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春高2024

樋口裕希が高崎の地で披露した“中学時代の教え”

  • 編集部取材
  • 2022.02.11

◆ワタシのS6+1(プラスワン)/樋口裕希[堺ブレイザーズ]◆

 

 昨年末の天皇杯で準優勝に輝いた堺ブレイザーズ。中心選手の樋口裕希は特別な思いでコートに立っていた。

 

<樋口裕希(ひぐち・ゆうき)/1996年4月27日生まれ/身長191㎝/最高到達点343㎝/高崎高(群馬)→筑波大→堺ブレイザーズ/アウトサイドヒッター>

 

高崎アリーナから実家は徒歩5分

 

 令和3年度天皇杯 全日本選手権大会ファイナルラウンドの開催地となった群馬県高崎市は、樋口裕希が生まれ育った町でもある。聞けば、会場の高崎アリーナから徒歩5分ほどの場所に実家があるそうで、「ほんとうは大会が終われば帰省したかったのですが…(笑)」と本人。決勝を戦い終えたあとはそのままチームで新幹線に飛び乗り、大阪へ戻ったという。

 

 とはいえ、自身にとって入団以来初ともいえるタイトルのかかった試合を経験できたこと、そして、自らのルーツである場所でプレーできたことは特別な体験だった。

 

 「中学や高校時代の恩師の先生や、県のバレーボール協会のよく知っている方々が運営にいらして、『地元に帰ってきたんだな』とどこか妙な感じでした」と樋口。佐野中時代の顧問の先生には「あのとき教えてもらったことを今でも覚えています」と言葉を交わした。

 

<天皇杯の決勝ではウルフドッグス名古屋と激闘を演じた。写真コート奥②が樋口>

 

身についたブロックの形の意識

 

 樋口の武器の一つにブロックがあるが、それは中学時代に身についたものだという。当時の練習メニューの中に、ダンボールの角を囲うようにしてブロックの際の手の形を習得するものがあり、その意識は今も彼の中にある。

 

 「ちょっとブロックの調子が悪いな、というときは、中学時代の練習で取り組んだ手の形を意識してみるんです。すると、直ったりするので。あのころに基本的な部分を教えてもらえたことはとてもよかったと感じます」

 

 敗れはしたものの、ウルフドッグス名古屋との天皇杯決勝ではチーム最多となる4本のブロックポイントをマークした樋口。かつて授かった教えを、コート上で披露してみせたのであった。

 

(取材・文/坂口功将〔編集部〕)

 

<中学3年生時に出場したJOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗中学大会(2011年)は県勢初の決勝進出。写真コート奥③が樋口>

 

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