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もう一つの男子日本代表 経験と若さの融合で頂点を狙う 薩摩川内合宿レポート2

  • 日本代表
  • 2022.07.14

 

 こちらも熱い! 注目選手が集まるB代表

 

 男子日本代表Bチームは6月27日(月)から7月8日(金)まで、鹿児島県薩摩川内市のサンアリーナせんだいにて強化合宿を行った。6月上旬から行われた味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC/東京都北区)での合宿に続くもので、本年度男子代表登録メンバーと「2022AVCカップ男子」日本代表候補選手の中から計17名が参加。期間中、チームはネーションズリーグ(VNL)大阪大会に向け合宿していた男子アルゼンチン代表と、練習試合を2試合行った。日本代表Bチームにとって最大のターゲットは、8月7日(日)からタイのナコンパトムで開催される「2022AVCカップ男子」。同大会の成績はFIVB世界ランキングにAVC大陸ランキングポイントとして反映されるため、チームは本大会での優勝を目指して準備を進めている。

 

 

アルゼンチン代表との練習試合に手応え

 

 公開練習を見学して伝わってくるのは、チームの雰囲気のよさ。さまざまな立場の選手が同じコートに立つ。代表やクラブでキャリアを築いている選手、将来を嘱望されている選手、VNLで世界を相手に戦って合流した選手、招集は予想外だったという選手。21歳から34歳という年齢幅以上に、多様性のある集団が躍動する。「最初は静かな雰囲気だった」(真保監督)チームは、合宿開始から1ヵ月を経て「前向きに、みんなが一致団結して上を目指すことで、一つになれた」(高橋和幸選手)という充実感に満ちていた。

 

 

 このBチームの存在は、VNLを戦う代表チームと連携し、選手のバックアップを担うという面でも重要であった。大陸間を移動しての連戦というタフな日程に加え、コロナ禍と無縁ではいられない状況が続く。代表以外の選手の多くはオフシーズンに入っている今、招集された選手を調整し、代表チームへと送り出す機能を果たした。一方で、薩摩川内合宿では代表から帰還した選手の受け入れもあった。ブラジル大会、フィリピン大会に出場した永露と富田について、真保監督は「モチベーション的に難しかったはずだが、意欲的に参加してくれた」と評価する。「身体面、メンタル面の疲れはありました」と率直に話した2人。世界と対峙した自分を冷静に見つめ、仲間とリフレッシュしながら、その先にある目標に向けて、心身のパワーを養う場となった。

 

【次ページ】山崎彰都「自分は代表とは縁がない選手だと思っていた」

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