大同生命SV.LEAGUEより一つ下のカテゴリーに当たる、V.LEAGUE男子のプレーオフが4月11日、12日に北ガスアリーナ札幌46(北海道)で行われ、クボタスピアーズ大阪が決勝で北海道イエロースターズを3-0で下して初優勝に輝いた。
かつて、ともに戦った地で
今季のV.LEAGUE男子は東地区・西地区それぞれ9チームでレギュラーシーズンを争い、上位各2チームがプレーオフへ。11日の準決勝第1試合で、西地区1位のクボタは、東地区2位のレーヴィス栃木をフルセットで振り切って勝利。続く第2試合では東地区1位の北海道YSが地元の声援を背に、ヴィアティン三重(西地区2位)をストレートで退けて決勝へとコマを進めた。
北海道YSは、当時V2男子に所属していた2023年6月に「サフィルヴァ北海道」から名称を変更して現在に至るチーム。今回クボタを率いた上杉徹監督は、2022-23シーズンまでサフィルヴァ北海道の監督を務めていた経緯がある。このプレーオフが北海道で開催されることが決まった昨年以来、「何としてもここ(北海道)へ帰ってきたい」、そんな思いを持ちながら戦っていたと監督は明かした。
迎えた翌12日の決勝で、クボタは前日多用したショートサーブではなく、力強いスピードサーブと連係したブロックで北海道YSの攻撃陣にプレッシャーをかける。北海道YSのアタック決定率自体は低くなかったが、きわどいミスでの失点も重なったことで、なかなかクボタを捕らえきれない。もつれた第1セットは35-34からセッター小磯智紀がブロックを決めてクボタが奪い取り、続く第2セットも制して頂点に王手をかけた。
北海道YSの見せた執念
北海道YSは1年前もプレーオフに進出したが、準決勝でフルセットの末に敗れて栄冠を逃した苦い思い出がある。今回は、準決勝を突破したあとで浜崎勇矢監督が「去年負けた瞬間から今日の試合は始まっていると思っていた。それに向けてやってきた」と話すなど、“ホーム”北海道でのプレーオフにかける思いは選手たちにも強いものがあった。あとがない第3セット、追い上げる北海道YSは22-24から栁澤賢が執念のサービスエースで1点差に迫ると、クボタはタイムアウトを要求。会場中の視線が集まった運命の2本目、放たれたサーブは右へと外れて、息詰まる熱戦に終止符が打たれた。
2シーズンで9位から頂点へ
上杉監督が当初コーチとして加わった2023-24シーズン、V2男子でクボタは9位だった。そこから2年でのカテゴリー制覇に、監督はその成長ぶりが「信じられない」と、手放しで選手たちをたたえた。「仕事もやる、ほんとうにたいへんななかで、あきらめずに努力してくれたことを誇りに思います」。
北海道の地で、北海道YSと対戦することについての思いを聞かれると、「個人的なことなので、誰にも話していなかった」と前置きしつつ、「心の中では、イエロースターズさんに勝って恩返しをする」という目標を掲げていたという。見事に実現した喜びを語るその一方で、上杉監督はかつてともに夢を追った仲間でもある対戦相手へも、感謝の言葉を惜しまなかった。
なおV.LEAGUEは今季かぎりでの終了が決まっており、クボタは新たに創設されるSV.LEAGUE GROWTHへの参戦が見込まれている。SV.LEAGUEを含めた来季のリーグ編成は、4月15日(水)に発表される予定となっている。
<2025-26 V.LEAGUE MEN プレーオフ結果>
・準決勝
クボタスピアーズ大阪 3(25-23、25-21、20-25、13-25、15-12)2 レーヴィス栃木
北海道イエロースターズ 3(25-14、25-22、26-24)0 ヴィアティン三重
・決勝
クボタスピアーズ大阪 3(36-34、25-19、25-23)0 北海道イエロースターズ
・プレーオフMVP:小磯智紀(クボタスピアーズ大阪)
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