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春高2024

[ロシア21/22]第22節 ウレンゴイが大金星でプレーオフ進出へ望みつなぐ

  • 海外ニュース
  • 2022.03.24

世界三大リーグの一角、ロシア・スーパーリーグ男子の模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SUPER LEAGUE RUSSIA』。2021/22レギュラーシーズン第22節では、今季リーグをリードするノヴォシビルスクが敗れるアップセットが!!

(Photo:volley.ru/Deta:VolleyService.ru

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

■ウレンゴイが劇的なストレート勝ち。「練習の成果が出た」とキャプテン

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第22節》ウレンゴイ 3-0 ノヴォシビルスク

(26-24,29-27,25-22)

(現地3/18)

 レギュラーシーズン前半戦の5連敗が響き、負け越しているウレンゴイは今節でいまだ2敗の強敵ノヴォシビルスクをホームに迎える。第1セットの出だしはノヴォシビルスクのMBイリヤス・クルカエフ(ロシア)のブロックにつかまるなど、2-6と先行される展開。ただ相手にミスが目立ったほか、ウレンゴイもOPウラディスラフ・バドケビッチ(ベラルーシ)を中心に得点を重ねて食らいつき、第1セットを先取する。

 

<強敵を相手に、ウレンゴイの面々は気持ちを押し出してプレーした>

 

 続く第2セットは21-24と先にセットポイントに到達されたが3連続得点で追いつくと、競り合いの中、バドケビッチのアタックと、MBアレクセイ・サフォノフ(ロシア)のブロックポイントが決まり、連取に成功。勢いに乗ったウレンゴイは第3セットも奪い取り、ストレート勝ちを収めた。

 

<①ズコウスキも果敢に攻撃を仕掛けた>

 

 バドケビッチは両チーム通して最多21得点。サフォノフが最多3本のブロックポイント、OHスタニスラフ・ディネイケン(ロシア)が最多4本のサービスエースをマークした。キャプテンのSチモフェイ・ズコウスキ(クロアチア)は「感情に押しつぶされています。勝利のために懸命にプレーしましたし、練習してきた成果が表れました。この勝利は私たちをさらに前進させるでしょう」とコメント。プレーオフ進出圏内となる上位6チームまで残り試合数を踏まえると厳しくはあるものの、チーム名の“ファーキル(FAKEL)=たいまつ”のごとく闘志を燃やし続ける。

 

*****

 

◆《第15節》ベルゴロド 3-1 ニジニ・ノヴゴロド

(25-20,21-25,25-18,25-13)

(現地3/17)

未実施だった第15節は、 アウェーのベルゴロドがMBイーゴリ・フィリッポフ(ロシア)の最多4本を筆頭に計13本のブロックポイント。攻めてはOPモハメド・アルハクダディ(モロッコ)の最多18得点を含め、5選手が2桁得点をマークして勝利した。

 

++++

◆《第22節》ベルゴロド 3-1 レニングラード

(16-25,25-22,26-24,25-15)

(現地3/20)

 5位のレニングラードと、6位のベルゴロドとの一戦。どちらもプレーオフへ前進するためにも、ここでしっかりと白星をつかみたいところ。勝利したのは勢いに乗るベルゴロドで、OPモハメド・アルハクダディ(モロッコ)が最多19得点、OHパベル・テチューヒン(ロシア)が16点と続いた。ベルゴロドはこれで4連勝。

<ベルゴロドのMB⑬アレクセイ・シャモイネンコ(ロシア)の豪快なフォーム>

 

++++

◆《第22節》クラスノヤルスク 3-0 スルグト

(25-22,25-12,25-13)

(現地3/18)

 ホームのクラスノヤルスクはOHトドール・スクリモフ(ブルガリア)が5本のサービスエースを含む最多17得点、OHイバン・バレエフ(ロシア)が12得点と続きストレート勝ち。連敗を3でストップさせた。

<2メートル級の選手たちによるパンケーキ。写真はスルグト>

 

++++

◆《第22節》カザン 3-1 ケメロヴォ

(25-19,25-15,20-25,25-12)

(現地3/18)

 前節でノヴォシビルスクを下したカザンはこの日も、OHドミトリー・ボルコフ(ロシア)が好調をキープ。4本のサービスエースを含む最多21得点をマークするなど勝利に貢献したが、「試合を通じて多くのミスがあり、クオリティーの高いバレーボールができなかった」と反省の様子。タイトルを獲得するまで、気を緩めることはない。

<無冠に終わった昨季の雪辱を果たさんとカザンを指揮するアレクセイ・ベルボフ監督>

 

++++

◆《第22節》ニジネヴァルトフスク 3-0 オレンブルク

(25-12,25-16,25-12)

(現地3/19)

 未勝利のオレンブルクは、前回対戦時はフルセットに持ち込んだニジネヴァルトフスクが相手だっただけに、なんとか勝利を…、といきたかったが、誰一人として2桁得点に届かず完敗。ニジネヴァルトフスクのMBマキシム・シュクレドフ(ベラルーシ)が最多6本のブロックポイントをあげて、立ちはだかった。

<ニジネヴァルトフスク<コート左>が優位に試合を進めた>

 

++++

◆《第22節》モスクワ 3-1 ニジニ・ノヴゴロド

(25-22,25-15,21-25,25-19)

(現地3/20)

 モスクワはOHアントン・セミシェフ(ロシア)がチーム最多21得点、OPツベタン・ソコロフ(ブルガリア)が16得点と続き、しっかりと勝ちきる。前半戦で敗れた相手からリベンジを果たし、キャプテンのSパベル・パンコフは「あの敗戦があったから、高いモチベーションで臨むことができました。強みであるサーブとブロックが機能していた」と勝因を語った。

<③パンコフのトスもさえわたった>

 

++++

◆《第22節》サンクトペテルブルク 3-2 ウファ

(23-25,18-25,25-22,25-19,15-11)

(現地3/19)

 2セットダウンとなったサンクトペテルブルクは第3セット開始時からローテーションをぐるりと回すと、ブロックが機能し始める。チーム最多4本をマークしたMBイバン・ヤコブレフ(ロシア)を中心に、第3、第4セットで計4本ずつのブロックポイントをあげて反撃すると、最終第5セットはSイーゴリ・コロディンスキ(ロシア)のサーブから流れをつくり、逆転勝利に成功。OPイバン・ポドレビンキン、OHフョードル・ボロンコフ(ともにロシア)が最多21得点で並んだ。

<サンクトペテルブルク<コート奥>は得意のブロックで勝機を手繰り寄せた>

 

++++

ロシア・スーパーリーグ男子 レギュラーシーズン

==順位表/第22節終了時点==

1 カザン 211(勝ち点64)-

2 ノヴォシビルスク 173(勝ち点49)-

3 モスクワ 174(勝ち点48)-

4 サンクトペテルブルク 147(勝ち点41)▲

5 レニングラード 147(勝ち点38)-

6 ベルゴロド 119(勝ち点37)-

7 ニジネヴァルトフスク 1011(勝ち点28)▲

8 ケメロヴォ 912(勝ち点27)▼

9 ニジニ・ノヴゴロド 813(勝ち点26)-

10 ウレンゴイ 813(勝ち点21)-

11 クラスノヤルスク 714(勝ち点20)▲

12 スルグト 616(勝ち点17)▼

13 ウファ 416(勝ち点17)-

14 オレンブルク 0勝20敗(勝ち点5)-

※勝敗(勝ち点)記号は前節からの推移

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

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