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大塚高と興國高が本戦出場へ前進 清風は6回戦で昇陽に敗れる【インターハイ2022大阪府予選(男子)】

大塚

 令和4年度春季大会二次予選(大阪男子インターハイ予選)の6回戦、ベスト4リーグが岸和田市総合体育館(大阪)で6月18日(土)に行われた。ベスト4リーグには昇陽高、大塚高、近畿大附高、興國高が進み、この日の1試合目では大塚高が昇陽高に、興國高が近畿大附高にストレート勝ち。本戦の1枠を懸けて、19日(日)も熱い戦いが繰り広げられそうだ。

 

※出場回数は2020年度の中止を含まない

 

【写真】大阪男子インターハイ予選のフォトギャラリー

 

 43-41。壮絶な点の取り合いを制し、大塚高の選手たちは吠えた。親川隆英監督は「経験不足も出ましたが、この緊張感の中で自分たちのプレーを出せた」と選手たちをたたえた。

 

 ベスト4リーグ初戦の昇陽戦。第1セットはセッター#1森内悠里のトスからコンビバレーを展開。チームの生命線である#3大坪興太郎、#5牛川勇人のクイックを軸に相手の守りを乱すと、#6田邊飛鷺がノーマークで打ち込むなど、25-21でセットを先取した。

 

 しかし、第2セットは相手のサーブにレシーブが安定せず、10-9から4連続失点。その後もリードを許して終盤に突入し、先にセットポイントを奪われた。だが、牛川の一人時間差攻撃でジュースへ持ち込むと、その後はエース秦健太郎のスパイクで攻めてくる相手に、田邊のサイド攻撃やクイックで対抗。40点台に突入したが、最後は田邊のサービスエースで流れをつかんだ。

 

 2018年の府予選優勝を最後に、本戦からは遠ざかる。伝統の「サーカスバレー」に憧れて入学した森内は「もっとサイド陣も動いて攻撃しないと、まだまだサーカスバレーではありません」と苦笑い。「自分の代で全国大会を決めて、強かった大塚を取り戻そうと言って練習してきました」という森内を中心に、選手たちにとって初の全国大会を目指す。

 

 敗れた昇陽高は、昨年の春高予選準決勝を知るメンバーが7人残り、昇陽中(大阪)3年生時に全日本中学生選抜(以下、全中選抜)に選ばれたエース秦を中心に、高さのあるチーム。前衛後衛問わず秦が力強く打ちきったが、死闘を制せず。初の全国大会を狙う勝負の1年で、意地を見せられるか。

 

【次ページ】興國高と近畿大附高の一戦と各試合結果

 

 続く試合では、同じく初出場を目指す興國高が、近畿大附高にストレート勝ち。同校初のベスト4リーグで、エースが躍動した。

 

 秦と同じく月州中(大阪)3年生時に全中選抜に選ばれた#2村瀬仁巨良主クウェスイが豪快なスパイクで相手のレシーブを弾き飛ばすと、サービスエースも連発。ツーセッターの一角である#12迫優成も鋭いスパイクを打ち込み、セッターの#1増野大智とともにチームを引っ張った。

 

 この日はコーチとして登録された木内学監督は「(村瀬は)技術面、精神面でも成長を感じました。新人戦でベスト4に入りましたが、もう一度チャレンジャーの気持ちで臨みました」と笑顔。村瀬は「挑戦者として失うものがないので。エースとして大事なところで決めたい」と力強く語った。

 

 敗れた近畿大附高は、6回戦で昨年の春高出場校である大阪産大附高をフルセットの末に撃破。興國高戦でもミドルブロッカーの#7下桝登二朗らが得点を重ねたが、新人大会に続いて興國に悔しい敗戦を喫した。

 

 

 なお、6年連続で本戦に出場していた清風高は、6回戦で昇陽高にストレート負け。高さのある相手に対し、粘り強い守りから攻撃につなげるも、勝負どころでのミスが響いた。

 

 昨年度からの唯一のレギュラーであるエースの城戸健太郎キャプテンは「焦りからミスを生んでしまいました。やりたいことができず、それがいちばん悔しいです。課題を一つずつ潰して、昨年度のチームと負けずとも劣らないチーム力をつけたいです」と春高予選での巻き返しを誓った。

 

本日の試合結果

6回戦

昇陽2(25-20,25-20)0清風

大塚2(25-15,25-15)0清教学園

近畿大附2(26-24,23-25,25-23)1大阪産大附

興國2(25-23,25-15)0大阪商大高

 

ベスト4リーグ1試合目

大塚2(25-21,43-41)0昇陽

興國2(25-22,25-20)0近畿大附

 

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