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ジャンプ力を上げるトレーニングやレシーブのコツは? 石川祐希ら男子日本代表メンバーが高校生にメッセージ

高校生にメッセージを送った(左から)甲斐、髙橋、石川、小川

バレーボール男子日本代表の石川祐希、小川智大、髙橋藍、甲斐優斗が出席した高校生プレーヤー対象のイベントが、822日(金)に都内で行われた。選手たちは、会場に足を運んだ高校生バレーボーラーにアドバイス。その中でも、プレーやメンタルについて意識しているというポイントを一部お届けする

 

 

高校生にメッセージを送った(左から)甲斐、髙橋、石川、小川

 

 

Q.気持ちを前向きにするためにしていることは?

髙橋 失敗も成功も、自分にとってすごくいい経験になるという考え方をすれば、沈むことはないです。常に自分のためになる、と意識しておくことが重要だと思います。

 

甲斐 サーブだったり、試合のときは「自分がヒーローになってやる」という気持ちで臨んでいます。ベンチでは常にワクワクしてアップをしています。

 

小川 甲斐がこれだけポジティブなことを今知れたのでうれしいです。ずっと一緒に代表生活をしていて、同じ部屋になったこともありますが、こんなにしゃべったことはないです(笑)

 僕自身、緊張して不安になることはありませんが、行動が変わることはあります。ふだん、そこまでアップはしませんが、しっかり体を伸ばしてアップをしたり、走ったり。いつもと変わったことをしているな、と自分で感じることあります。

 

髙橋 (小川は)世界一アップしないリベロです!(笑) でもあれだけ動けるので。

 

小川 言いすぎですね。アップしているつもりです(笑)

 

石川 僕は代表でも個人でも基本的に海外でプレーしていますが、海外選手は感情表現がすごくて、自分たちから(感情を)出していかないと潰されてしまうケースがあるので。立ち向かう、というわけではありませんが、そこにも対応するメンタルの準備は必要だと思います。

 

髙橋 自分も海外を経験しましたが、石川選手が言われたように海外の選手は感情を出します。(感情表現は)結構控えめにしたりもしますが、自分をさらに上げていくためにも、点が決まったあとに意識することはありますね。

 (なぜ控えめにするのか、という問いに)そっちのほうが映りがいいんですよね(笑)  

 

小川 叫んでいても、いなくてもカッコいいので、そこはちょっとうらやましいですけど。(写真)映りを気にしてるな、とは思ったことはあります。

 

髙橋 マジか、バレてるよ。気をつけます(笑)

 

 

優しい眼差しで質問者を見つめる小川

 

 

高校生からの質問

Q.ジャンプ力を上げるために、いちばん効くトレーニングを教えてください

髙橋 スクワットが大事で、そのバリエーションを増やすのがいいと思います。ただ重いものを持つだけではなくて、例えばちょっと軽い重りを担ぎながらジャンプをしたり。また、ふくらはぎ(の筋肉)も重要だと思っていて。常にかかとを上げるだけでもふくらはぎが鍛えられるので、基本的に下半身は鍛えていて損はないと思います。

 スクワットをするときにどうしてもひざに負担がかかってしまうので、ひざの位置がつま先よりも前に出ないようにしてください。背中が丸まると(ひざがつま先より)前に出てしまうので、しっかりとお尻を下に落としていく。この体勢ではお尻にも太ももにも効くので、それが重要ですね。

 

石川 僕は高校生のときはウエイトトレーニングをしていませんでした。でも、何かに向かって思いきりジャンプをする回数を増やすことは重要だと思います。

 僕は海外でプレーしていて、身長が2m以上、日本代表のミドルブロッカーよりも数㎝高い選手を相手にするなかで、常に自分がマックスの力でジャンプをしているから、ジャンプ力や高さが上がった経験があります。その環境が大事ですが、練習では難しいとも思うので、何か目標を設定して、そこに向かって思いきりジャンプするトレーニングも一つかなと思います。

 

 

スクワットのフォームを実演する髙橋

 

 

Q.レシーブ時にスパイクのコースを読めないのが課題です

小川 読む力は経験なので、ひたすら実践形式のロクロク(6対6の実戦形式)をやっていれば少しずつ身につくと思います。でも、それが難しかったら、まずは(レシーブ時に)下がる場所を決めておくのがいいかもしれません。

 日本代表レベルでも、相手の打ち方などで多少動くことはありますが、基本的には決められたポジショニングがすごく大事。決まった場所にしっかり動くことを反復していると、レシーブで触れたり、ボールが上がる本数は少しずつ増えていくと思います。

 量をこなしていると、サーブレシーブでもディグでも、ふとした瞬間に「なんで上がったんだろう」「なんで返ったんだろう」というボールが増えてきて、それがだんだん自分のものになっていく感覚があります。とにかく自分が思っている10倍ぐらいの量をしたほうがいいと思います。

 

 

最後は参加者全員で記念撮影

 

 

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