令和7年度全国中学生選抜の海外遠征メンバーが決定。男子はU16日本代表経験者が、女子は将来性を踏まえた選考に
- アンダーエイジ
- 2026.01.16
2月のイタリア遠征へ。男子は大学生と練習試合を実施
バレーボールの「令和7年度全国中学生選抜」男女各12名が決定し、2月の海外遠征に向けた第二次強化合宿を1月8日(木)〜11日(日)に味の素ナショナルトレーニングセンター(東京)で実施した。メンバーは昨年2月の全国中学生長身選手発掘育成合宿に始まり、同年10月の第一次合宿や年末の「JOCジュニアオリンピックカップ第39回全国都道府県対抗中学大会」(以下、JOC杯)を経て、選考されている。
U16日本代表を経験した(左から)手塚と小西出らが名前を連ねる男子
男子は昨年の「2025男子U16アジア選手権大会」に出場したメンバーから小西出隼翔(札幌大谷中〔北海道〕)や手塚純矢(春江中〔福井〕)ら4名が選出。さらにJOC杯で最も有望な選手に贈られる「JOC・JVAカップ」を授与した中村ジョエル(東京グレートベアーズU15、獨協中〔東京〕)や、「第55回全日本中学校選手権大会」で日本一に輝いた清風中(大阪)から中森葵が自チームではミドルブロッカーながらJOC杯大阪南選抜で務めたセッターとして今回は選抜メンバー入りを果たした。
第二次合宿では国士舘大との練習試合を実施し、男子チームの監督を務める山岡航太郎先生(鎌田中〔長野〕)は「大学生という、自分たちよりも高さとパワーのある相手と戦うゲームを通してこそ見えてくる課題や選手の持ち味があります。特に今回はリベロを選出していない分、アタッカー陣のレシーブ力がどれほどあるかを見極めることができました。それはチームづくり、そしてディフェンスの柱を考えるうえで有意義になりました」と語った。
男子は国士舘大(コート手前)との練習試合を通して現状を把握
「チャレンジしてみよう」という姿勢がうかがえる女子のメンバーたち
女子は、昨年の「2025女子U16アジア選手権大会」に出場したのがアウトサイドヒッターの高橋美心(上田五中〔長野〕)のみ。JOC杯で「JOC・JVAカップ」に選出された鎌田一歌(外旭川中〔秋田〕)や同大会の「次世代有望選手」に選ばれた奥村アンナ(luminous、野田一中〔千葉〕)、鈴木瑠夏(島田一中〔静岡〕)らも名前を連ねたが、昨年の第一次合宿に招集されていなかった選手が7名と半数以上を占めている。その選考について女子チームの監督を務める大野圭一郎先生(富田中〔徳島〕)は「U16日本代表以外の選手にも、この年代で海外を経験させることが育成と強化の裾野を広げることにつながると考えました。経験豊富な選手たちではありませんが、その分、素直で『とにかくチャレンジしてみよう』という姿勢がとてもうかがえます。選手もスタッフもトライ&エラーを重ねて、全員でチャレンジしていきます」と語った。
女子はU16日本代表の高橋(中央)がキャプテンを務める。左はJOC・JVAカップ受賞者の鎌田
男女とも2月15日(日)〜17日(火)に海外遠征事前合宿を国内で行ったのちに出国し、遠征先のイタリアではユース世代の国際大会「第10回ネーションズウインターカップ」に参加する。今年はU17世界選手権大会が開催されるとあって、大会には昨年のU16ヨーロッパ選手権大会を制したイタリア代表男子や同3位のイタリア代表女子も参加予定。大会のレベルは例年以上に高くなると予想され、中学生たちにとっては世界を肌で知るこのうえない機会となる。と同時に、アンダーエイジカテゴリーの国別代表戦であることから、「本気で挑戦することで、結果とは別に成果や課題が見えてくるでしょう。とはいえ国を背負っていくので、優勝したい気持ちで臨みます」(山岡先生)、「世代別のヨーロッパ選手権大会を勝ち抜いたチームばかりと聞いていますので、厳しい戦いになると想像していますが、それでも負けないバレーボールで頑張りたい」(大野先生)と意気込んだ。
