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“海なし県”の2人がビーチバレーボールで中学日本一! 岐阜のクラブ「フレンズ」に見る、その魅力や違いは?

 ビーチバレーボールの国内シーンは、特別国民体育大会(鹿児島国体)が919日に閉幕、また「マイナビジャパンツアー2023」が残り3戦と大詰めを迎えている。中学生世代に目を向けると、8月に4人制の「第14回湘南藤沢カップ 全国中学生ビーチバレー大会」(以下、湘南藤沢カップ)が17日から18日に神奈川で、2人制の「HEKINANマンモスカップ 第3回全国中学生ビーチバレーボール選手権大会」(以下、碧南カップ)が愛知で同19日から20日にかけて実施され、それぞれで中学日本一が決定した。

 

碧南カップでボールを拾い上げるフレンズの選手(写真:チーム提供)

 

長良川の河川敷で練習を重ねるクラブチーム「フレンズ」

 

 現場では「年々、中学生世代のビーチバレーボールのレベルが上がっている」という声が聞かれ、レシーブやサーブなどビーチ特有のボールコントロールが求められるなか、選手たちは白熱した試合を繰り広げている。

 そして今夏、湘南藤沢カップと碧南カップの両方で好成績を残したのが岐阜の「フレンズ」だ。インドアをメインに活動しているクラブチームで、「練習の一環として足腰を鍛えることや、ボールコントロールと判断力を磨くために」(鈴木亙代表)、月に12回ほどビーチバレーボールの機会を設けている。とはいえ、岐阜は海に面しておらず、ふだんの活動拠点から1時間近くかけて、県内南端に位置する長良川の河川敷に設けられたサンドコートへ足を運ぶのがもっぱらだ。

 

 

フレンズの(左から)杉浦、髙見

 

 

2人制も4人制も経験。優勝ペアが語る、その違い

 

 ビーチバレーボールは2人制と4人制の両方に取り組んでおり、今年の夏はまず湘南藤沢カップでベスト4の成績を残した。その中の2人、髙見奏翔(たかみ・かなと/岐南中〔岐阜〕3年)と杉浦爽太(すぎうら・そうた/藍川中〔岐阜〕2年)によるペア「フレンズAジェンツー」が、続く碧南カップで日本一に輝いた。その2人に今回、話を聞いてみた。

 

――4人制と2人制の違いはどこに感じますか?

杉浦 コート内の人数が違うので、相手に返す位置を考える必要があります。ですが、反対に拾う範囲が狭い分、4人制のほうがやりやすいと感じます。

髙見 2人制は、チームメートがパスしたら次は自分、と決まっているので、そこが違うと思います。

――ビーチバレーボールの練習で大事にしていることは何ですか?

高見 コート内で盛り上げることを大事にしています。

杉浦 コミュニケーションです。

――インドアとは異なる、楽しさやおもしろさはありますか?

髙見 相手が自分たちの嫌なところに返してきたり、逆に自分たちも返したり。そうして得点が決まったときが楽しいです。

杉浦 頭を働かせないと点数が取れないところが難しくて、おもしろいです。

 

今年の碧南カップに出場した4名と立松監督(左端/写真:チーム提供)

 

 碧南カップには2年連続の出場となった髙見は「去年、自分のペアが負けてしまっただけに、今年は絶対に勝ちたいです」と強く意気込み、見事に優勝。フレンズを指導する立松朋子監督は「髙見、杉浦ペアはチームの先輩たちが(碧南カップの)第1回準優勝、第2回優勝を応援して、その姿を重ねながら今年は練習を重ねてきました」と勝因を語った。

 なお、チームは今年930日から開催されるクラブチームの全国大会「第26回全国ヤングクラブ優勝大会」への出場が決まっており、そこではインドアでの日本一に挑む。

 

(取材/坂口功将〔編集部〕)

 

HEKINANマンモスカップ 3回全国中学生ビーチバレーボール選手権大会/上位成績】

=男子=

優 勝:フレンズAジェンツー(岐阜)

準優勝:GB広島・Bブライツ(広島)

3位:鳥取ビーチボーイズ、倉吉pearsユース(ともに鳥取)

=女子=

優 勝:QUEENBEES(富山)

準優勝:ブルー・ドルフィンズ(沖縄)

3位:出雲中、DropJYVC(ともに東京)

 

 

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