成長を見据える“レオンの対角” 髙橋藍がポーランドへ出発
- 海外
- 2026.09.24
アジア選手権で優勝を果たし、ロサンゼルスオリンピック(LA28)の出場権を獲得してから9日後の9月22日(火・休)、髙橋藍が新天地・ポーランドのルブリンへ出発。出国前に空港で取材に応じた。
力強く成長を誓った髙橋
イタリア・セリエAのモンツァでプレーした2023-24シーズン以来3季ぶりの海外リーグだが、不安はない。
「楽しみだなというのがいちばんです。今回ロサンゼルスオリンピックの切符を獲得できましたが、オリンピックまでにはもっと成長しなければいけない。そこでメダルを獲るために、成長できるワンシーズンにしたいなと思っています」
アジア選手権まではLA28の切符をつかむための戦い。ここからは、そこでメダルを獲るための戦いが始まる。
ルブリンは、FIVBランキング1位であるポーランド代表のエース、ウィルフレド・レオンやセッターのマルチン・コメンダ、オポジットのケビン・ササクを擁する強豪。髙橋はそのチームから「レオンの対角を任せたい」と口説かれた。
髙橋と、ともに移籍したリベロ小川智大の2人で守備面を強化し、レオンの攻撃力をより生かしたいというチームの狙いは明らかだ。
「自分自身はやっぱりレシーブを強みとしているので、パスからしっかりとチームを支えていきたい。レオン選手が対角に入るのであれば、彼には攻撃にフォーカスしてほしいので、自分と小川選手で、広い範囲のサーブレシーブやディフェンスをすることが大事だと思っています」と髙橋自身も期待される役割はわかっている。
ただ、守備職人に徹するつもりはない。髙橋が今季、自身に課しているいちばんのポイントは「得点すること」である。
「1点を取り切る力、スパイク力というところを自分自身、すごく求めたいなと思っています。アジア選手権でも、最後の1点だったり勝つための1点を取ることがほんとうに大事だなとあらためて感じました。やっぱりロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲るためにも、その力が必要になってくる。オリンピックはほんとうに全チームがフルメンバーで、本気で戦う大会。雰囲気もほかの大会とは違いますし、それまではできたことができなかったり、力をつけてきてもそれを出しきれなかったり、そういうことが間違いなくある。オリンピックはそういう別物の大会だと思っているので、それまでに、緊張感のあるレベルの高い試合を経験して、そういった中で得点していく力を身につけなければ。オリンピックで勝つための力をさらに求めて、常に上を見てやっていきたいなと思っています」
25歳でのポーランド挑戦。さらなる飛躍へとつなげたい
もちろんレオンなど経験豊富な選手たちと練習、試合をともにできることも大きなプラスだ。「レオン選手のマインドや、得点する力は間違いなく自分の成長につながる」と、学べるものは何でも吸収する。スパイク一本一本、LA28でのメダル争いをイメージしながら打ち込む。
昨年から行ってきた肉体改造にも引き続き取り組んでいく。海外では食事管理が日本より難しくなると思われるが、手入れのしやすいステンレス製の蒸籠を持っていくなど、対策はいろいろと考えている。
「お米は日本から持っていって食べるようにしますし、あとはサプリメントなどで補って、しっかり栄養を補給したいなと思っています」
充実した代表期間を経て、錚々たるメンバーがそろうルブリンでも「チームの軸になる」と誓う。そこでつかんだ経験と自信が、さらに日本代表を押し上げることになるだろう。
取材/米虫紀子
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