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高い攻撃力をもったWD名古屋とサントリーがぶつかり合う
【男子ファイナル第2戦展望】

WD名古屋

 

 2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 MEN、最後の戦いがまもなく始まる。V・ファイナルステージ ファイナル第2戦が4月17日(日)に行われ、男子の優勝チームが決まる。ディフェンディングチャンピオンでパナソニックパンサーズとのファイナル3を勝ち上がったサントリーサンバーズと、V・レギュラーラウンドで優勝しファイナル第1戦に勝利したウルフドッグス名古屋の試合はどのような内容となるのだろうか。ここでは今季の両チームの成績統計を振り返ってみよう。

 

【2021-22V・ファイナルステージについてはこちら】

 

2021-22 V.LEAGUE V・レギュラーラウンドチーム成績(カッコ内はチームランキング)

項目

WD名古屋

サントリー

アタック決定率

51.9%(3位)

53.1%(1位)

バックアタック決定率

53.6%(3位)

53.8%(2位)

1セットあたりのブロック決定本数

2.33本(2位)

2.08本(5位)

サーブ効果率

7.2%(3位)

6.4%(5位)

サーブレシーブ成功率

58.2%(2位)

52.8%(9位)

 

 

 Vリーグ公式記録のB帳票にも記載される5つの数字をピックアップした。WD名古屋はアタック決定率、バックアタック決定率、サーブ効果率がいずれも3位、1セットあたりのブロック決定本数、サーブレシーブ成功率が2位とバランスよく高い数字をあげている。個人ランキングを見ると、バルトシュ・クレクがアタック決定率1位(54.7%)、バックアタック決定率6位(56.5%)とトップ10にランクイン(総得点は2位)。サーブレシーブ成功率では小川智大(71.0%)が1位に入っている。安定したサーブレシーブを土台にしてクレクという大砲につなぐ流れだ。

 

 サントリーはアタック決定率1位、バックアタック決定率2位と強力な攻撃陣を擁する。個人ではアタック決定率4位に柳田将洋(52.0%)、6位にデ アルマス・アライン(51.3%)、11位に藤中謙也(48.7%)と複数のメンバーが上位につけている。また今季、合流が遅れたドミトリー・ムセルスキーはアタック決定率の共通規定の一つ「チーム全試合数の70%以上の出場数」を満たしていないためランキングに入っていないが、20試合71セット出場で54.2%を記録している。ムセルスキーを中心にした高い攻撃力が機能するかがカギとなる。

 

【次ページ】ファイナル第1戦の直接対決の数字は…

 

 次に4月10日(日)に行われたファイナル第1戦における直接対決での数字も見てみよう。

 

項目

WD名古屋

サントリー

アタック決定率

59.2%

44.7%

バックアタック決定率

63.6%

55.0%

1セットあたりのブロック決定本数

2.33

2.00%

サーブ効果率

11.5%

1.8%

サーブレシーブ成功率

61.3%

49.1%

※太字は相手チームを上回った項目

 

 試合はWD名古屋が3-0(25-19, 28-26, 25-21)で勝利し、各項目でサントリーを上回る数字を記録。サントリーはWD名古屋にサーブ効果率11.5%を許したことから(サーブレシーブ成功率は49.1%)、本来の高い攻撃力を発揮できず、対して自分たちのサーブも効果率1.8%とWD名古屋を崩すことができなかったため苦しい戦いを強いられた。また、前日に行われたファイナル3においてフルセットとゴールデンセットの計6セットを戦っていたため、体力的には難しい状況だったことも考えられる。

 

第1戦は苦しい戦いとなったサントリー

 

 サントリーの山村監督は試合後「WD名古屋はすべてのパフォーマンス、スキルにおいて高いレベルで実現できている印象。我々も対策や、疲れのコントロールも含め、難しい状況だったのは間違いないが、それらを差し引いても(WD名古屋の)強さを感じた。来週もう一度チャンスをつかみたい」とコメントしており、第2戦までの1週間で態勢の回復を図る。また柳田選手は「サーブがリベロの小川選手にどんどん入ってしまった。もっと思い切って打ってもよかったと思う。(ボールを)コートに入れれば崩せるくらいの自信を持ったサーブを打てるようにしたい」と反省を述べた。

 

 WD名古屋のクレク主将は「サントリーにはムセルスキー選手、柳田選手、藤中選手という素晴らしい選手がいるが、いつもより少し彼らに仕事をさせないことができた」と語り、サントリーの攻撃陣へ対策がうまく運んだことを明かした。第2戦ではサントリーも対策を講じる中、どのように相手を上回ることができるだろうか。

 

 サントリー、WD名古屋はともに強力なサーブを武器に持つ選手や世界トップクラスの大型選手を擁する。サーブの攻防戦、大型選手へのディフェンス対応など見どころは多い。迫力のあるプレーと、世界レベルのスキルのぶつかり合いを見逃すな。

 

【2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 V・ファイナルステージ】

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【次ページ】ハイライト動画でV・ファイナルステージをおさらい

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