「駿台学園文化祭 INVITATION MATCH駿台学園高校vs.中央大学」が9月20日(土)に駿台学園高(東京)で行われた。特別な一戦で注目が集まったのは、秋本悠月(中央大2年)と晃希(駿台学園高2年)の兄弟対決。初の対戦を終え、お互いの印象を語った
――初対戦で晃希選手のプレーはいかがでしたか?
悠月 結構ディグを上げていたので。上げてくれるかなと思って打ったら…、あれ?って(笑)
晃希 あれはちょっと…。セッターの身長が高くて、ツー(アタック)をしてくるかなと思って前に突っ込んじゃったら、普通に打たれてしまいました。
――悠月選手はサーブで晃希選手を狙っているように見えました
悠月 はい。リーグ戦で自分のサーブがよくないというか、あまりよく打てていなくて。弟を狙って打ったらそれらしいいいサーブが打てたので(笑) リーグ戦もこのままよくなれば、と思います。
晃希 思っていたよりも山なりに打ってきてくれてうれしかったです。
悠月 優しさがね(笑)
――晃希選手が途中出場すると、コートの雰囲気が変わりましたね
悠月 うちのリベロの(土井)柊汰さんも、ベンチで「声がいい」と言っていて。しゃべれるリベロは重宝されるので、そこは磨いてほしいです。
晃希 高校に入ったころから、高橋(真輝)監督からずっと「しゃべれ、しゃべれ」と言われて。大陽さん(土岐コーチ)にも「見えている情報を全体に共有しろ」と言われてきました。そこだけは1年間ずっとやってきたので、誰にも負けない自信はあります。
――悠月選手にとっては、2年前まで在籍したチーム。対戦した印象はいかがでしたか?
悠月 やっぱりやりにくいですね。大学に入ってほかの高校と練習試合をすることもありますが、やりにくい攻撃を選択してきます。3セット、しんどかったです。明日の練習試合(の出番)がちょっと少なくなったらいいな、と思います(笑)
あの高さから高校生に打たれることはあんまりないと思うので、高校生と対戦すればブレイクは取れるだろうと感じます。だから、サイドアウトをていねいに、確実に切れるようになると、楽にゲームが展開できるようになるのかなと思います。
晃希 相手がフローターサーブだったらサーブレシーブを2枚にしてパイプ攻撃をつくれるんですけど、中央大はジャンプサーブが多いので。そこをつくれなかったのが今回の試合はネックだったと思います。
ディグは上がっているけど、トスにつながっておらず、相手にボールを渡してしまうことが結構多かったです。ディグのあとのトスの精度と、もらってからの展開。また、トスが割れて相手コートに返すにしても、ただ真ん中に返すのではなくて、コートの角やセッターを狙ったり、ライトのバックアタックを潰したり。その精度を上げていきたいです。
悠月 大学生と高校生ではやってくるバレーが違うので、相手を見て戦えるようになるのがいちばんかなと思います。
今は正リベロ(井上陽太〔1年〕)がサレジオ中学(東京)の後輩なので。春高までに正リベロになって、負けないように頑張ってほしいです。
――ふだんはどんな兄弟ですか?
悠月 いろんな大学の選手に、「お前の弟やばいな」と言われます。やんちゃしているみたいで(笑)
晃希 してないです、してないです!(笑)
悠月 ちょっと恥ずかしいですけどね(笑) (晃希が)中学生のときは生活リズムが全然違ったのであまり話すことはなかったですが、高校生になってからはこれまでよりも話したり、連絡を取るようになりました。
晃希 すごい、といえばすごいですけど。家の様子を見る限りでは、そんなにすごくは感じないので(笑) でも、試合を見ると、「やっぱり悠月がいるといいな」って。ブロックもうまいし、いてくれたらいいなと思うことは結構あります。
――お互いに向けたエールはいかがですか?
晃希 秋リーグはあまり見ないけど、全カレ(全日本インカレ)は多分ちゃんと見るから頑張って!
悠月 土日は練習試合をしているからね。今、ブロックがいい感じだけど(取材時、そして10月12日時点でもブロック決定本数〔セット〕でリーグ1位)。
まずは春高と、そのあとの1年間も頑張ってください! 見ています。
取材・写真/田中風太(編集部)
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