「みんなで笑って終わりたい」 高橋慶帆(法政大)が語る仲間への思い
- 大学生
- 2025.09.12
秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦が9月6日(土)より開幕。第1週では今春のリーグ戦を制した早稲田大と2位の順天堂大、3位の明治大が2連勝するなか、日本代表の高橋慶帆を擁し、春季リーグ戦7位の法政大も連勝する。高橋は6日の中央大戦で28得点、7日(日)の東海大戦で19得点と、いずれもチームトップを記録し開幕2連勝に大きく貢献した。エースの働きで貢献する高橋だが、所属するパリ・バレー(フランス)でプレーするため、残りのリーグ戦は出場せず。最後の大学リーグ戦を勝利で締めくくった高橋は、仲間への思いを胸にフランスへと出発した。
中央大との開幕戦で#2高橋は勝負を決めるスパイクを放った
最初の2試合しか出場することができない、だからこそ高橋は躍動した。本職のオポジットではなくこの2試合はアウトサイドヒッターで出場し、レフトとライト、そしてバックアタックと、縦横無尽にスパイクを決める。高橋はこの夏、「打ち切る場面を増やす」ためにウエイトトレーニングを欠かさなかった。「体つきやパワーが変わってくるので、継続してやっていきたい」と自身の取り組みに手応えを感じている。
法政大の選手たちは両日ともに勝利した瞬間、まるで優勝したかのような喜びを見せた。「春は土曜日に勝てなくて、日曜日に調整して勝つことが多かったが、自分たちのプレーができて勝てたのはとても大きな進歩」と高橋は6日の勝利後、チームの成長を振り返った。彼自身、さらなる成長を求めてフランスでプレーするが、仲間への思いは忘れない。
「やっぱり最後はみんなで笑って終わりたいですし、今このチームでできる最大限を出して、しっかり大会に臨めるように。ここからは離れてしまいますが、大きくステップアップして、チームに還元できるようにしたいです」
法政大の選手たちは中央大に勝利し、喜びを爆発させた
高橋不在でも4年生を中心に期待の選手は多い。キャプテンの小竹飛斗と川波颯は2戦ともに2桁得点を記録し、高橋不在のチームでも攻撃の軸を担う。セッターの五十嵐健人は、小田周平と村岡蓮斗の3年生ミドルブロッカーを要所で使うトスワークで流れを引き寄せる。昨年から台頭したアウトサイドヒッターの渡邊秀真も控えており、30年ぶりの優勝を視野に入れる。
高橋と対角のポジションで6日の試合、21得点をあげた#3川波
活躍の場所は離れていても、大学での競技生活を笑顔で終われるように、高橋ら4年生をはじめとする選手たちはそれぞれの場所で成長を続ける。
■法政大の秋季リーグ戦第1週結果 会場:早稲田アリーナ(東京)
9月6日
法政大 3(23-25、25-23、25-22、25-20)1 中央大
9月7日
法政大 3(25-17、26-24、25-21)0 東海大
取材・写真/廣田充則(編集部)
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