今年1月に行われた全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)で7年ぶりの日本一に輝いた東山高(京都)。そのチームでキャプテンを務めた中西煌生と新キャプテンの岩田怜緯が、2月22日(日)に行われた同大会の優勝祝賀会後に1年間を振り返った。春高では2年生ながら最優秀選手賞に選ばれ、エースとしても期待される岩田へ、中西はエールを送った
岩田の春高の活躍の裏には
中西のサポートあり
――優勝祝賀会の締めくくりは、中西キャプテンの堂々としたスピーチでした。岩田選手は聞いていていかがでしたか?
岩田 (春高優勝後に京都)市庁に行ったときに謝辞をさせてもらいましたが、今日の(中西)煌生さんは自分の3倍ぐらいの文量を覚えていて、すごいなと思いました。
中西 キャプテンになってから人前で話す機会が多くなりました。今日で最後なので、しゃべれないとさすがにダメだと思って。(岩田)怜緯はまだ最初だからしゃべれないと思うけど、続けていけばちゃんとできるようになるから(笑)
――岩田選手へのプレッシャーですね
中西 はい、しゃべれないとダメだぞ、って(笑)
岩田 結構プレッシャーです。自分も頑張らないと(笑)
中西 今日はなかなか堂々と話せたと思います。
自分たちが 1年生のときの3年生も来てくれていました。当時は(全国大会)準優勝2回で優勝することができず、その思いも背負って戦った春高でした。優勝することができて、お祝いの言葉もいただけたのでうれしかったです。
岩田 春高で優勝することができなかったらこういった会もありませんでした。うれしかったですし、優勝したんだな、とあらためて実感しました。
――岩田選手は、OBである髙橋藍(サントリー)選手から「スーパーエース」と声をかけられていましたね
岩田 「来年も1年あるから頑張って」といった言葉もかけてもらいました。
最終的には(髙橋)藍さんと同じところ(日本代表)を目指しています。憧れている先輩と話せたことはほんとうにうれしかったです。自分もあの舞台に立てるように、あんな選手になっていかないといけないと思います。
――岩田選手にとって、中西キャプテンはどんな存在でしたか?
岩田 自分が 1年生のときはおもしろいキャラというか、チームをまとめる感じではありませんでした。でも、キャプテンになってからはすぐにらしさを発揮して、チームもまとめてくれました。大会や練習試合でも自分に声をかけてくれて、頼もしいキャプテンでしたし、自分もキャプテンになったので、見習うところが多いと思います。
中西 うれしいですね(笑)
2年生まではまとめるキャラではなかったので、自分でもそう思います。周りから見たらふざけるほうだったので切り替えは難しかったですが、キャプテンになってからはオンとオフをしっかりとするようにしました。部活中はチームのことをいちばん考えてやっていましたが、オフでは後輩が関わりやすいように意識して。東山高校のキャプテンをやらせていただいて、すごく成長することができたので、感謝しかありません。
怜緯はプレー中は頼りになりますが…、気持ちが弱いのかな?(笑) 練習試合でも「全然決まらないんだけど」とか「サーブレシーブが返らん」と言われます。でも、「俺より決めているし、返っているやん」って(笑) いいプレーができるように話を聞くようにはしていました。
岩田 特に1年の序盤はうまくいかないことが多かったですが、そのときもいちばん近くで支えてくれました。それがなかったら、春高でのパフォーマンスを出せなかったと思うので。1年を通していちばん支えてもらいました。
中西 怜緯の春高のプレーは120点。ほんとうに一緒にやってきてよかったです。
――岩田選手にはどんなキャプテンになってほしいですか?
中西 自分はあまりコートに出ていませんでしたが、怜緯はエースとキャプテンの 2役を担うと思います。プレッシャーもあると思いますが、自分のプレーをしていけばみんながついてくると思うので、折れずに頑張ってほしいです。
岩田 煌生さんがキャプテンのときは練習の雰囲気が締まっていましたが、今はまだ新チームになってすぐということもあって、あまり雰囲気がよくない部分もあります。そこは煌生さんをしっかり見習って、自分もうまくなりつつ、チームを勝たせられるように頑張っていきたいです。
中西 来年は怜緯のスピーチを期待しています! 会場の後ろのほうで気楽に見ています(笑)
中西煌生
なかにし・こうせい/3年/身長184㎝/最高到達点320㎝/城山中(静岡)/アウトサイドヒッター/天理大進学予定
岩田怜緯
いわた・れい/2年/身長189㎝/最高到達点340㎝/中之口中(新潟)/アウトサイドヒッター
取材・撮影/田中風太(編集部)
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