定着しつつある佐世保での出張教室
今年で3度目となる「TOKYO GREATBEARS 強化練習会 in 佐世保」が、7月18日(土)と19日(日)の2日間、長崎県佐世保市で開催された。国内最高峰リーグ、SVリーグ男子の東京グレートベアーズが開催するバレーボール教室の地方出張版。古賀太一郎主将が佐世保出身という縁で、九州で唯一、佐世保市で開催されている。佐世保バレーボーラーにとって夏の恒例行事として定着しつつあるこの練習会に、今年も小学生110名、中学生170名、延べ280名の生徒らが参加し、汗を流した。
今回指導に当たったのは古賀のほかに深津旭弘、戸嵜嵩大、髙島優作、そして黄秀京スクールコーチの5名。プロ選手から直接指導してもらうことで、バレーボールの技術力向上およびバレーボールへの取り組み方の意識向上を目指している。地元の高校生バレーボーラー約40名もサポーターとして参加しており、プロ選手の動きや指導方法を身近に観察しながら、小中学生の活動をサポートした。
午前はスパイクとレシーブの練習に取り組み、午後は3対3やフルコートでのゲームを行った。練習は遊びの要素を取り入れた全身運動が多く、生徒らは終始楽しく汗を流した。例えば、ウォーミングアップとして行った、片足立ちでの手押し相撲のエクササイズ。体幹、バランス、力を入れるタイミング、相手との駆け引きなど、些細な遊びにもバレーボールの動きに重要なスキルが盛り込まれている。負けた方には腕立て伏せや腹筋、手押し車などの罰ゲームが科され、子どもらは必死に、しかし楽しく取り組んでいた。
楽しいだけではない。アウトサイドヒッターの戸嵜は、スパイクに関して具体的な体の使い方を説明したうえで実演して見せた。スパイク練習前のキャッチボールはただ体を温めるためのものではなく、スパイク動作につなげるために意味がある。「手で投げるのではなく、腰で投げる。腰、軸の回旋でボールの勢いが生まれる。回旋の速度でスパイクの速度が変わる」「腹筋と背筋の連動、反ってから戻す、この勢いでボールを下に叩きつける」。小中学生にとってはややハイレベルな内容だったが、「難しいかもしれないが、少し意識するだけでプレーが大きく変わる。まずは意識から! とにかく意識してみよう!」と繰り返していた。
今回も周囲の熱心なサポートで実現
古賀は今回、地元・佐世保で2度目の凱旋指導となる。「佐世保はバレーボールに対する熱量がとても高い。小中高校生がバレーボールを存分に楽しむ土壌がある。それは協会、保護者、学校などの熱心なサポートのおかげ。子どもたちにこのような機会、環境を用意してあげられるのはありがたい」と、地方でバレーボールができる環境づくりの重要性を語った。本バレーボール教室実行委員会の委員長、中村大地さんは「子どもに夢を、と思って始めた。佐世保出身のSVリーガーがたくさんいる。最初はまさかほんとうにプロが来るとは思っていなかった。今後も佐世保をバレーボールで盛り上げたい」と、目標を語っていた。
取材/東出 朋
■ジャイアントキリング宣言!? 東京GB 大竹壱青/今橋祐希組のビーチバレー参戦への意気込み。7月10日に横浜でエキシビションマッチ
