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29日に対戦するオランダ男子 フライングダッチマンのサーブに備えよ【VNL2021】

 イタリアで現地5月28日に開幕したネーションズリーグ2021男子大会は第1日を終え、イランと対戦した日本は白星発進を飾った。現地29日はオランダと対戦する。

 

>>>ネーションズリーグ男子開幕 石川18得点でイランに勝利】

 

 そのオランダは大会初日、さっそくエースが本領を発揮した。背番号14、オポジットのニミル・アブデルアジズがロシアを相手に29得点。敗れはしたが、6本のサービスエースを浴びせた。

 

 アブデルアジズといえば今やイタリア・セリエAを代表するアタッカーで、2年連続最多得点(2019/20、2020/21)、昨季はレギュラーシーズンで計74本のサービスエース(1セットあたり0.92本)をあげ、これもリーグトップだった。

 

<ネーションズリーグ初日から全開のパフォーマンスを披露した(写真:FIVB)>

 

 最高到達点は365センチを誇り、豪快なフォームから強烈なアタックとサーブを放つ。また、高いブロックを前にプッシュアウトで得点する器用さもある。クラブでは周りに攻撃力ある選手が揃っているためか、そうした細かいプレーは影を潜めるが、チーム内で力が抜きん出ている代表においては相手マークも厚くなる分、大胆かつ冷静に得点を重ねる姿が見られるだろう。

 

 オランダは1996年アトランタオリンピックで金メダルを獲得。以降は、国際大会のメダルから遠のいているが、2018年の世界選手権ではアブデルアジズの活躍もあり、ブラジルやフランスから勝利した。“フライングダッチマン”の存在が、復権の鍵を握っている。(文/坂口功将〔編集部〕)

 

<ニミル・アブデルアジズ(Nimir Abdel-aziz/身長201センチ/最高到達点365センチ/1992年2月5日生まれ/オポジット/写真は2018年世界選手権のもの)>

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