(取材・写真/坂口功将)
【第10回ネーションズウインターカップ概要】
開催期日:現地2月20日(金)〜22日(日)
場所:ポルデノーネ(イタリア)
参加国(男子):クロアチア、チェコ、エジプト、イングランド、ドイツ、イタリア、日本、モンテネグロ
参加国(女子):クロアチア、チェコ、エジプト、イングランド、ドイツ、日本、モンテネグロ、スロベニア
■令和7年度全国中学生選抜/海外遠征メンバー
令和7年度全国中学生選抜男子
=男子=
① 小西出隼翔(こにしで・はやと)/札幌大谷中(北海道)3年/187㎝/OH、OP
2 今淵俊嘉(いまぶち・としひろ)/平中(富山)3年/192㎝/MB
3 中村ジョエル(なかむら・ジョエル)/東京グレートベアーズU15、獨協中(東京)3年/191㎝/MB、OP
4 中尾樹陸(なかお・きりく)/神沢中(愛知)3年/191㎝/MB
5 柳 千翔(やなぎ・せんしょう)/AEGIS、朝日ヶ丘中(千葉)/191㎝/MB
6 半田倫大(はんだ・りんた)/兵庫デルフィーノジュニア、吹田一中(大阪)/191㎝/OH、OP
7 原田珠理杏ルカ(はらだ・じゅりあんルカ)/ヴォレアス北海道ジュニア、花川北中(北海道)2年/188㎝/MB
8 手塚純矢(てづか・じゅんや)/春江中(福井)3年/187㎝/OH、OP
9 小林耕太朗(こばやし・こうたろう)/新井中(新潟)3年/187㎝/OH、OP
10 与佐岡 空(よさおか・そら)/至民中(福井)3年/186㎝/OH、OP
11 岩下遼大(いわした・りょうた)/錦ヶ丘中(熊本)3年/182㎝/S
12 中森 葵(なかもり・あおい)/清風中(大阪)3年/181㎝/S
令和7年度全国中学生選抜女子
=女子=
① 高橋美心(たかはし・みこ)/上田五中(長野)3年/172㎝/OH、OP
2 奥村アンナ(おくむら・アンナ)/luminous、野田一中(千葉)3年/182㎝/OP
3 鎌田一歌(かまた・いちか)/外旭川中(秋田)3年/181㎝/MB
4 南 夏希(みなみ・なつき)/若松中(千葉)2年/178㎝/MB
5 鈴木瑠夏(すずき・るか)/島田一中(静岡)3年/178㎝/MB
6 榎本仁香(えのもと・にこ)/NINE STAR、長久手南中(愛知)3年/177㎝/MB
7 前村真羽(まえむら・まはね)/鵠沼中(神奈川)3年/174㎝/MB、OH
8 大西雪路(おおにし・ゆきじ)/阿南中(徳島)3年/174㎝/OH、OP
9 加藤 蘭(かとう・らん)/松山東雲中(愛媛)3年/173㎝/OH、OP
10 下山結生(しもやま・ゆい)/共栄学園中(東京)3年/172㎝/OH、OP
11 小林梨央奈(こばやし・りおな)/八王子実践中(東京)3年/167㎝/S
12 榊原まりん(さかきばら・まりん)/Tealmare Jr. OCEAN WINS、阿久比中(愛知)3年/161㎝/S
※プロフィルは 背番号/氏名(ふりがな)/所属/身長/ポジション。背番号の〇はキャプテン
※ポジションはOH=アウトサイドヒッター、OP=オポジット、MB=ミドルブロッカー、S=セッター
※男女とも将来性を鑑み、ポジションは固定せずに育成・強化を図っていく意向
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