男子日本代表の取材に行くことができるのか? 【VNL撮影記 Vol.1〜高田馬場発グダニスク行き〜】
- コラム
- 2023.08.29
会社で試合状況を確認しながら出発の準備を進めた
第3セットに入り、いよいよ日本の勝利が近づいてくる。予約サイトを広げ、勝利が決まった瞬間に購入ボタンを連打する準備はできている。石川選手のパイプ攻撃が相手コートに突き刺さった瞬間、クリック! クリック! クリック! マウスをぶっ壊す勢いでクリックした。すると画面上にこんな文言が出た。
「購入が正常に完了しませんでした。もう一度最初から行ってください」
えええええええ??
しかし、慌ててはいけない。僕も歳を重ねたことで知っているのだ。こういうときこそ落ち着くことが大事だ。
最初に戻って便を指定し、各種項目を入力して購入確定。今度は先ほどよりていねいにクリックした。
「購入が正常に完了しませんでした。もう一度最初から行ってください」
ん? あれ? まじ? もう一度最初から始める。ブラウザを替え、支払いを行うクレジットカード替えて試していく。慌てない慌てない。
購入ボタンを押す。
「購入が正常に完了しませんでした。もう一度最初から行ってください」
うおおおおおおい! まじ? どーすんの! なんで! あれ?
「チケットですか?大丈夫です、任せておいてくださいよ。大体〇〇円くらいですかね」などと余裕をかましていた自分の姿が走馬灯のように頭に浮かぶ。「会社の許可も出た、日本も勝った、しかしチケットを買えず行けなくなりました」などと上司に報告する瞬間を想像しただけでゾッとする。最悪だ。さすがに慌てながら用意していたいくつかの航空会社のチケット購入ページを試す。
8度ほど繰り返し、何とかチケット購入は完了した。
当初予定していた、試合日前日の21日夜にグダニスクへ到着する便を取ることができず、22日の準決勝当日の11時半頃グダニスクに到着する便しか取ることができなかった。乗り継ぎでのトラブルや遅延があれば試合に間に合わない可能性もあるが、現地に行けなくなるよりはマシだ。さっそくよくないことがはっきりと目の前に現れる前途多難なスタートとなったが、今は現地に向かえる、その状況を喜ぶことにする。
写真/文 中川和泉
月刊バレーボール2023年9月号では男子日本代表のネーションズリーグ2023銅メダル獲得を増ページでお届け。写真と選手の言葉で振り返る歓喜の瞬間は必見です
【関連記事】
■男子日本代表 世界選手権王者イタリアを破りVNL初の銅メダルを獲得
■ネーションズリーグ初の銅メダル獲得の男子日本代表に報奨金1,000万円
■石川祐希、西田有志、髙橋藍がアシックスイベント「みんなの応援がチカラになる」に登場してファンと交流
人気記事ランキング
越谷章監督は「将来代表を背負える」と大きな期待 東レ滋賀の高卒ルーキーコンビ 花岡千聡&結束美南が開幕からメキメキと成長中
春高埼玉県予選 男子は春日部共栄高が17年ぶりに選手権の舞台へ 女子は細田学園高が2年ぶりに本戦出場を決める
就実高がキム・ヨンギョン監督率いる韓国チームと対戦 「攻め続けることをベースに」再認識した戦う姿勢
「オレは小川智大じゃない」自問自答し続けたWD名古屋 市川健太。苦悩と成長の末につかんだ初のPOM
春の高校バレー2026 男子は全国三冠を目指す鎮西や市立尼崎、女子はインターハイ準優勝の福岡女学院などが本戦出場を決める 全国各地で予選開催中【11/8~9・出場校一覧】
日の丸をつけた兄を持つ土井颯太(長崎)&岩下遼大(熊本) 有望中学生対談「憧れの存在が身近にいるのはいいこと」
「負けることが頭になかった」3年前の全中ベスト4を超え、初の全国大会決勝へ【インターハイ女子準優勝 福岡女学院高主力座談会(前編)】
ケンカしたから今がある 中高6年間で絆を深め春高の舞台へ【インターハイ女子準優勝 福岡女学院高主力座談会(後編)】
春の高校バレー2026 男子は全国三冠を目指す鎮西や市立尼崎、女子はインターハイ準優勝の福岡女学院などが本戦出場を決める 全国各地で予選開催中【11/8~9・出場校一覧】
U16女子日本代表 3位決定戦で中国に惜敗も世界選手権出場権を獲得





















