子どもたちとハイタッチに応じ、集合写真では楽しむ様子も
実に温かい空気が会場に流れていた。「買取大吉 アジア男子バレーボール選手権大会 福岡2026」は9月7日の第1試合でオーストラリアとオマーンが対戦。平日の昼間それも海外どうしのカードとあって、日本代表戦とは比較にならない観客数だったが、それでも会場には地元の幼稚園児や小学生たちの姿が。場内MCやカメラマンの演出もあって終始にぎやかに盛り上がる、そんな光景が広がっていた。
そのちびっこたちの元へ、試合が終わり客席まで駆けつけたのがオーストラリアの面々。大きな体をぐっとかがませて、子どもたち一人一人とハイタッチをかわしていく。
「いつも日本で試合をするときはたくさんの方々が応援してくれますし、今日はあのように子どもたちが雰囲気をつくってくれました。とても感謝しています」とキャプテンでリベロのルーク・ペリーはにこりとほほえんだ。
チーム自体も、この日はオマーンを相手にストレート勝ち。貴重な勝ち点3をゲットしたことにご満悦の様子で、試合後には全員がユニフォームを前後逆さまにして集合写真の撮影に応じていた。けれども、どうやらそれ自体に深い意味はないらしい。オポジットのリンカーン・ウィリアムズは「ただおもしろいからさ」と笑い、ペリーも「撮影の前に僕は審判の元へサインをしに行っていたので、みんなのところに戻ったときにはああなっていたんです。どうしてだろう?」と首をかしげる。その背景を語ってくれたのは、ミドルブロッカーのネヘマイア・モートだ。
「初戦(9月5日のバーレーン戦)で集合写真を撮るときに、一人だけ(7番のジェイムス・ウィアー)ユニフォームを逆にしていたんです。それで今回はさらに増やそうとなったんですよ」
実際のところ初戦では、今大会はメンバー外となった選手2名のジャージとともに集合写真を撮影しており、そこから派生させたというわけ。どこかオーストラリアのチームワークが垣間見えるシーンだった。
日本は「どの選手も強力で、危険な相手」とオーストラリアのペリー
そのオーストラリアは8日(火)に、現在2勝0敗の勝ち点6で並ぶ日本と直接対決を迎える。ペリーは日本の印象をこのように語った。
「いまや日本は世界でも優れたチームの一つです。個々の能力が高く、それでいて組織的な戦い方を繰り出してきます。どの選手も強力で、危険な相手。石川(祐希)、髙橋(藍)はもちろん、控えには宮浦(健人)など素晴らしい選手がいますよね」
そう話すペリー自身も、日本にとっては要マークの存在。母国オーストラリアを飛び出し、ドイツやフランス、ポーランドといった欧州圏の各国リーグで研鑽を積み、昨季からイタリア・セリエAの名門モデナでプレーしている。もっとも、さかのぼること10年、2016年のリオデジャネイロオリンピック世界最終予選で来日した際には、当時20歳ながらすでにオーストラリアのフロアディフェンスをコントロールしていた。
「あのときのことは覚えています。あれから10年、僕もクラブや代表でたくさんの経験を積んできましたし、毎年成長したいと願ってプレーしてきました」
2016年当時でいえば、オリンピックの舞台に届かずにいた日本にとってアジア圏のライバルはイランや中国、そしてオーストラリアだった。そこから日本は飛躍を遂げ、対照的にオーストラリアはかつての勢いを失っていったわけだが、ペリーのように欧州圏の、それも各国リーグの有力チームでプレーする選手は増えている。石川がオーストラリアについて「力のあるメンバーはそろっている」と口にするのも当然だ。
子どもたちのエールを受けて、良好なムードをさらに強めたオーストラリアと再びオリンピックの出場権を懸けて争う。決してあなどれない。
(文/坂口功将)
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As the commentators would say “THAT’S MILES IN!” 👀😱
— Volleyball World (@volleyballworld) September 5, 2026
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