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髙橋藍が入団するパドヴァは今季の“台風の目”! 勢い加速の予感

  • コラム
  • 2021.11.30

 男子日本代表の新鋭、髙橋藍の海外挑戦が始まる。舞台はイタリア・セリエA。かねてより自身も「プレーしたい」と口にしていた、世界最高峰リーグだ。入団先のパドヴァより現地11月29日、正式にリリースされた。

 

<ベーバー(写真コート奥左端)はパドヴァに今季加わった大型アタッカー(Photo:legavolley.it)>

 

チームにとって3人目の日本人選手

 

 パドヴァといえば、日本人バレーボーラーにとってイタリアで最も馴染みがあるといってもいいチームの一つ。これまでにも越川優(ヴォレアス北海道)が2009/10~11/12シーズンに在籍し、スーペルリーガ(1部)昇格に貢献。また、現在は同じくセリエAのミラノでプレーする石川祐希も2019/20シーズンに所属していた。チームにとっては髙橋が3人目の日本人選手となる。

 

 今季のパドヴァは上位に迫る勢いがある。レギュラーシーズンでは11月末までに8試合を戦い、5勝3敗と勝ち越し。そのうち4つはフルセットの末の勝利で、スーペルコッパ王者のトレンティーノや昨季四強入りを果たしたモンツァら強豪チームからの勝ち星もある。第5セットまで持ち込めば負けることがなく、とにかく粘り強いのだ。

 

 攻守でバランスがとれており、それは年齢層も同様。在籍10シーズン目のミドルブロッカーのマルコ・ボルパト(イタリア)が大黒柱を務める一方で、下部チームから引き上げられた若手選手もフレッシュな風を吹き込む。また、セッターのヤン・ツィンマーマンやオポジットのリーヌス・ベーバーらドイツ代表の主力選手が中心となって攻撃を展開している。

 

<パドヴァの若きエース、ボットロ(写真左端/Photo:legavolley.it)>

 

シンデレラボーイ、ボットロとの共闘に期待高まる

 

 何より、チームのエースとして活躍を見せているのが21歳のアウトサイドヒッター、マッティア・ボットロ(イタリア)。2016/17シーズンからセリエC(下部リーグ)のパドヴァに在籍し、19/20シーズンにトップチームに引き上げられた、まさに申し子。驚くべきはその成長具合で、19/20シーズンはトータル1試合の出場で2得点だったのが、レギュラーとしてコートに立った翌年はレギュラーシーズン全試合に出場し、計274得点と前年比137倍の大ブレイクを果たしてみせた。

 

 イタリア代表でも2021年ネーションズリーグの日本戦では抜群の反応でアタックを拾い上げるなど、攻守のプレーレベルは申し分なし。甘いマスクも相まって人気も高まり、シンデレラストーリーを突き進んでいる。

 

 ボットロの存在は、年齢の近い髙橋にとって何よりの刺激になることは間違いない。そして、チームにとってもすでに代表レベルでその力が証明されているプレーヤーの加入は、激しいシーズンを乗り越えるうえで追い風になるだろう。

(文/坂口功将〔編集部〕)

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