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東山高2年ぶりのインターハイ。精度を高めて、初のインターハイ王者へ [松永理生監督インタビュー(前編)]

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  • 2022.07.22

 今年の4月に監督に就任した松永理生監督。新体制で臨んだインターハイ予選を勝ち抜き、監督として初めての夏へ挑戦する。本戦直前に現在のチームについて話を伺った。

 

――インターハイは2年ぶりの舞台です。春高から半年がたちますが、今のチームはどうご覧になっていますか?

 

松永 昨年度から残っている選手が多いので、豊田先生(充浩/総監督)とも“勝負の年になってくる”という話をしています。新人戦はなかったのですが(京都府は新型コロナウイルスの影響で中止)、春先の時期も全国レベルの高校と練習ゲームをやらせてもらうことができ、今年度はいいスタートが切れたと思います。

 全国大会としては春高の経験しかない選手たちですので、やはり競り合ったら崩れてしまいます。まずはそこを課題として、インターハイ府予選で対戦する可能性があった洛南高や大谷高に勝っていけるチームを作ってきました。

 リードしているといい形で試合を進められるのですが、劣勢になるとどうしてもバタバタしてしまいます。ただ、天皇杯の京都府ラウンド(7月10日に開催、府代表権獲得)では、競り合った試合でも大学生を相手に逆転する場面がありましたので、練習の成果は出てきています。力試しとして、いいゲームになったと思います。

 春高では花村(知哉)と尾藤(大輝)でレフト対角を組んでいましたが、尾藤をセッター対角に入れれば速い攻撃もできますし、バックアタックでも決定力を持っていますので、活用して勝率を上げていきたいところです。コートの幅を広く使いつつ、パイプ攻撃やクイックを絡めていく、というところは去年から継続しているコンセプトですが、そこからさらに強化して精度もアップさせていきたいと思います。






 

――豊田総監督との役割分担はどのような形なのでしょうか?

 

松永 チーム作りにおいては、僕がコーチだった時代から任せてもらっていました。ベースとなるところを引き継いで、そのあと1年生も入ってきますので新戦力を活用し、戦力を分析しつつ、しっくりきているフォーメーションを踏襲していこう、という話になっています。

 豊田総監督には、今も基本的には任せてもらっていますが、チームマネジメントの部分はお願いして、生徒の動きなど細かい部分に目を光らせてもらっています。何かあれば相談していただいたり、もちろん直接生徒を指導してくれたりもします。チームの活動においてオンの部分は僕が、オフの部分と、僕が見きれない部分については見てもらっている、という感じです。

 

 

 

――以前「試合の入りの重要性」についてお話をいただきましたが、その部分は現状、どのように指揮されていますか?

 

松永 そこについてはインターハイ京都府予選から、サーブの攻撃力に重視して取り組んでいます。メンタルも絡む難しい要素ですが、サーブの精度と効果率を求めなければ、なかなかスタートダッシュを決めることはできません。ミスを恐れてサーブを打ってもブレイク(連続得点)が取れないので、攻めていくベストサーブ、ミスしないサーブを意識しながら、練習でもノルマを取り入れてメンタルを揺さぶりつつ、強く打てるように。相手側のコートにはリベロが3人入って、簡単に崩せない状況を作り、そのうえで精度、コース、威力においてどんどん自分たちが優位になるように打とう、と練習から指導しています。

 天皇杯京都府ラウンドの初戦も、チームとしては攻めることができていましたが、センターエリアの攻撃で効果が上がらず、そこを改善しなければサイド攻撃が捕まってしまう状態でした。何とかそこをしのいで迎えた2戦目の相手は嫌なところにサーブを打ってくるタイプで、サイドアウト勝負で競り合いましたが、サーブでしっかりと攻めることで、徐々に抜け出すことができましたね。

 

――監督は選手の個性に合ったチーム作りの重要性をお話されていました。新チームの、ここまでの成長はいかがでしょうか?

 

松永 技術的には、日を追うごとに成長しています。ただ一点、今日の練習では「それぞれの選手が自分の役割をやっているだけではダメだ」ということに気がつきました。

 カバーリングして、ボールをつないで得点していくなかで、一人が人任せになるとボールは落ち始めます。的確な状況判断をするためには、周りとの関係性が重要です。それはコートの中だけのことではなく、外からコートへ入ったらすぐに意思表示をして、周りをどう動かしていくのか? そこをしっかり実践させていければ、プレーの精度は上がります。

 

  

 

 豊田先生が作ってこられたチームでコーチから監督になって、知ってもらう、学んでもらうことの重要性に、プラスして技術と体力、さらには意思表示。こういった要素を日々意識し、積み重ねてきています。

 今季、日本代表に選ばれた麻野堅斗も、声の重要性については間違って理解していました。ただワーワー騒ぐことが大事なのではなく、例えばひと言「前をケアするよ」と言えば、周りの選手は「じゃあ俺はこっちをケアするから」と、判断して動くことができます。そういうところに関しても、チームに今メンバーが44人いるなかで、上の方から徐々に固まってきて、同じ方向を向いてきていると思います。

 

 

 

――ザムスト製品についての印象を教えてください

 

松永 バレーボールでは、ハードワークしているとどうしても足首のネンザが多くなります。サポーターも何も着けていない状態でネンザすると、悪化してしまうんです。そこで選手たちは、信頼を置いてザムストのサポーターを着用しています。ケアと予防の意識はセットであり、着用することでネンザ予防の意識付けにもなると思っています。

 肘を擦るケースも多いのですが、アームスリーブを着けるようになった選手は、軽い圧迫によって筋肉に刺激があることでプレーも変わってきました。ケアとしてだけではなく、パフォーマンスの精度にも影響しています。



 

――マウスカバーも使用されているようですが使い心地はいかがでしょうか?

 

松永 不織布マスクは、ボールを出している僕も含めて、練習で汗をかいてしまうと通気性が悪くなり、顔にピタッと張り付いてしまって呼吸が苦しくなります。競技特性上、ハードワークは必要ですが、その点ザムストのマウスカバーはあまり苦しくなりませんので、練習中の感染予防策として助かっています。

 

 




――インターハイの目標をお願いします

 

松永 池田(幸紀)キャプテンは「チーム全体として三冠を取りたい」と目標を話しています。まず今はインターハイ予選をクリアし、国体の府代表としての権利も手にしましたので、国体の近畿ブロックは突破しなければいけませんが、チームは高校三冠を目指せる場所にいます。

 豊田先生はインターハイで優勝したことがありませんので、優勝して胴上げしたい、というのは選手たちの思いでもあります。そのために、まずは近畿王者にならないと、と意識しながら鍛錬していきたいと思います(近畿大会は7月22日より競技開始)。

 不安定な部分が出てしまうと、負けてしまいます。現時点で完成度に不安はありますが、チームの成長度を見ると、いい形できていると思います。さらに精度を上げて、速いパイプ攻撃や9m幅の動きも求めていきたい。完成度の高い状態で、インターハイは力試しの意味でもテーマを出しきって勝負し、さらにもう一つ上のレベルへと上げていきたいですね。

 

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