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安井恒介(日本製鉄堺ブレイザーズ) 「代表トップクラス」の攻撃力で進化を誓う【日本代表を経て2年目のSVリーグへ】

安井恒介

バレーボールの国内最高峰リーグ、大同生命SVリーグ男子の2025-26シーズンが1024日(金)から開幕する。日本代表の選手たちは今季、どんな思いで日の丸を背負ったのか。強みである攻撃力が評価され、今年度初めて日本代表に選出された日本製鉄堺ブレイザーズの安井恒介。ケガにより日本代表シーズンを完走できなかった悔しさを胸に、今シーズンを戦う

 

 

安井恒介

 

 

――代表に初めて選出されたときの気持ちはいかがでしたか?

 目標にはしていましたが、家族や周りの友達はまさか(日本代表に)入るとは思っていなかったと思います(笑) 学生時代はミドルブロッカーで、ブレイザーズでは最初はオポジット、そして昨シーズンにアウトサイド(ヒッター)に転向したばかり。その状況で選ばれたので、びっくりはしましたけど、うれしかったですね。

 

――昨シーズンは出場機会が増えましたが、どのような要因があったと感じますか?

 得点力だと思っています。そこは(北島武)監督やコーチの皆さんにも評価していただいています。

 

――その得点力はほかの選手よりもアピールできるポイントですか?

 そうですね。(ロラン・)ティリさんや真保(綱一郎)さんなどからも、自分の出力やパワーは代表の中でもトップクラスのものを持っていると言っていただけたので、自信を持ってやっていきたいです。

 

――いちばん強化したいと思う技術は何でしょうか?

 レセプションです。昨シーズンは(森)愛樹さんに助けられた部分も多かったので、頼ってばかりではなく、自分も成長して、理想は愛樹さんと2人でレシーブできる技術を身につけられたらと思います。

 代表の練習はケガの影響で離脱してしまいましたが、練習期間は先輩方やスタッフの皆さんからパス(サーブレシーブ)に関して、ていねいに指導していただきました。ディグの面でも反応が大事だと思うので、いただいたアドバイスや考え方を常に練習から意識することで、試合にも生かしていきたいです。

 

 

昨季のリーグ戦期間中、試合を終えて居残り練習でレシーブを磨く安井

 

 

――どこをケガしてしまったのですか?

 右ヒザが少し悪くて、昨シーズンのリーグが終わったタイミングで病院に行ったら、時間がかかるケガだったので、無理をしないことになりました。

 代表でも1ヵ月くらい練習して、カタール遠征や岩手(でのオーストラリアとの親善試合)にも来てほしいと言われていたので…。レベルが高いなかで自分のパフォーマンスがどれぐらい通用するのか、一緒に練習して学べる部分もたくさんあると思っていました。半分ぐらいしか力を出していないので、ほんとうに悔しいです。

 

――この悔しさを糧にどのようにパワーアップしたいですか?

 まずはリーグ開幕までに体を仕上げていく。どれだけ質にこだわるかが、長いシーズンを戦ううえで大事だと思っているので、一つ一つのプレーをていねいに、質を上げていくことを大事に意識して戦いたいです。スパイク面でもコースの幅や打ち方、タイミングのバリエーションをまだまだ増やしていきたいです。

 

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 ケガから復帰し、東京グレートベアーズや広島サンダーズとのプレシーズンマッチでは万全な状態でプレーする姿も。新加入のマシュー・アンダーソンや大宅真樹、高梨健太など経験豊富な選手から「メンタルや技術などいろいろなことを吸収して優勝したい」と語る。才能あふれるポイントゲッターの活躍は、チームの躍進に直結していくはずだ。

 

やすい・こうすけ

2000128日生まれ

身長189㎝/最高到達点346

市立尼崎高(兵庫)→明治大

アウトサイドヒッター

 

文/廣田充則(編集部)

写真/編集部

 

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