世界選手権は今シーズンの「本番」 中垣内祐一前監督インタビュー
- 日本代表
- 2022.08.23
課題のブロックも着実に進化している
世界選手権は現在地を測るうえで重要な大会
「日本は去年から同じメンバーで、技術的にも精神的にもさらなる成長過程にあるチームだと言えますが、他国は東京2020オリンピックのあとで世代交代が進み、いったんガクンと落ちているチームが多い印象を受けました。ほとんどのチームで、何人か主要な選手が出ていませんでしたし、優勝したフランスもずっとフルメンバーで戦っているわけではありませんでした。オリンピックサイクルにおける、強化のはざまに入っているチームはあると思います。
日本はよくなっており、外国は少し落ちている。結果として、日本がとてもよくなったように見えているのが実際のところだと思います。
やはり世界選手権やオリンピック予選のような大会こそ、ほんとうの戦力での戦い、“本番”になってくると思いますので、そこまでに、いかに日本のバレーを洗練させておくかがカギになってきます。
今回の成績(5位)に驚きはありません。少なくとも、それがほんとうの実力だ、とは思わないほうがいいかもしれない。例えばですが、サーブレシーブのいい選手がどんどん出てきたり、石川選手や西田選手のときだけ4枚レシーブでずっと対応されたりしたら、日本のサービスエースは少なくなってくるかもしれない。日本はVNLへの準備期間がほかの国よりも長い、という事情もありますし、今の順位だけを見て驚くということはありません。
いずれにしてもシーズンの本番という意味では、26日からの世界選手権に注目です。パリオリンピックに向けて、日本の現在地を測るうえでもほんとうに重要な大会ですので、石川選手には復帰してほしい。しっかり調整し、足りなかった部分は改善して、VNL以上のチームを完成させて乗り込んでもらいたいです」
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