2026アジア東部地区選手権大会が8月11日から16日まで香港(ホンコンチャイナ)で開催され、女子ユニバーシアード日本代表が頂点に立った。翌17日、選手14人とスタッフが帰国し、喜びの言葉を語った
守備を再構築し
予選で敗れた中国にリベンジ
大学の下級生時からアンダーエイジカテゴリー日本代表に参加する熊谷仁依奈キャプテン(筑波大4年)や飯山エミリ(東海大4年)らに加え、今年度の日本代表に登録された佐藤彩夏(東京女体大4年)や大森咲愛(筑波大2年)、馬場柚希(筑波大1年)が名を連ねるメンバーで大会に挑んだ。決勝では予選ラウンドで敗れた中国にストレート勝ち。各セット20点未満に抑えて、主導権を握らせなかった。今丸好一郎監督(東京女体大)は「勝ち負けという意識を頭から離して、目の前の1点に集中させた」と、戦う姿勢を修正。帯同した下野月葉アナリスト(NEC川崎)や高橋昌美コーチ(KUROBE)の分析をもとにサーブの狙いやディグのポジションを明確にし、存分に力を発揮させた。
データ分析によって新たに構築したブロックディフェンスは、中国に完勝した要因の一つ。各選手のサーブを起点として相手の守備を崩し、ミドルブロッカーながら後衛も務める馬場やリベロの井上凜香(筑波大3年)らが何度もスパイクを拾う。要所で飯山と馬場らのブロックが決まるなど、中国の攻撃を封じた。「高い相手に対してセットごとに対応することができた」と話した飯山は、試合中もリベロの井上らと会話し、ブロックとレシーブの関係性を深めた。サーブレシーブにも参加した馬場は「後衛に入るとは思わなかった」と驚きもあったというが、筑波大で一緒に戦う大森や井上とコミュニケーションを重ね、「プレッシャーを感じさせない雰囲気を先輩方がつくってくれて、コートで自分の役割をしっかり果たすことができた」と振り返った。
サイドアタッカー陣も奮闘し、なかでも大会MVPに輝いた大森はスパイクとサーブで勝利に貢献。「中国に一度敗れたあと、チームとして何が足りないかをミーティングしながら改善し、最後は優勝で終われたので、とてもうれしかった」と声を弾ませた。春先に右足を負傷した佐藤はスタメンでの出場が予選ラウンドのマカオ戦のみに終わった。それでも「今できることを全力で発揮する、とシニアで先輩方からいただいた助言を胸に、自分ができることに集中した」と途中出場でもポジティブにプレーした。
将来有望な選手たちを率いた今丸監督は「中国の次代を担う選手たちに勝ったのは大きい」と目を細め、「4年生は大学での試合や国際大会の豊富な経験を生かし、リーダーシップをしっかりとってくれた。バレーボール以外のところで自己管理できる選手たちなので、これからがますます楽しみ」と期待を寄せていた。
アジア最大のライバルを倒してつかんだタイトル。大きな喜びを味わい経験を積んだ選手たちは、大学に戻り技術やメンタルをチームメートに還元する。
■最終順位
優勝 日本
準優勝 中国
3位 韓国
4位 ホンコンチャイナ
5位 チャイニーズタイペイ
6位 モンゴル
7位 マカオ
■日本の試合結果
決勝 日本 3(25-16、25-19、25-15)0 中国
準決勝 日本 3(25-17、25-18、25-21)0 韓国
予選ラウンド
第3戦 日本 3(25-20、20-25、25-14、25-17)1 チャイニーズタイペイ
第2戦 日本 3(25-12、25-8、25-6)0 マカオ
第1戦 日本 0(17-25、21-25、18-25)3 中国
文・写真/廣田充則(編集部)
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