していた。また、高校時代の最高成績は県ベスト8とインターハイや春高バレーの舞台には無縁だったが、「身長もあり手も長く、大学に入って少し身長も伸びている。よく頑張ってくれています」と、白井大史監督はその成長ぶりを評価する。

 「レギュラーとして試合に出続けて、チームのためにもっと速攻を打てるように。得意なブロックももっと磨いていきたいです」と意気込む牛頭。ミドルブロッカーの原石が今後どのような輝きを見せるか、楽しみだ。

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高い身体能力が光った江崎

江崎闘愛(近畿大2年/190㎝/オポジット/大阪ビジネスフロンティア高出身)

vs.FC

 ”ひょろ長い”という表現がピッタリ当てはまるような体つきだが、Vリーガーのブロックにも劣らない高さと、左腕から繰り出す鋭い攻撃で奮闘。のびのびと試合を楽しんだ。出身校が気になるところだが、本人いわく「大阪の商業高校を合併した高校」とのこと(※1)。中学時代はバドミントンに励むも、高校に男子バドミントン部がなく、‟それなら父もやっていたバレーボールをしよう”と、高校からバレー道を歩み始めた。

 とはいえ高校時代は2部、3部のリーグに所属する形で、一般の高校生バレーボーラ―が経験するような全国大会の予選などにも出場したがことない。きちんとバレーボールに打ち込み始めたのは、光山秀行監督にその才能をかわれ、近畿大に進学してからだ。「入学当時はヘタクソすぎて‟俺、ホンマにここでバレーやっていけるんかな?”って、毎日思っていました」と、にこやかに話す江崎。だが、そんな江崎のバレーセンスについて、高校時代にインターハイ準優勝(開智高)の経験を持つ同級生セッター・中野倭は「成長具合がすごい。トスを上げていて楽しい選手」と、絶賛する。

「去年のメンバーが抜けてめちゃくちゃ弱くなった、と言われるのは悔しい。‟僕たちはこれだけできますよ”と、周りに見せたいです」(江崎)。‟伸びしろしかない”、とでも言うべきか——。これから、経験豊富な仲間たちから刺激を受け、大学バレー界にとどまらずさらなる高みを目指してほしい。

※1:大学や産業界と連携して「高校・大学7年間」を見通した教育を行う新しいタイプの専門高校(大阪ビジネスフロンティア高HPより抜粋

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多彩なアタックで、V.LEAGUEのブロックを攻略した

目黒安希(青山学院大3年/172㎝/アウトサイドヒッター/郡山女大附高出身)

vs.デンソーエアリービーズ

 大会初日に会場を沸かせた大学生がV.LEAGUEのチームを撃破するというアップセット。その一つが青山学院大とデンソーエアリービーズの一戦だった。フルセットにもつれ込んだ最終第5セット、マッチポイントから得点したのが目黒だ。「仲間がつないでくれたボール、逃げずに攻める姿勢で打ちました」と、ウィニングポイントを振り返る。

 多彩なアタックを繰り出す姿が印象的で、それは「身長が低いからこそ、大きい人と同じようなプレーをしていてはダメ」という思いがあるから。上級生になり、チームを率いる気持ちも強くなる一方で、「強みにしているレシーブを磨き上げたい。リベロくらいに、相手が嫌がるくらいです」と成長曲線を描く。攻守で存在感は増すばかりだ。

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コンパクトでありながらも豪快なプレーで魅せた坂元

坂元健人(福山平成大2年/177㎝/アウトサイドヒッター/川内商工高出身)

vs.JTサンダーズ

 よく動きよく跳び、前衛後衛いとわぬ攻撃を仕掛けチームに活気をもたらす存在。身長はさほど高くないが、巧みなプレーで魅せる。それが坂元のプレーの醍醐味だ。とはいえ、ネットという障壁があるのがバレーボールの特徴。「身長があればこんなプレーができるのに」と思うことは常々だ。それでも、「長いコースを狙うことと、ストレート側を狙ってのブロックアウトを意識して練習しています」と、普段から、体格差を埋めるべく技術の習得に励んでいるという。

 松井弘志監督は、「自分のやるべきことをわかっていて、一生懸命練習しています。でも実は、いちばん控えにしておきたい選手でもある。それほど、あとから出ても必ず仕事をしてくれるんです」と、坂元の安定力を高く評価。‟いぶし銀”の活躍でチームに貢献する坂元の存在は、今後もチームに光をもたらすだろう。

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川上雛菜(筑波大3年/178㎝/アウトサイドヒッター/敬愛学園高出身)

vs.東レアローズ

 サーブレシーブに入り、適確にボールをセッターに返すと、すぐさまスパイクの助走に入る。攻守で奔走する川上は3年生になり、チーム内での役目は増えてきた。目指しているのは、筑波大時代に日本代表に登録された実績を持つ、井上愛里沙(久光製薬スプリングス)だ。最近では、井上の現役時代のデータを参考にしているといい、「自分よりも多く打数を打って、なおかつ高い数字を挙げている。比べるのはよくないかもしれないのですが、そこを目指して頑張りたい」と川上。

 レシーブには手応えをつかんでおり、これからはアタック面に注力する。「ディグやサーブレシーブは波がないように。競った場面で、ボールが上がってきたときに、きっちりと得点できるようになりたいです」と意気込みを語った。

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どんな相手であろうと、悠々とプレーしてみせた

上林直澄(明治大3年/183㎝/セッター/東亜学園高出身)

vs.ジェイテクトSTINGS

「トリッキーさを感じた」。コートを挟んで向かい合ったジェイテクトSTINGSのセッター・久保山尚は試合後、上林の印象をこう語った。この言葉のとおり、ツーアタックやスパイクモーションを見せてからのセットアップなど、上林はこの一戦の中で何度も、観客を沸かせるトリッキーなプレーを展開。完全に相手の隙をついたツーアタックには、対峙するジェイテクトの選手たちから拍手を送られる場面もあった。とはいえ、上林自身は、「リーグ戦と同じように、いつもやることをやっただけです」と笑顔。続けて、「1本止められたところから考えすぎてしまった」と、手ごたえよりも自身に出た課題について振り返った。

 それでも、この黒鷲旗で得たプラスの要素はたくさん。「取れたセットはサイドアウトに集中できていた。サーブレシーブが返ればレベルの高い相手にも通用することがわかったので、そこは自信にしたいです」。この経験を糧に、リーグ優勝そしてインカレへ。さらなる躍進を誓う。

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攻守にわたり大車輪の活躍を見せた村本

村本涼平(早稲田大4年/181㎝/アウトサイドヒッター/洛南高出身)

 黒鷲旗での、早稲田大の躍進を地道に支えた敏腕プレーヤー。バックでは堅実な守備を見せ、前衛でも巧みな攻撃力を発揮しチームに貢献すると、堺ブレイザーズや豊田合成トレフェルサ、富士通カワサキレッドスピリッツを相手に次々と白星をあげた。「間違いなく必要な選手」と、選手やスタッフが口をそろえるほど、チームにとって欠かせない存在の村本。そんな彼に関するドキュメントを、明日、『月バレ.COM』にてご紹介! 村本選手の‟仲間を思いやる心”、そして仲間との‟絆”に迫る。

令和最初の全国大会『黒鷲旗』の総力レポートは

『月刊バレーボール6月号』(5/15発売予定)に掲載!!



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