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VNL2019男子/ブラジルが死闘を制してF6通過

  • 海外ニュース
  • 2019.07.14

 シカゴ(アメリカ)で行われている『FIVBネーションズリーグ男子大会ファイナルラウンド』は現地7月12日、プール戦Bのブラジルとイラン、プールAのロシアとアメリカが対戦した。セミファイナル進出を懸けたブラジルとイランの直接対決は、フルセットの激闘の末にブラジルに軍配が上がった。

ブラジルはルカレリがサービスエース6本の活躍

【プールB】これぞスリラーマッチ!! ブラジルが死闘を制する

ブラジル 〇3(25-20, 25-23, 24-26, 20-25, 15-10)2● イラン

 予選ラウンド第2週・東京大会でフルセットの戦い(ブラジルが勝利)を繰り広げた対戦カードが、ファイナルラウンドでも実現した。勝てばセミファイナル進出が決まる一戦。ブラジルはセッターにフェルナンド・クレリングを先発起用、アウトサイドヒッターにリカルド・ソウザ(ルカレリ)とドウグラス・ソウザの布陣で臨む。中でもルカレリが序盤からギア全開だった。サービスエースを連発し一気に流れを引き寄せると、ブラジルが点差を引き離して第1セットを先取。第2セットも序盤でルカレリが2本連続のサービスエースを決めるなど、ショータイムの模様を呈する。第2セットも制し、ブラジルが王手を懸けた。だが、“ルカレリ劇場”はここで幕間へ、ブラジルにとってスリル満点の展開へと移る。

 

 もうあとがないイランは第3セット、プーリャ・ヤハジが気持ちを前面に押し出したプレーでチームを盛り立て、このセットを取りきる。第4セットは序盤からサイドアウトの応酬が続くと8−8の場面からブラジルが4連続得点。その内訳は順に、センターエリアでルーカス・サートカンプ、レフト側でアラン・ソウザ、ライト側でルカレリがそれぞれブロックポイントをあげたもので、手がなくなったイランは最後ミラド・エバディプールがバックアタックを仕掛けるもネットにかけたもの。これでリードしたブラジルがそのままいくかと思われたが、中盤でイランはセイエドムハンマド・ムーサビエラギが2本連続でサービスエースを決めて追撃を開始する。14−15から今度は、エディバプールが連続ブロックポイントをあげるなど4連続得点で逆転に成功。駆けつけた大応援団が会場中に『イラン!!』コールを響かせる中、セットカウントをタイに戻した。

 

 最終第5セットは両者一歩も譲らず、点の取り合いに。9−9の場面からイランはエバディプールがサーブミスを犯すと、ブラジルはアランが強烈なスパイクでブレイク。続けざまにルカレリがこの日6本目となるサービスエースを決めて、ブラジルが完全に流れを掌握。最後は、途中出場のイオアンディ・レアルがイランのアミル・ガフールをブロックし、死闘に終止符を打った。

獅子奮迅、イランのエバディプール(写真中央)

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アメリカは途中出場のトーマス・ジェスキーがこの日の主役に

【プールA】アメリカはほぼ全員がコートへ。セミファイナルへ調整

アメリカ 〇3(25-21, 25-17, 25-20)0● ロシア

 昨日の時点でセミファイナル進出を決めていた両チーム。アメリカはアーロン・ラッセル(本来はアウトサイドヒッターだが、この日はリベロ登録)を除く13人全員がコートに送り込まれ、こちらも主力メンバーを温存したロシアを相手にストレート勝ち。この結果、セミファイナル初戦でブラジルと対戦することが確定した。

 

 セミファイナルのカードは、アメリカvs.ブラジルとポーランドvs.ロシア。アメリカとブラジルはどちらもフルメンバーでこの大会に臨んでおり、白熱した試合が予想される。一方のポーランドとロシアはビッグネーム不在ながら勝ち上がるだけの力を持っており、こちらは予想が困難だ。

メンバーは変われど、その高さは最大の武器であるロシア

8月の東京2020オリンピック予選に向けて、各チームとも強力なピースがココで生まれるか。また、アメリカやブラジルはこの大会でタイトルを獲得し、予選に弾みをつけられるか。ネーションズリーグ男子大会2019ファイナルラウンドは現地から、月バレ編集部のGUCIIがお届けします☆

 

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