バレーボールの「第56回全日本中学校選手権大会(以下、全中)」は8月20日(木)〜23日(日)に広島を舞台に行われる。男子の清風中(大阪)は8月8日〜9日の「第75回近畿中学校総合体育大会」で3位の成績を収めて全中の出場権を獲得し、目指すは全国大会連覇。清風中といえば今夏、「令和8年度全国高等学校総合体育大会(近畿インターハイ)」で“兄貴分”の清風高(大阪)が初優勝を飾っただけに、今回は兄弟アベックでの栄冠に注目が集まる。
まずもって特筆すべきは身長195㎝、最高到達点328㎝のエース、池田陽仁(いけだ・はると)。小学生時代から身長170㎝を超えていた池田だが、中学に進学後の2年間はレギュラー入りをせず、じっくりと成長を重ねてきた。昨年の全中も1学年上の先輩たちの姿を目に「ボールが落ちなくて、すごいな…」とうなっており、聞くに自分がこの舞台に立つことは想像もできていなかったという。果たして中学3年生になり、エースという立場を託され、自身も「ここでバレーボールができていること自体がうれしい」と競技そのものと向き合っている。全中の目標は「連覇です」と力強く口にした。
その池田と小学生の「山王クラブ」(京都)に続いて清風中でもコンビを組むセッターの久原暖(ひさはら・だん)も連覇をにらむ。昨年は司令塔を務め、初の全中優勝に貢献した。もっとも昨年はチーム全体として比較的サイズに秀でておらず、その分、「みんながエース」(伊藤晋治監督)という誰もがアタックを仕掛けられるスタイルで戦っていた。「どちらかといえば昨年のコンビバレーのほうが個人的には好きです」と明かす久原だが、池田という大エースがいる今年はトスワークに関して「クイックなどいろんな選手を序盤に使って、最後は(池田)陽仁で勝つイメージです」とモデルチェンジを図り、今に至る。
振り返れば新チームになってからケガ人が続出するなか、「誰が代わっても勝てるようにしたい」(久原)とチームづくりを進め、大阪府大会で優勝。その一方、近畿ブロックにおいては今年3月の「第58回近畿中学生選抜優勝大会」そして「第75回近畿中学校総合体育大会」ではいずれも準決勝で名門の菟田野中(奈良)に敗れる結果に終わっている。菟田野中も堀江亜汰琉(ほりえ・あたる)という身長190㎝超えのエースを擁しており、清風中にとっては全中でリベンジかつ決着をつけたいところだろう。とはいえ、一つずつ目の前の試合をクリアしていくしか頂点にたどり着く道がないことは昨年すでに経験しており、さらに“兄貴分”も今夏、京都の地で証明したことだ。
連覇に向けて、勝負の夏がまもなく始まる。
(文・写真/坂口功将)
■「お互いに強かったと認め合いました」ウルフドッグス名古屋U15の永田俊とPROGRESS大阪の井川佑都が大会決勝後に交わしたリスペクトの精神
■「第5回鉄の根性カップ」は関城中・結城南中が優勝 20チームが栃木県で熱戦
■「第19回むさしの国 中学大会」は男女32チームが熱戦。男子は小平六中、女子は武蔵村山一中が優勝
■第11回栃木クラブ杯 中学男子大会は富士見西中(埼玉)が優勝。関東を中心に33チームが熱戦
