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大学日本一の東京女体大 内澤明未は『ハイキュー!!』の町出身。母校・軽米中の県新人大会初優勝に「一緒に頑張りましょう!」とエール

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「ミキプルーンスーパーカレッジバレー2025 秩父宮妃賜杯 第72回全日本大学選手権大会 女子」(以下、全日本インカレ)で優勝を飾った東京女体大。守備で貢献した2年生の内澤明未が大会のリベロ賞に選出された。

 

 内澤は岩手県北部、軽米町の出身。軽米町といえばバレーボールを題材にした作品『ハイキュー!!』のモデルとなったことで知られ、町のいたるところに作中のシーンを連想させる景色が広がっている。内澤の母校である軽米中もその一つで、日本全国さらには世界各地から“聖地巡礼”で足を運ぶ観光客の姿が見られるそう。

 人口約8,000人の小さな町で生まれ育った内澤は中学を卒業後、名門の下北沢成徳高(東京)へ進学。同世代をリードするリベロとしての評価は高く、今回の大学日本一で確たるものになりつつある。

 

 

内澤明未(うちざわ・あみ/東京女体大2年/身長151㎝/最高到達点270㎝/下北沢成徳高〔東京〕出身/リベロ)

 

 

 

 その全日本インカレのおよそ2週間前、OGの活躍を後押しするかのように軽米中が「令和7年度 第55回岩手県中学校新人大会」で初優勝を飾っていた。その知らせを耳にしていた内澤は後輩たちの成果を喜んだ。

「現役生とは世代も学年も被っていませんが、軽米中の名前や伝統を継いで結果を残しているのは素晴らしいことだと感じます。ニュースを聞いて、自分も負けないように頑張ろうと思いました」

 

 新チームとして始動した軽米中は県新人大会において失セット0の完全優勝。決勝では日頃から練習試合を組むなどお互いに切磋琢磨している厨川中との競り合いを制した。

「軽米中の子たちはそれほど背が高くないと思うので、『拾って、つないで』という粘り強いチームをつくってもらえたらと思います。私もまた高みを目指していこうと思うので、『一緒に頑張りましょう!』と後輩たちには伝えたいですね」

 

 そうエールを送った内澤も全日本インカレを終えて、ここからは大学生活の後半戦が始まる。たとえ遠く離れていても、地元で頑張る後輩たちの姿は励みとなるだろう。それは現役中学生たちにとっても同じこと。世代を越えて、つながっている。

 

 

守護神として大学日本一に貢献した内澤。今後の成長と活躍が楽しみだ

 

(文・写真/坂口功将)

 

■令和7年度 第55回岩手県中学校新人大会 バレーボール競技/大会結果

県新人大会で初優勝を飾った軽米中(写真はチーム提供)

 

 

 

=女子=

優勝:軽米中(初)/準優勝:厨川中/第3位:江刺一中、田野畑中

優秀選手賞:竹花 杏、鶴飼 綾、菅原珠優(軽米中)、大久保眞子、岩崎葵唯、田口結菜(厨川中)、佐藤美菜李(江刺一中)、三浦瑚白(田野畑中)、阿部恭子(磐井中)、茂石結愛(野田中)、佐々木心保(高田東中)、山崎こはる(DAISHIN ACADEMY

 

=男子=

優勝:下小路中(2年連続2回目)/準優勝:下橋中/第3位:不知火、滝沢南中

優秀選手賞:後藤伍生、伊藤瑛斗、伊藤 佑(下小路中)、吉田陽翔、北本有門、山本海斗(下橋中)、深澤皇太(不知火)、下村一茶(滝沢南中)、松田 蓮(PROGRESS花巻)、名須川千夢(和賀東中)、柳田優太(大迫中)、若狭來希(金ケ崎中)

 

■全日本インカレ女子 東京女体大が鹿屋体大を下して55年ぶり2回目の優勝

■全日本インカレ男子 早稲田大が失セット0の完全優勝で2年ぶり11回目の栄冠

■天皇杯・皇后杯 JVA全日本選手権大会ファイナルラウンド 男子はヴォレアスが前回王者のサントリーを下し準決勝進出 女子は連覇を狙うヴィクトリーナ姫路がベスト4へ 

■SVリーグ女子 刈谷が東レ滋賀に連勝 AstemoとKUROBEは2戦ともフルセットの接戦

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【ギャラリー】55年ぶり2度目の日本一に輝いた東京女体大の模様

 

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