「令和7年度就実高校バレーボール部祝賀会」が、2月11日(水・祝)に岡山県内で行われた。100人を超える関係者が駆けつけ、全国三大大会すべてでメダルを獲得した2025年度の功績を祝った
昨年度から主力が抜けるも
4人の3年生を中心に結束
支えてくれた人たちに包まれた会場を見渡し、仙波こころキャプテンは2年前の約束を思い出した。まだ試合には出られなかったが、春高の頂点に輝いた先輩たちの力で祝福されたあの日。
「自分が1年生のときは、先輩のおかげでこういう会を開いてもらいました。当時の3年生に、『自分たちの代になったら後輩たちにつないでいくんだよ』と言われていて。今回、『すごく感動したよ』『勇気をもらったよ』といった言葉を聞けて、ほんとうにうれしかったです」
仙波ら3年生は、ベスト8だった1年生時のインターハイ以外はすべての全国大会でベスト4以上に入った。だが、振り返ればエースの福村心優美(大阪MV)ら、下級生時から活躍してきた先輩たちが抜けて始まった1年。地元岡山で開催されるインターハイには大きな期待がかかり、仙波キャプテンは「不安のほうが大きかった」と胸の内を明かす。
それでも、大声援を背に戦った昨夏は西畑美希監督が第一目標に挙げていたベスト4入り。準決勝進出を決めると、西畑監督の目からは涙があふれた。そのあと指揮官が手術でチームを離れたこともあって、国スポでは4人の3年生を中心に自立。比留間美晴、石田恵、牛田音羽の3年生スパイカー陣が進化した姿を見せ、連覇を飾った。そして、指揮官も「今年の就実は誰もがしんどくなると感じていたと思う」と言ったチームは、春高でも堂々とセンターコートへ。準優勝で、全国大会では8大会連続となるメダルをつかみ、先輩たちが築いてきた歴史をつないだ。
「苦しいことも多かったですが、それを乗り越えたからインターハイや今年1年間の結果があったと思います。3年間、ミクさん(西畑監督)にはいちばん支えてもらって、ミクさんに金メダルをかけたい思いでやってきました。これから先、ミクさん以上に自分たちのことを考えて愛情を注いでくださる方には出会えないと思うので、ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。ここまで信じてやってきてよかったです」(仙波)
会の冒頭で関係者への感謝を述べた西畑監督は、「慣れない堅苦しいあいさつは私には向いていませんので」と、そのままらしさあふれる選手紹介へ。愛のある表現で一人一人のよさを口にしつつ、ユーモアを交えながら会場を盛り上げた。「一発芸いきます!」とエースの比留間が先陣を切ると、その後は後輩たちもギャグ、歌、けん玉と次々と特技を披露。コート上とは違った選手たちの柔らかい表情に、会場は温かい空気に包まれた。
春高後にはセッター加藤由詩をキャプテンに据え、新チームがスタート。2月9日までに行われた中国新人大会では5位と苦しんだが、戦いはここから。「ほんとうに尊敬する」という3年生の背中を見てきた加藤は、「連続でメダルを取っているので、それを切らさないように。キャプテンとしてチームの軸になって、監督から信頼されるような選手になれるように頑張りたい。次は、自分が受け継いでいきたいです」と決意。バトンはしっかりと受け継がれた。
文・撮影/田中風太(編集部)
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