gv-logo

春高2024

月バレ!ザ・ワールド/vol.4-ルーベ・チヴィタノーヴァ-

  • 編集部取材
  • 2019.12.14

 チャオ!! 月バレ編集部のGUCII(グッチー)です。さぁ、世界各地ではクラブシーズン真っ只中。その一方で、クラブ世界一決定戦が開催され、男子はイタリア・セリエAのルーベ・チヴィタノーヴァが優勝しました。そう、現地12月15日に日本の石川祐希選手が所属するパドヴァが対戦する相手です。そのチャンピオンチームが歩んできた2シーズンをプレーバック。(Photo:FIVB)

 それではご一緒に。月バレ!ザ・ワールド!

GUCIIの 月バレ! ザ・ワールド】vol.4

■インクレディブルなメンバーをそろえるルーベ。世界タイトルの、その先へ

 現地12月8日、ベチン(ブラジル)では『2019男子世界クラブ選手権大会』が最終日を迎えていた。決勝を戦ったのは、ヨーロッパ王者のルーベ・チヴィタノーヴァ(イタリア)と、開催国ブラジルのサダ・クルゼイロ。

 試合はルーベがセットカウントを2−1とし、第4セットはいよいよマッチポイントに。24−21から相手サーブをアウトサイドヒッターのイオアンディ・レアル(ブラジル)がきれいにセッターのブルーノ・レゼンデ(ブラジル)に返球すると、そのまま助走に入ったレアルが“古巣”を相手に強烈なバックアタックを打ち込む。最後の1点が決まり、ベンチから選手やスタッフがいっせいになだれこみ、抱き合う。

 ルーベが、世界ナンバーワンに輝いた瞬間だった。

2019世界クラブ選手権を戦ったルーベ

5度のリーグ王者に輝く強豪クラブ

 『ルーベ・チヴィタノーヴァ』。

 イタリア・セリエAを代表する強豪クラブの一つであり、歴代コートに立つメンバーは世界トップレベルの選手たちばかり。

 セリエAではスクデット(リーグタイトル)を獲得すること5回、コッパ・イタリア(カップ戦)は5度、スーペル・コッパ(スーパーカップ)は4度制した。

 ルーベにとって、タイトル獲得は至上命題。だがスクデットは2016/17シーズンに手にしたものの、翌2017/18シーズンは決勝で敗れ、ペルージャに初優勝を献上した。

 このシーズンを終えて、ルーベは積極的補強に動く。そもそもこのときのシーズンオフはモデナやペルージャ、トレンティーノという“トップ4”を中心にメルカート(移籍市場)は活発であり、ルーベもアウトサイドヒッターのテイラー・サンダー(アメリカ/現ディナモ・モスクワ<ロシア>)やセッターのマイカ・クリステンソン(アメリカ/現モデナ)、リベロのジェニア・グルベニコフ(フランス/現トレンティーノ)らがチームを去っている。そこで次のターゲットにしたのが、北中米そして南米大陸の選手たちだった。

ユアントレーナ(右から2番目)を除き、2018/19シーズンに加わった強力メンバーたち。(左から)レアル、ブルーノ、ファビオ・バラッソ(イタリア)、シモン(右端)

『インクレダブル』な2018/19シーズン

 2018/19シーズンを迎えるにあたり、チームはブラジル代表のセッターのブルーノ(モデナから移籍)、そしてブラジル・スーパーリーガの強豪クルゼイロからレアルとミドルブロッカーのロベルランディ・シモン(キューバ)の獲得に成功した。

 もともと2015/16シーズンから元キューバ代表のアウトサイドヒッター、オスマニー・ユアントレーナ(イタリア)が在籍しており、レアルやシモンらキューバ出身者が馴染む土壌はあった。そうしてチームに早々からフィットした、かつての“鳥人”たちはシーズン序盤からそのハイレベルなパフォーマンスを存分に発揮する。

 ブラジル代表に数々のタイトルをもたらしてきたブルーノの魔法のようなトスワークも冴え、カリブ海色とカナリアイエローが見事に融合した“ドリームチーム”は、ペルージャとの熾烈なファイナルを制し、見事5度目のリーグ優勝に輝いたのであった。

 そして、その決勝のわずか4日後に行われた『2019CEVヨーロッパチャンピオンズリーグ』ファイナルでロシア・スーパーリーグの強豪ゼニト・カザンを下すと、シーズン2つ目のタイトルを獲得。“インクレディブル(信じられないほどの凄さ)”と2冠の“ダブル”を掛け合わせ、ルーベはこのシーズンを『インクレダブル』なる造語で表現した。

2018/19シーズンのファイナルは5試合に及び、最終戦も2セットダウンから逆転で勝利したものだった(Photo:legavolley.it)
  • 男子日本代表応援サイト2024
  • 女子日本代表応援サイト2024
  • 北海道インターハイ2023
  • NBPオンラインショップ

pagetopbtn