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春高2025

RUS20/21[第10節]ムザイがオーバー30! ウファが激闘制す

  • 海外
  • 2020.11.25

 世界三大リーグと称される、イタリア、ロシア、ポーランドから、ロシア・スーパーリーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE from RUSSIA with LOVE』。このハイレベルなリーグでブレイクを果たす、世界王者の新鋭アタッカーが今節で大活躍を見せました。そのゲームの模様から(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

■昨季得点王の看板に偽りなし!! ムザイが33得点でウファはフルセットを制す

[MATCH OF THE ROUND](現地11/21)

◆〔第10節〕ウラル・ウファ 3(25-17,25-19,27-29,19-25,19-16)2 オイルマン・オレンブルク

 昨季は自身にとって初のロシア・スーパーリーグながら、そのリーチの長さを生かし、最高到達点379センチからのスパイクでリーグトップスコアラーへと躍り出たOPマチェイ・ムザイ(ポーランド)。代表チームでも昨年から本格的にブレイクを果たし、2019年ネーションズリーグでは銅メダル獲得に貢献、バルトシュ・クレク(現ウルフドッグス名古屋〔日本〕)の後釜を担う存在といっても過言ではない存在となっている。昨季はスルグトでプレーし、今季はウファへ移籍。チームのポイントゲッターとして、そのアタックを存分に爆発させている。

 

 とはいっても、ウファは昨季12位と苦しんだチーム。今季も第2節から4連敗と負けが先行したが、徐々に復調し、今節を前に4勝5敗としていた。そうして、トップリーグ昇格組のオレンブルクと対戦した。

リーチを生かしたアタックが魅力のムザイ(写真コート奥中央/昨季のもの)

 試合はムザイのサーブも走り、ウファのペースで進む。点差を大きく引き離して第1、第2セットを獲得したが、ここからホームのオレンブルクが粘りを発揮する。Sコンスタンティン・オシポフ(ロシア)や第3セット開始から投入されたOPマキシム・シェミヤチヒン(ロシア)のサービスエースをきっかけにリズムをつかむと、ジュースの末にこのセットを奪い取る。オレンブルクは勢いそのままに、第4セットを獲得し、ゲームはフルセットへもつれこむ。

 

 最終第5セットも拮抗した展開が続き、ジュースへ突入したが、17−17から最後はムザイとOHセルゲイ・ニキチン(ロシア)が得点し、ウファが勝ち切った。試合後、ウファのイゴール・シュレポフ監督は「最初の2セットは落ち着いていたが、第3セットをものにできず、もつれこんでしまった。けれども、選手たちは一丸となって、勝利するまで我慢強く戦ってくれました」とたたえた。ムザイは両チーム通じて最多33得点をマーク、Sロマン・ポロシン(ロシア)も4本のブロックポイントをあげる活躍を見せた。

ホームで勝利ならずも、粘りを見せたオレンブルク

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◆〔第10節:11/21〕ASKニジニ・ノヴゴロド 3(25-20,22-25,20-25,25-23,15-11)2 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク

 4連敗中のノヴゴロドはMBアントン・アンドレーフ(ロシア)が最多5本を筆頭にチーム合計14本のブロックポイントをあげて、ニジネヴァルトフスクとの熱戦を制する。連敗をストップさせた。

開幕戦以来の勝利を喜ぶノヴゴロドの選手たち

◆〔第10節:11/21〕ロコモティブ・ノヴォシビルスク 3(25-21,25-20,25-20)0 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ

 ホームのノヴォシビルスクはOHセルゲイ・サビーン(ロシア)がチーム最多15得点、OPドラジェン・ルブリッチ(セルビア)が14得点、OHマルコ・イボビッチ(セルビア)が13得点とアタッカー陣が着実にポイントし、ストレート勝ちを収めた。

ノヴォシビルスクのMBイリヤス・クルカエフ(ロシア/写真コート奥)がネット側のボールをさばく

◆〔第10節:11/21〕クズバス・ケメロヴォ 3(25-17,25-19,25-23)0 ベロゴリエ・ベルゴロド

 ケメロヴォはエースOPイバン・ザイツェフ(イタリア)がチーム最多16得点、OHロマン・パクシン(ロシア)が4本のブロックポイントをあげるなど、攻守でベルゴロドを圧倒した。

ザイツェフ(写真コート奥)の豪打はロシアの地でも健在

◆〔第10節:11/21〕ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 3(25-20,25-20,25-17)0 ゼニト・サンクトペテルブルク

 アウェーのウレンゴイはエースOHドミトリー・ボルコフ(ロシア)が4本のブロックポイントを含む18得点で力強くチームを牽引。対するサンクトペテルブクのキャプテンOHイゴール・クリュカ(ロシア)は古巣を相手に温存された? 第2セット途中からの出場で4得点と目立った活躍もなく、チームもあえなくストレート負けを喫した。

サンクトペテルブルクのエースOPビクトル・ポレタエフ(ロシア/写真コート奥)は11得点に終わった

ロシアスーパーリーグ男子 レギュラーシーズン順位(round10終了時)》

1 ゼニト・カザン 10勝1敗(勝ち点29)-

2 クズバス・ケメロヴォ 7勝2敗(勝ち点20)-

3 ディナモ・モスクワ 5勝0敗(勝ち点15)-

4 ゼニト・サンクトペテルブルク 5勝3敗(勝ち点15)-

5 ウラル・ウファ 5勝5(勝ち点14)-

6 ファッケル・ノヴィ・ウレンゴイ 4勝3敗(勝ち点14)-

7 ロコモティブ・ノヴォシビルスク 勝2敗(勝ち点13)-

8 ウグラ-サモトロル・ニジネヴァルトフスク 3勝7敗(勝ち点10)▲

9 エニセイ・クラスノヤルスク 3勝4敗(勝ち点9)▼

10 ディナモ-ロ・レニングラード・オーブラスチ 2勝5敗(勝ち点7)-

11 ベロゴリエ・ベルゴロド 2勝5敗(勝ち点6)-

12 オイルマン・オレンブルク 2勝5敗(勝ち点6)-

13 ASKニジニ・ノヴゴロド 2勝4(勝ち点4)-

14 ガスプロム-ウグラ・スルグト 0勝8敗(勝ち点0)-

※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

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